「仮想通貨」をスペイン語で何と言うか?:ベネズエラの「新仮想通貨 "ペトロ"」の記事から
おはようございます!
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
今日の記事のテーマは、「仮想通貨」をスペイン語で何と言うかです。
先に答えを言います。
スペイン語では「仮想通貨」を “criptomoneda” と言います。
ピンポイントで単語だけ覚えるのは気持ち悪いケド…
私はこういうピンポイントに単語だけ覚えるのが気持ち悪いです。
なるべく文脈の中で覚えたいです。
いざ自分が使う時にどの単語と組み合わせられるのか分からないからです。
でも、私が気になっている国、ベネズエラの政府が仮想通貨を発行すると言うので、個人的な好みは忘れてテーマに取り上げることにしました。
常に流行に対して斜に構える私は経済系のテーマを避けてきたのですが、これを機会に勉強したいと思います。
それではいつものように例文を見ながら、単語との組み合わせ(コロケーション)も一緒に覚えたいと思います。
実用例:ネイティブはこう表現する
冒頭のとおり今回の記事では、ベネズエラ政府が発行すると宣言した仮想通貨の記事から例文を抜き出してきました。
(例文)
En pleno furor de las criptomonedas, lideradas por el bitcoin, y en medio de una severa crisis económica, el gobierno socialista de Nicolás Maduro tomó una decisión novedosa y arriesgada que comenzó a funcionar oficialmente este 20 de febrero con la fase de preventa.
Fuente: BBC (Reino Unido), 21 de febrero, 2018
(内容)
ビットコインが牽引する仮想通貨ブームの最中、同じく厳しい経済危機の真っただ中にあるベネズエラのマドゥーロ政権が、目新しいが同時にリスクもある決断を下した。2月20日、ベネズエラ政府が発行する仮想通貨のプレセール期間が正式に開始した。
出所:2018年2月21日付、BBC(イギリス)
“criptomoneda” を別の単語で置き換えるには?
仮想通貨、“criptomoneda” は、
・“moneda virtual”:仮想通貨
・“moneda digital”:デジタル通貨
と言い換えている例があります。
ググったところによると厳密には区別があるようです。
ただ、それは仕組みを本当に理解していないといけない専門家レベルの話のようです。
正確な定義を扱わなくていい場合は、同義語として使って大丈夫でしょう。
日本語の「仮想通貨」は、“moneda virtual” が文字通りのスペイン語訳になります。
一方、“criptomoneda” は、そのまま日本語に直すと「暗号通貨」です。
ただ、日本語では「仮想通貨」の方が訳として定着しているので、あえて「暗号通貨」と訳すのは不要と思います。
もちろん、正確な種類分けが要求される場面では、しっかり区別して使い分けをしないといけません。
おまけ表現集
この記事の中には、他にも使えそうな表現があったので併せて紹介します。
おまけ1.
(例文)
El petro nació envuelto aún en muchas dudas.
Fuente: BBC (Reino Unido), 21 de febrero, 2018
(内容)
「ペトロ」はまだ謎のベールに包まれている。
出所:2018年2月21日付、BBC(イギリス)
「ペトロはまだ、たくさんの疑問に包まれている状態で生まれた」が直訳です。
おまけ2.
(例文)
Aunque el análisis de sus datos técnicos todavía deja muchas incógnitas, estas son 6 claves que sirven para explicar lo que de momento se sabe del petro.
Fuente: BBC (Reino Unido), 21 de febrero, 2018
(内容)
技術的なデータを分析すると不明な点がまだたくさんあるが、この6つの点が現時点でペトロについて分かっていることを説明するカギになる。
出所:2018年2月21日付、BBC(イギリス)
この文章での “incógnitas” は “dudas” の言い換えです。
突き詰めると「明らかになっていないこと」という似たニュアンスに近づきます。
文章を書くときにサラッと "incógnitas" が出てくるとカッコイイです。
“lo que de momento se sabe del petro” =「今の時点で分かっていること」です。
これは、いろんなシーンで使える表現です。
旬の話題(仮想通貨)を取り上げて思った
流行に対して斜に構える自分
正直に言うと、私はこういう流行のテーマに弱いです。
何かが流行り出しても、すぐ乗らないです。
「すぐ終わるよ」と斜めに構えるタチです。
で、みんなが飽きた頃に「案外、これいいじゃん!」って乗っかるタイプです。
周りから「今さら、XX!?」って、よく笑われます。
我ながら、非常にメンドくさい男です。
時間が経っても不変のものに興味がある
その時々で浮き沈みがある、変動する部分にはあまり興味が湧かないんです。
むしろ、時代が変わっても変わらない部分に興味があります。
子どもの頃からそうです。
大人になってもそれが変わりません。
むしろ、その傾向が強まっています。
なぜかはよく分かりません。
時事(政治経済)なんかもその時々の旬の話題があります。
でも、旬の話題に振り回されるのがすごく嫌です。
「あー、この話題、ちゃんと押さえてないとダメかな~」
「そんなに長く続く話題じゃないなら、ムダにフォローしたくないな~」
「旬が続くかどうかしばらく様子見してからにしようかな~」
てな感じです。
SNSにも乗り遅れ
そんな感じなので、SNSに対しても腰が重かったです。
留学先で出逢った友達から、「出逢いをちゃんと大切にして、つながろうとしないとダメだよ」と諭されて、SNSデビューしました。
・ミクシイ
・フェイスブック
・ツイッター
・インスタ
・ブログ
いずれも始めるのが20歩遅かったです。
流行りに乗らないから浮く
こんな感じなので、
・ハイパーヨーヨー
・たまごっち
・ポケモン
・浜崎あゆみ
にまったく関心を示さなかった、周りからは浮いた男でした。
ママチャリに乗り遅れた
中学から高校の頃、私の地元では、ママチャリに乗るのがイケている子がやる事でした。
でも、私は高校に入学するとき、
・「どうせ、ママチャリの流行は終わる。」
・「ママチャリが終わったからと言って、新しい自転車が変える訳じゃない。」
・「一人だけ、流行遅れのママチャリに乗り続けるのはイヤだ。」
・「だから、ふつうの自転車を買っておこう」
と考えて、ふつうの自転車を買ったのでした。
流行に対して斜に構えて、未来を読み違える。
私はだいたいいつもそうです。苦笑
結局、自分が高校を卒業するまでママチャリの流行が続いたことは苦い思い出です。
ママチャリだと足が短いのがゴマカせるんですが、ふつうのチャリだと逆に短足が際立ちます。
気になる子には、自分がチャリを漕いでる姿を絶対に見てほしくなかったです。
足短いのがバレるから。涙
成功者は時流を読むのがウマい
経済的に成功している人たちは、時流にうまく乗れていてスゴイな~と思います。
次は「コレが来る」とかの読みも正確です。
むしろ、彼らが「次に来る」と言うから「本当に来る(現実になる)」という状況も生まれます。
「時流を作る側」に立つとはこういうことですね。
そして、もっとスゴイと思うのは、「徒労に終わるかもしれない」という可能性をいとわないことです。
どうなるか分からないけど、とりあえずトライしてみる。
そんな姿勢を私も身につけたいです。
こういう経済の話って取っ付きづらい
今回は「暗号通貨」を取り上げました。
ただ、今回の引用元の記事を読むと国家経済のやりくりに関する疑問が出てくる訳です。
例えば、「国債を発行して?金欠状態を乗り切る」という話が出てきます。
ただ、何で借金で金回りを良くできるのか仕組みがよく分からない。
そんなことを考えていると、「国の経済の仕組みを家計のやりくりに例えて説明してくれる、人、本、動画とかないかな~?、欲しいな~、あったらいいな~」と思います。
家計のように身近でイメージしやすい事例を使った説明があれば、すごく分かりやすいと思うんだけど。
「経済」と聞いただけで、「難しそう」と拒否反応を示すような人もいなくなると思う。
仕事で経済の仕組みを理解していないといけない人でも、「パッ」とたとえ話を通じて大枠を把握できると、すごく効率のいい学習になって、助かると思う。
しかも、身近な例だと、記憶への定着も格段に上がるだろうし。
誰か作りませんか?
こういう取っ付きやすい経済解説の本。
まとめ
この記事があなたの参考になれば幸いです。
スペイン語がもっと上手になりたい。
キューバに住み込みでダンス修行したい!
以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。