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スペイン語には「言う」を言い換える単語がたくさんある: その3.「断言する」グループの単語

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

今回の投稿のテーマは、「言う」、です。

 

「言う」といっても、さまざまな表現の方法があります。

「言う」を言い換えるための単語をまとめて紹介します。

 

 

・スペイン語で文章を書いたり、

・フォーマルな場面で話す、

 

そんな場合に、

 

「同じ事を複数の表現をつかって言い換えできる」と、

「この人は、しっかりとした書き方、話し方ができる(教養がある)人だ」

 

というポジティブな印象を周囲に与えることができます。

また、スペイン語の能力試験で記述式の場合、高得点(少なくとも好印象)が狙えます。

 

この記事を読んでほしい人

この記事は、一通りのスペイン語文法と使用頻度が高い基本的な単語を押さえていて、これから表現の幅を広げていこうとしている方を想定して書いています。

 

「今は、ある事を表現するのに、一つの言い方(単語)しか知らない。」

「でも、複数の言い方をできるようになりたい。」

 

そういう方に向けたメッセージです。

 

もちろん、

 

「この投稿で挙げられている言い換えの単語は全部知っている。 」

「でも、いざ自分が書くとなるとパッとその場で出てこない。」

 

という方もこの機会に、受動的にわかる単語から、自分が発信する際に能動的に使える単語にしてください。

 

かくいう私も、まだ成長の途中です

私も、スペイン語をはじめて何年か経って、やっと自分が発信するときに使える単語として定着させることができました。

 

今でも、しばらく使っていないと「パッ」と出てこないことはあります。

なので、今できないからと言って、落胆することはありません。

 

あきらめずに、インプットとアウトプットを続けること。

それ以外、非ネイティブがネイティブに近づく道はないです。

 

"decir" を別の単語で置き換える

「言う」の意味でいちばん頻繁に使われる単語は、“decir”です。

この“decir”を言い換えるための単語をたくさん知っていれば、格調高い文章、洗練された話し方ができるよう人だという印象を与えられます。

 

それでは、まず、思いつく限りの単語をならべてみたいと思います。

 

「言う」の意味で使える単語は他にもありますが、今回は「断言する」というニュアンスの単語に限定します。

 

・asegurar

・afirmar

・aseverar

 

この3つの単語は、頻出度がすごく高いです。 要チェックです!

 

ネイティブはこう使っている!:実際の文章

今回も、ネイティブが書いた実際の文章から例を取り上げたいと思います。

 

まず、"asegurar" から。

(例文)

"Sabemos que hay dificultades, sabemos que hay obstáculos, sabemos que no es fácil, pero tenemos confianza en el pueblo colombiano y en el Gobierno colombiano de que todo se va a hacer para que esta construcción de la paz sea exitosa", aseguró Guterres en una entrevista.

Fuente: El Tiempo (Colombia), 13 de enero, 2018

 

内容としては、こんな事を言っています。

 

(拙訳)

「困難や障害があることは分かっている。簡単でないことも分かっている。しかし、コロンビア国民そして政府が、和平合意達成のためにすべてを尽くすことを信じている。」とグテレス国連事務総長は断言した。

出所:2018年1月13日付、El Tiempo(コロンビア)

 

次に、"afirmar" です。

(例文)

Estamos en condiciones de realizar el Mundial en la región, afirmó el presidente de Uruguay.

Fuente: Télam (Argentina), 18 de febrero, 2018

 

内容としては、こんな事を言っています。  

 

(拙訳)

ウルグアイのバスケス大統領は、「我々は、近隣国とW杯を共同開催できる状況にある」と述べた。

出所:2018年2月18日付、Télam(アルゼンチン)

 

2030年のサッカーW杯開催地の話です。

 

いつのまにか、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの3か国共同開催の噂まで出てきているんですね。

 

私はこの話題にちょっと乗り遅れていました。

 

最後に、"aseverar" です。

(例文)

Cumpliremos hasta la última coma del Acuerdo Final de Paz, aseveró el Presidente Santos.

Fuente: Presidencia de la República (Colombia), 13 de junio, 2017

 

内容としては、こんな事を言っています。  

 (拙訳) 和平合意を徹底的に守る旨、コロンビアのサントス大統領は断言した。

出所:2017年6月13日付、コロンビア大統領府

 

注意書き

言い換え可能といっても、いつでも自動的に置き換えられるという訳ではありません。

その単語がチョイスされているのには、意味的な必然性があります。

 

それぞれの単語がもつ意味に応じて、文脈に応じた最もふさわしい単語をネイティブは自然に選択しています。

 

 

あと、書き言葉、フォーマルな場面の話し言葉では言い換えされていますが、日常会話レベルではあまり言い換えはせず、「言う」の代表格である “decir” を繰り返し使うのが普通だというのが私の肌感覚です。

 

普通の会話でこういう言い換えをすると、

 

「堅い話し方だな」

「なんか違和感がある単語のチョイスをするな」

「気取りやがって」

 

という好まざる印象を与えかねないです。

 

なので、インフォーマルな場面では、リラックスして代表的な "decir" を繰り返してよいと思います。

 

とは言いつつも、この記事で挙げた3つの単語は、汎用性が高いです。

スペイン語で文章を書かないといけなくなって、「言った」を繰り返さないといけない時は、この3つの単語は、かなり使えます!

 

まとめ

以上、長くなりましたが、「言う」の言換え表現、第3弾でした。

 

この投稿では、「断言する」グループの「言う」だけを取り上げました。

他にも「言う」の類義語はあるので、次回以降の投稿で引き続き取り上げます。

 

すべての単語を出し切ったところで、「言う」の言換え単語リストを作成します。

よく使われる順に並べ替えて、トップ10のリストを作ってみるのもいいかもしれません。

 

 

この記事があなたの参考になれば幸いです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

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以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。