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「何がうまく行っていて、何を見直さないといけないのか」をスペイン語で何と言うか?

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おはようございます!
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
 
今日のテーマは、「何がうまく行っていて、何を見直さないといけないのか」をスペイン語で何と言うかです。
 
今回も実用例を交えて紹介します。
早速、私が見つけた表現を紹介します。
 
“qué ha salido bienqué se debe rectificar”
 
この表現を基本として、単語を入れ替えることでバリエーションをつけられます
バリエーションも本文中で紹介します。
 

日常でもビジネスでも使える表現

今日の「何がうまく行っていて、何を見直さないといけないのか」という表現は、日常でもビジネスでも使える表現です。
例えば、何かのプロジェクトの途上で、目標達成を確実にするために途中経過を確認する場面で使われます。
 
具体的に言うと、
 
・できている事
・できていない事
 
をまずハッキリさせる。
 
・この次に「できていない事がなぜできていないのか」その阻害要因を考える。
・そして、その要因を排除するために何をしたらいいか考える。
 
こういう場面で何度も見聞きしたことがある表現です。
この基本形を覚えて、使える場面でドンドン使いましょう!
 

無理矢理にでも実戦で使え!

こういう表現は、実戦で使ってナンボです。
いざという時にストックしていても仕方ないです。
 
どうしても使う場面が訪れないなら、自分から会話の筋道を作って、
 
“Tenemos que aclarar qué ha salido bien y qué se debe rectificar."
 
って言ってしまえばいいんです。
 
こういう会話の操作を私は大学生の頃よくやっていました。
それで話し相手の反応を見て、意図が通じる表現なのかをテストする。
 
日本に居た頃は、ネイティブと話す機会なんてそんなになかったんです。
なので、ネイティブと話せるチャンスが来たときは、無理矢理でも会話の流れを操作して、覚えたての表現や単語を使って通じるかどうか実験していました。
 
表現を体得することに対して非常に貪欲だったと思います。
 

実際の使用例:ネイティブはこう使っている

では、実用例とともに紹介していきます。
今回は、キューバの国の政策に関する記事から例文を抽出します。
例文
Este estudio tuvo su origen en una indicación impartida por el General de Ejército sobre la necesidad de revisar todas las políticas para conocer a profundidad qué había salido bienqué se debía rectificar y qué cuestiones obstaculizaban la implementación de las medidas.
Fuente: Granma (Cuba), 26 de marzo, 2018
 
内容としてはこんな感じです。
(拙訳)
ラウル・カストロ議長が出した「すべての政策を見直して、何がうまく行っていて、何を見直さないといけないのか、そして、何が政策の実行を阻害しているのかを深く認識する必要がある。」という指示が、この調査実施のきっかけであった。
出所:2018326日付、Granma(キューバ)
 

背景補足

キューバは2011年から国内の経済と社会の構造改革に取り組んでいます。
最初の3年は(キューバ政府曰く)かなりのハイペースでいろいろな施策が推進されたのですが、それ以降は改革が停滞しています。
 
そういう背景がある中で、ラウル議長が「うまく行っていること、見直すべきことをハッキリさせよう。」という指示を出しました。
ビジネスなど似たようなシチュエーションで使える表現ですね。
 

“rectificar”の代わりに使える動詞

この例文の中で「パッと」思いつく言い換え可能なパーツは、“rectificar”です。
代わりに使える動詞は、次のものが思いつきます。
 
corregir
enmendar
 
ほかの動詞があれば教えてください!
 

「指示を出す」の“dar”の代わりに使える動詞

「指示を出す」という場合には、“dar” の代わりに、”impartir” が使えます。
つまり、“dar instrucciones” と言うかわりに、“impartir instrucciones” と言えます。
 
こういう単語で一般的な単語を置き換えることができると、グッと上級者に近づけます。
 
このコロケーションは、はじめて認識しました。
コロケーションというのは、「この言葉とこの言葉がセットになって使われることが多い」というルールのようなものです。
いきなりは難しいですが、こういうコロケーションを少しずつでも身につけるよう心がけてみて下さい。
 

まとめ

この記事があなたの参考になれば幸いです。
 
もっとスペイン語が上手になりたい。 
 
キューバに住み込みでダンス修行したい!
 
以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。