Study Spanish!

スペイン語が上手になりたい人のためのオンラインメディア

「それぞれのやっていることを統一して、まとまった1つの作品に仕上げる」「大前提として」をスペイン語で何と言う?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

当オンラインメディア、Study Spanish は、私のように純正日本培養の非ネイティブの方のスペイン語上達に役立つことを目的に毎日アップデートしています。

 

・洗練されていて、

・感情表現豊かなスペイン語の使い方ができるようになって、

・ネイティブを川平慈英ばりに“クウ~” と唸らせることができる。

 

そんな “スペイン語使い” を増やしていきたいです。

なので、このメディアのキーワードとして、感情に訴えるような “エモい” 表現をしばしば紹介しています。

 

関連記事: “エモーショナルな” スペイン語

study-spanish.hatenablog.com

 

今日は、キューバにある芸術大学がどんな経緯で建設されたかを説明する文章から、あなたのスペイン語をもっと “エモーショナル” にするための表現を引っ張ってきました。

 

今日のスペイン語

 

今日の投稿は、 

(1)「それぞれのやっていることを統一して、まとまった1つの作品に仕上げる」

(2)「大前提として」

 

の2本立てです。

 

本文に入る前に、私が見つけたネイティブの表現例を紹介します。 

(1)“Unificar el trabajo de los tres y darle un sentido de obra total”

=「それぞれのやっていることを統一して、まとまった1つの作品に仕上げる」

 

(1)“como primera premisa”

=「大前提として」

 

今日もおまけの表現つきです

また、おまけの表現として、

 

(1)〇〇の(成功の)裏には、AA、BB、CCという人たちがいた

(2)革新と継続が交差する

(3)伝統と革新を融合させる

(4)〇〇を代表する〇〇

 

といった表現も紹介しますので、最後までお付き合いください。

(メインの表現に興味がないかたは、一気に最後までスクロールしてください(笑))

 

こういう場面で使える

今日の表現、ビジネスシーンで使える表現です。

実際、日本人がこういう趣旨のことをスペイン語圏の人に言っているのを耳にしたことがあります。

 

この表現、実はかなり前に初めて目にした瞬間から紹介したいと思ってました。

そのくらい気に入っている表現です。

 

この表現が使える場面として、2つ私の妄想例を挙げておきます。

いずれの妄想例も、あなたが部下に対して、今後の仕事の進め方に関するフィードバックを出すという前提を想定しています。

 

(場面1) 

(あなた→部下のプレゼンを聞いた後、フィードバックをする)

 

「OK、それぞれのページで言わんとするところは分かった。」

「次は、それぞれのページで言わんとするところを統一して、1個まとまったプレゼンに仕上げてくれ。」

 

(場面2) 

(あなた→部下の説明を受けた後、指示を出す)

 

「OK、それぞれが、自部門の仕事をちゃんとしてくれていることは分かった。」

「次は、それぞれの部門がやっている仕事を統一して、1つの会社としての取り組みに仕上げることだね。」

 

こんな感じのシチュエーションで使えます。

 

ネイティブはこう表現する

今日の例文は、ISA (Instituto Superior de Arte) というキューバ最高峰の芸大のHPから抜き出してきました。

 

 

このISAの設立経緯に関する記述の中の一部です。

(例文)

Los tres arquitectos comenzaron a trabajar y se propusieron varias líneas que unificara el trabajo de los tres y le diera un sentido de obra total a lo que estaban creando: como primera premisa estaría el empleo de la bóveda catalana en los techos.

Fuente: http://www.isa.cult.cu/historia/, consultado el 25 de abril, 2018

 

(内容/拙訳)

3名の建築家は、それぞれの仕事を統一して1つの作品に仕上げるため、いくつかのラインを提案した。カタルーニャ様式の丸屋根の採用が大前提としてあった。

出所: http://www.isa.cult.cu/historia/, 2018年4月25日参照

 

今日のおさらい

それでは、今日のおさらいをします。

妄想の例と比べながら、声に出してみてください。

 

(場面1) 

(あなた→部下のプレゼンを聞いた後、フィードバックをする)

 

"OK, me quedó claro el mensaje central de cada página."

=「OK、それぞれのページで言わんとするところは分かった。」

 

"Ahora, traten de unificar las esencias de cada página y darle un sentido de obra total (una sola presentación).

=「次は、それぞれのページで言わんとするところを統一して、1個のまとまったプレゼンに仕上げてくれ。」

 

(場面2) 

(あなた→部下の説明を受けた後、指示を出す)

 

"OK, entendí que cada área hace cumple con sus deberes."

=「OK、それぞれが、自部門の仕事をちゃんとしてくれていることは分かった。」

 

"Ahora, hay que unificar los esfuerzos individuales y darles un sentido de obra total como una sola organización."

=「次は、それぞれの部門がやっている仕事を統一して、1つの会社としての取り組みに仕上げることだね。」

 

こんな感じのシチュエーションで使えます。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい!

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

おまけの表現集

お待たせしました!

今日もおまけの表現集を紹介します。

 

(1)「〇〇の裏には、〇〇(人)がいた」/(2)「革新と継続が交差する」

Los artistas detrás de las bóvedas y los ladrillos fueron Ricardo Porro, Vittorio Garatti y Roberto Gottardi, quienes se propusieron idear un espacio que jugara con los conceptos de innovación y de continuidad.

Fuente: http://www.isa.cult.cu/historia/, consultado el 25 de abril, 2018

 

(内容/拙訳)

ISAを築く丸屋根やブロックの裏には、リカルド・ポロ、ビットリオ・ガラッティ、ロベルト・ゴッタルディといったアーティストたちがいた。彼らは、革新と継続が交差するスペースを打ち出した

出所: http://www.isa.cult.cu/historia/, 2018年4月25日参照

 

こんな場面で使える

(1)の表現は、いろんな役割がある人たちがそれぞれの役割を果たすことで、何かを成し遂げたときに使えます。

 

・この “何か” の達成の裏にはあなた達がいました。

・あなた達がいなければ、この “何か” は達成できなかったでしょう。

 

というように、努力を褒め称えたい場面で使えます。

 

(2)の表現は、そのままですね。笑

何か、新しい “何か”、スペースでも商品でもなんでもいいです。

そのスペースには、「新しい要素もあるし、以前から変わらない要素もある」ということが表現できます。

 

(3)〇〇を「代表する」

(例文)

Escuela Nacional de Arte. Es el centro insignia de la enseñanza artística en Cuba

Fuente: https://www.ecured.cu/Escuela_Nacional_de_Arte, consultado el 25 de abril, 2018

 

(内容/拙訳)

キューバ国立芸術学校。キューバにおける芸術教育を代表する機関。

出所: https://www.ecured.cu/Escuela_Nacional_de_Arte, 2018年4月25日参照

 

こんな場面で使える

(3)の表現は、いろんな場面で使えます。

私は、コロンビアのバジェナートという伝統音楽が好きなのです。

このバジェナートは、コロンビアを代表する音楽に位置付けられています。

 

実際、コロンビア人が、“El vallenato es la música insignia de Colombia” と言っているのを聞いたこともあります。

これがドミニカだったら、バチャータやメレンゲに変わるんでしょうね。

 

(4)「伝統と革新を融合させる」

(例文)

No se limitan a la simple presentación de hacer espectáculos sino que realizan investigaciones en todos los rincones del país, uniendo a lo tradicional las nuevas tendencias creadas por el pueblo.

Fuente: https://www.ecured.cu/Escuela_Nacional_de_Arte, consultado el 25 de abril, 2018

 

(内容/拙訳)

ただショーをすることに特化している訳ではない。キューバ国内の至るところで研究を実施し、伝統と人々が生み出す革新を融合させている。

出所: https://www.ecured.cu/Escuela_Nacional_de_Arte, 2018年4月25日参照

 

こんな場面で使える

(4)の表現は、おまけ表現の(2)とほぼ同じです。

こっちの表現の方が、「融合する」がより明確に示されています。

 

「融合する」=「結びつける」と解釈してます。

ここの “unir” はすごく心地よい、温かい響きがする言葉だと感じます。

 

関連記事:スペイン語の「肌感覚」

study-spanish.hatenablog.com

 

EcuRed:キューバのウィキペディア

上の例文の参照元になっている “EcuRed” は、ウィキペディアのキューバ版です。

キューバの情報に関して言えば、ふつうのウィキペディアに載っていない情報でも、EcuRed を探すと出てくることが結構あります。

 

あなたがもし、私と同じくらいキューバに変態的な関心があるとすれば、 “EcuRed” は非常に心強い味方になってくれるでしょう。

 

最後までお付き合いありがとうございました!