「うれしいというよりもホッとした」「強い打球」「通算記録」「ボテボテのゴロ」スペイン語で何と言う?
おはようございます!
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
スペイン語の表現力の幅を広げたい人のためのオンラインメディア、Study Spanish をいつも読んで頂きありがとうございます。
今日は、今後の去就が心配なシアトル・マリナーズのイチローに関係する表現を取り上げます。
残留が決まる前は、イチローの去就が不透明になっていると報道されていた。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年4月25日
Incierto el futuro de Ichiro Suzuki con Marineros - https://t.co/D1c28JFZuX
今日のスペイン語
今日の投稿で紹介する表現は、次の4つです。
(1)うれしいというよりもホッとした
(2)強い打球
(3)通算記録
(4)ボテボテのゴロ
すべて野球に関係がある表現のスペイン語バージョンです。
私が見つけたネイティブの表現例をまず紹介します。
(1)“Fue más un alivio que satisfacción”
=うれしいというよりもホッとした
(2)“Tenía esperanzas de que fuera un batazo fuerte”
=強い打球
(3)“Es un récord combinado”
=通算記録
(4)“Ichiro pegó una débil rodada”
=ボテボテのゴロ
最後におまけの野球用語集もつけてますので、それもあわせてチェック頂ければと思います。
イチロー、マリナーズ残留が決定
我らがイチローの去就、かなり心配していました。
今マリナーズを解雇されたら、他の球団がみつかるまで時間がかかるんじゃないかと。
つい一昨日くらいまでは、イチローの解雇が現実的みたいな報道が多かったから、非常に心配していました。
夜も眠れないくらい。
ただ、マリナーズ残留が決まったというニュースが出たので安心しました。
昨日は夜10時に寝ることができました。
ただ、イチロー残留には、否定的な意見が目立ちます。
【MLB】”感情的”な表現も…イチロー“残留”に地元紙は辛辣記事「正当性はゼロ」(Full-Count) - Yahoo!ニュース https://t.co/uc9qxxvY4L @YahooNewsTopics
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年4月25日
イチロー=あこがれの存在
たしかに、昔のように内野安打は打てない。
バックホームもベースから逸れるようになってきた。
でも、私はイチローと松井を見て育った世代です。
今、30代の世代はみんなそうなんじゃないでしょうか?
2人とも私が高校の頃にメジャーに渡ってしまったけど、朝から晩まで野球の事しか考えてなかった小学生の頃、イチローと松井はあこがれの存在でした。
(注:小学校の頃の私の日常は、(1)学校から帰ってくる→(2)友達と野球→(3)テレビで野球観戦→(4)ニュースステーションで野球ニュースのチェック。まさに野球漬けの毎日でした。7億円プレーヤー&メジャーで3冠王をめざしてたからね。笑
・振り子打法はみんながマネしたし、
・打席に入るときのバットをかざすルーティンもマネした。
・ランナーに出たときに手袋を手に握って走るとか、
・外野からのバックホームのときのイチローの体の使い方もマネした。
・そして、何より “イチローキャッチ” の猿マネ。
(何度、ボールを背中にぶつけたことか。笑)
7年連続首位打者とかありえないでしょ。苦笑
イチロー以降、3年連続首位打者さえ出てないし。
イチロー、Forever
何はともあれ、イチローは私の世代の野球少年にとって唯一無二の存在なんです。
だから、どれだけ衰えが指摘されたとしても…
イチローが最低50まで現役というなら、それを何としても実現してほしいんです。
みんなにできなくても、イチローならできるんじゃないか?と期待してしまうから。
そして、メジャーの舞台で現役を続けて欲しい。
日本とか別の国のリーグでの現役なんてイヤだ。
イチローには世界一の舞台しか似合わない。
「どこでもいいから現役であればいい」なんてのは、イチローに限っては見たくない。
イチローがいるから、アメ公やラティーノにも尊敬してもらえる。
奴らにとってはレジェンドかもしれない。
でも、日本人にとってイチローは “誇り”なんだ。
ただ、同じ国に生まれただけだけど、勝手に一体感を感じてしまう。
できるなら、イチローが使ってる初動負荷のトレーニングマシンでトレーニングさせてほしい。
イチローに説明を受けながら。
ネイティブはこう表現する
お待たせしました、例文を良い加減出します。
今日の例文は、メジャーリーグ公式サイトのスペイン語版から抜き出してきました。
我らのイチローが、日米通算でピート・ローズの通算安打記録を塗り替えたときの記事です。
記事のタイトルは、「イチローが前人未到の記録を打ち立てる」といったところでしょうか。
イチローがピート・ローズの通算安打記録を抜いたときのMLB公式サイトの記事。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年4月25日
Ichiro Suzuki, dueño de un logro jamás visto en el diamante https://t.co/PgfrAmikU0 @MLBさんから
「うれしいというよりもホッとした」「強い打球」
まず、この2つの表現の例文はこちらです。
(例文)
El hit para igualar el récord sólo alcanzó cinco pies de distancia… Tenía esperanzas de que fuera un batazo fuerte… Fue más un alivio que satisfacción…
Fuente: MLB.com, 16 de junio, 2016
(内容/拙訳)
メジャータイ記録にならんだヒットは5フィートしか飛ばなかった…強い打球を打ちたかったけど…うれしいというよりもホッとした…
出所:2016年6月16日付、MLB.com
「通算記録」
続いて、「通算記録」の例文はこちらです。
(例文)
“No creo que se puedan comparar”, manifestó Ichiro. “Obviamente, es un récord combinado.”
Fuente: MLB.com, 16 de junio, 2016
(内容/拙訳)
“比較はできないと思います。僕の場合は通算記録ですから” とイチローは言う。
出所:2016年6月16日付、MLB.com
「ボテボテのゴロ」
続いて、「通算記録」の例文はこちらです。
(例文)
Ichiro pegó una débil rodada ante una recta del dominicano Luis Pedromo.
Fuente: MLB.com, 16 de junio, 2016
(内容/拙訳)
ペドロモの直球を打ったイチローの打球はボテボテのゴロになった。
出所:2016年6月16日付、MLB.com
今日のおさらい
最初の表現3つは、イチローになりきったつもりで、インタビューに答える姿を妄想しながら繰り返してください。
(記者→ “メジャー記録にならばれた今の率直なお気持ちをお聞かせください”)
=うれしいというよりもホッとした
(記者→ “タイ記録にならぶヒットは内野安打、更新するヒットはツーベースでした…)
=強い打球を打ちたかった
(記者→ “イチロー選手、通算安打数で世界一になられましたが、お気持ちはいかがでしょうか?)
=僕の場合は通算記録ですから。
4つ目の表現 “ボテボテのゴロ” は、野球好きの仲間とゴロのスピードを描写するときに使えます。
=イチローがボテボテのゴロを打った。
これで、近所のラティーノと野球トークができますね!
まとめ
この記事があなたの参考になればうれしいです。
もっとスペイン語が上手になりたい。
キューバに住み込みでダンス修行がしたい!
以上、イチローの残留が決まって安心しているスペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。
おまけの野球スペイン語集
例文での紹介はできませんでしたが、いくつか参考になる野球のスペイン語を置いておきます。
(1)未知の領域に足を踏み入れる
関連記事:大谷翔平、未知の領域へ
(2)外野手
(3)ヒット
(4)内野安打、歴史に名を刻む
(5)マイルストーンとなる
(6)記録を達成、前進を続ける
(7)新人王、MVP、オールスター出場10回
(8)チャンピオンリング、教えられる能力じゃない
(9)グランドの中でも外でもお手本
最後まで読んで頂いてありがとうございます。