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「守備の重要性が高まる」をスペイン語で何と言う?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

Study Spanish

このブログ、Study Spanish は、私のような非ネイティブがスペイン語を上手になるための役に立てたらと思って書いています。

 

今日(5月6日)は、大谷翔平くんの登板日でした。

ただ、この投稿を書いてる時点では、まだ結果が出ていません。

 

なので、キューバの野球ネタに逃げたいと思います。

今日の表現は野球をテーマに紹介しますが、ビジネスや日常でも応用できます

 

今日のスペイン語

はい、本日の表現は「守備の重要性が高まっている」です。

あなたなら、どんなふうに表現されるでしょうか?

 

ネイティブはこう表現します。

3つの表現方法があります。

 

(1)“la defensa cobra cada vez mayor relevancia”

(2)la defensa ha adquirido un matiz especial”

(3)“la importancia que reviste hoy el juego defensivo

 

こんな場面で使える

 

・何かの分野で結果を出すためのトレンドが変わりつつあって

・そのトレンドに今は遅れを取っている

・けど、そのトレンドに追いつきたいと思いってる

・今、追いつくために自分に足りない要素を分析している

 

そんな状況のビジネスを表現する場面で使えるはずです。

 

今日の例文の背景

90年代くらいまでは、「野球のキューバの代表って相当強い」と言われていた記憶があります。

ただ最近では「キューバの野球もかなり衰退した」と言われています。

 

WBCでも2006年は決勝まで行きましたが、それ以降の成績はイマイチです。

前回大会では「キューバって、アメリカまで行けたっけ?」というくらい記憶に残らないレベルでした。

 

今では、アメリカがトップ、そこに日本やカリブの国々がレベル的には続いている、という世界の野球界の構図になっています。

キューバは、世界の野球の序列の中で後退しました。

 

野球という分野で先を行く国に追いつこうと燃えるキューバが、

・現代野球で結果を出すためのトレンドとは何か?

・自分たちに足りないものは何なのか?

 

そんな分析をしているコラム記事です。

そういう観点から、ビジネスにも応用できると考えています。

 

ネイティブはこう表現する

それでは、例文を紹介します。

 

今日の例文は、またまたキューバのグランマから抜き出してきました。

この記事、野球で使う表現の宝庫です。

 

 

ビックリするくらい、役に足つ表現がギッシリ詰まってます。

ぜひ、原文を読まれることをおススメします。

 

こちらが例文です。

(例文)

...la defensa cobra cada vez mayor relevancia en el desenlace del deporte de las bolas y los strikes...porque tiene tanto valor la producción de carreras como la prevención de las mismas.

Fuente: Granma (Cuba), 26 de abril, 2018

 

(内容/拙訳)

野球の試合展開における守備の重要性は日々高まっている。点を取ることと失点を防ぐことは、同じくらい重要だからだ。

出所:2018年4月26日付、Granma(キューバ)

 

今日の例文のここに注目:cobrar relevancia

今日の表現で注目すべき点は、

「重要性がある」= “cobrar relevancia”

 

と表現しているところです。

 

・“tiene relevancia”

・“es relevante”

 

って、言ってもいいんです。

ただ、そこから一歩先のレベルに進もうと思うと、この例文のように

・“cobrar relevancia”

 

のような、普段とは違う単語の組み合わせ(コロケーション)が求められます。

 

こういう「普段とは違う単語の組み合わせ」って、スペイン語には結構あるんです。

我々、非ネイティブがこれをマスターしようと思うと、意識的に学習するしかないと思います。

 

その他のポイント

(1)“cada vez mayor...” = 日に日に高まる

 

は、よく出てくる表現です。

この機会に覚えてしまいましょう。

 

(2)“el desenlace” = 展開、趨勢、成り行き

 

といった日本語が対応する概念です。

 

日本語からスペイン語にするときには、なかなか思いつかないワードのはずです。

この使い方を見て、すごく得した気分になりました。

 

(3)“producción de carreras” = 点を取る
 
(4)“prevención de carreras” = (相手の)得点を防ぐ = 失点を防ぐ

 

まあ、注目すべき点はこんなところです。

 

「重要性がある」を言い換える

で、この例文記事の中には、同じことを言っている表現が他に2つありました。

ついでに覚えて、“スペイン語デキる感” を醸し出してください

 

別の言い方1:adquirir un matiz

la defensa ha adquirido un matiz especial

= 守備は特別な意味(重要性)を持つようになった

 

この表現でビビっと来るところは、

重要性を持つ = “adquirir un matiz especial”

 

と表現しているところでしょう。

 

まあ、良くも悪くも「“文化的な” 表現の仕方」ですね。

使うのは書き言葉だけに限定した方が良さそうです。

 

話す相手によっては、?(はてな)マークが頭の上に3つくらい並んで、

ポカンとしたような表情になると思います。

 

別の言い方2:revestir importancia

“Conscientes de la importancia que reviste hoy el juego defensivo”

= 今日の野球において守備が重要性だということを理解している

 

“hoy el juego defensivo reviste la importancia

 

と語順を組み直すと、もっと意味が分かりやすいはずです。

 

revestir la importancia” の “revestir” の使い方が、「きわめて高貴」ですね。

フォーマルな場面で、こういう普段使わないオシャレなワードと組み合わせることができると、“スペイン語デキる感” が出て、カッコよく決まること間違いなしです。

 

中締め

この記事があなたの参考になれば嬉しいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい!

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

(この下りを書いているところで)

大谷翔平、7回途中2失点で勝ち投手!

おめでとう!

 

おまけの野球スペイン語集

今日の記事は、キューバ野球の課題に関するご意見コラムのような記事です。

往年の名選手に対するインタビューの一部が載っていることもあり、非常に概念的にまとまったスペイン語でした。

 

スペイン語圏のネイティブと野球談義をしたい人にとって本当に宝のような文章です。

ぜひ、原文を読んでみてください。

 

「おまけ」のくせに、このパートが一番エネルギーを注いでます

そして、一番学んでます。笑

 

 

・堅守は勝利の方程式

el cerrojo defensivo, una fórmula de éxito

注:昔のイタリア代表の堅守を評した「カテナチオ」に該当するのは、この “el cerrojo” かもしれないな。この “fórmula” も「こうしたらこうなるっていう仕組みを作ろう!」とかってビジネスで言う場合に、この “fórmula” を当てた方が、「バチっ」とハマるかもしれない。明日から使ってみよう。

 

・ホームランショー

= el show del jonrón

 

・奪三振ショー

= el show de los ponches

 

・現代野球

= el béisbol moderno

 

・ピッチャーの過度な分業制

= la especialización extrema de los serpentineros

注:どこから “serpentineros” がピッチャーを意味するようになったんだろう?「分業制」については、大谷翔平くんをネタにした過去記事もあわせてチェックしてみてください。

 

関連記事:分業制 

study-spanish.hatenablog.com

 

・適応力がありパワーも備えたバッター

= la proliferación de toleteros versátiles...con mucho poder

 

・1対1の対決

= ese cara a cara

 

・バッターとピッチャーの対決

= el enfrentamiento entre ofensiva y pitcheo

 

・守備範囲が非常に広い選手

= jugadores con espectacular rango de alcance

注:「守備範囲」は、“rango de alcance” なんだね。

 

・ポジショニングの良さ

= mayor sentido de la ubicación

注:「ポジショニング」は “ubicación” か “colocación” を使う。ポジショニングといえば、私の中では、元巨人の仁志敏久だな。「ワッ、抜けた!」と思ったら、セカンドベースの後ろの打球を正面で楽々取ったりしてたし。プロの内野手が「仁志は守備がうまい」と言っているのを聞いたことがないのが不思議。仁志、性格悪かったんかな?

 

・肩の強さ

= poder en los tiros

 

・現代の守備の名手が備えている要素

= algunos de los detalles que distinguen a los defensores de élite en la actualidad

 

・キューバ国内リーグの2年連続王者

= los Alazanes de Granma, dobles titulares del béisbol cubano

 

・伝統的にバッティングが良いチームだった

= Tradicionalmente, el conjunto oriental bateó sin límites

 

・守備は悪かった

= su cobertura en el campo era mediocre

 

・この課題をここ数年で解決し、国内屈指の堅守を誇るチームになるほどになった

= cuestión que han solucionado en los últimos años hasta ubicarse como una de las novenas más herméticas del ámbito nacional

注:丸ごと覚えたいくらいキレイな表現。特に「堅守を誇るチーム」を “las novenas...herméticas” と表現しているところに注目。「堅守」を「真空」、つまり「外に漏らさない」というイメージで表現している。あと “novenas” は「ナイン」、つまり、守備のときにグランドに立っているチームの9選手のことです。

 

・シカゴ・カブスは2016年、108年ワールドチャンピオンなしの呪いを解いた

= los Cachorros de Chicago rompieron en el 2016 su maldición de 108 años sin coronas

 

・才能にあふれ、守備が極めて良い布陣

= con un plantel talentoso y excepcional en materia defensiva

 

・参考になる例は山ほどある

= las referencias son infinitas

 

・守備力を最高レベルまで引き上げるのはそんなに簡単ではない

= el proceso hasta la excelencia con el guante no es tan sencillo

 

・ポジションごとに最適の選手を見つける

= encontrar a los hombres adecuados en cada posición

 

・複数ポジションをこなせる能力

= la habilidad de ocupar otros puestos

注:ポジション(守備位置)を “puestos” と言って大丈夫なのか。意外だった。

 

・中央アメリカ・カリブ競技会に向けた準備大会

la Serie Especial de preparación rumbo a los Juegos Centroamericanos y del Caribe de Barranquilla

 

・試合や練習で目につく欠点をメモ

= apuntan todas las deficiencias que detectan en partidos y sesiones de trabajo

 

・1週間の中休み(中断)を経て

= tras una semana de asueto

 

・要望書のリストは長い

= la carta de demandas no es corta

 

・キューバの選手は悪い癖を引きずっている

= los peloteros cubanos arrastran vicios

 

・代表候補の選手もふくめて

= incluso los de la preselección nacional

 

・若い頃からの実戦経験不足

el déficit de juego con que cargan todos los hombres desde las categorías tempranas

注:「実戦経験不足」、以前の投稿でもグランマから引き出してきてました。この記事を投稿した時点での読みは当たっていましたね。(ホッ)

 

関連記事:実戦経験

study-spanish.hatenablog.com

 

・〇〇に何かいいところがあるとすれば

= si algo positivo tiene la Serie Especial

 

・オフのあとにプレーする

= jugar luego de un tiempo de inactividad

 

・イニングを重ねるためだけに、ただグランドに出るわけじゃない

= no se trata de salir al terreno por salir a acumular entradas

 

・明確な課題がある

= ellos van con tareas específicas

 

・コーチ陣に事細かく評価されていることを重々承知していて

= con pleno convencimiento de que están siendo evaluados minuciosamente por un grupo de entrenadores

 

・かつての名ショート、ヘルマン・メサ

= el otrora estelar torpedero Germán Mesa

注:"otrora" が「かつての」です。で、"estelar" は「スターの」という意味です。「ショート」を "torpedero" というのは知ってないと分からないですね。"cortocampo" だけは聞いたことがあります。

 

・ハバナ(首都)の人

= el capitalino

 

・史上最高の名手のひとり

= uno de los más espectaculares defensores que se recuerde

 

・国内リーグを制覇したチームの監督

= monarca nacional también como director (Industriales-Serie 49)

 

・内野手のパフォーマンスをチェックする

= monitorear el desempeño de todos los jugadores de cuadro

 

・ショートとセカンド

= los hombres alrededor del segundo saco

 

・内野では実力のある選手が目立つ

= resaltan hombres de probada calidad en los extremos del infield

 

・代表候補の中でもっともポテンシャルがある選手

= uno de los chicos con más potencialidades en la preselección

 

・内野の両端(サードとファースト)には良い選手がいる

= las esquinas están bien cubiertas

 

・実力のある内野手

= defensores de calidad

 

・それがそのポジションの選手には求められる

= algo que se les exige a los hombres de esas posiciones

 

・かつて「魔法使い」と呼ばれた、誉れ高い名ショート

se le conocía como Mago a este laureado torpedero

 

・インドゥストゥリアレス(というチーム)伝説の背番号11

el mítico 11 de los Industriales

 

・チーム

= colectivo

 

・才能を磨く

= moldear ese talento

 

関連記事:ダイヤの原石

study-spanish.hatenablog.com

 

・グラウンドで最高のプレーをする

= plasmar en el campo el máximo nivel de juego

 

・大きな大会で勝つには必要

= se requiere para ganar torneos relevantes

 

・勝つための材料は整った

= hay material para triunfar

 

・堅守をベースにした野球をする材料

= material para jugar un béisbol limpio defensivamente

 

・ピッチャーを助ける

= respaldar a los lanzadores en su faena

 

・ネックになるのは基本的なところの小さなエラー

= el principal escollo son pequeños errores en los fundamentos básicos

 

・内野手

= defensor interior

= infielder

 

・光のように強烈な打球をさばく

= contener las conexiones a la velocidad de la luz

 

・反射

= reflejos

= la velocidad de reacción

 

・ポジショニング

= sentido de la colocación

= la colocación

 

・スローイングの強さと正確さ

= fuerza y precisión en los tiros

 

・対戦相手の情報

= conocimiento del rival

 

・グラウンドへの適応

= adaptación al terreno

 

・守備範囲を広げるため

= en pos de aumentar su rango de alcance

 

・動きのスムーズさ

= el buen desplazamiento

 

・こういう能力は別々では意味をなさない。すべてが揃ってこそ真価を発揮する。

esas destrezas por separado no son determinantes, lo que vale es la conjunción de todas

注:この表現はいろんな場面で応用がきく。丸ごと暗記すべき文章。

 

・先を読む力

= el nivel de anticipación

 

・野球は次に何が起こるか、起こったことに応じて何をしようかを考える時間が十分にあるスポーツ

= El béisbol es un deporte que te da la posibilidad de pensar con tiempo suficiente lo que puede suceder y lo que vas a hacer tú según lo que ocurra

 

・プルヒッターが打席にいる

= un halador en turno

 

・カーブを多投するピッチャー

= el pitcher utiliza mucho la curva

 

・バッターは引っ張ると予測できる

= puedes intuir que el bateador conectará para su mano

 

・この状況で合理的なのは、どちらかに寄ったシフトを採ること

= la lógica en esa situación es cargarse a uno u otro lado

注:野手をどちらかに「寄せる」の意味で、“cargar” は出てこないな、自分なら。もし、この表現を知らずに、日本語の「寄る」から考えたら、“arrimar” と直訳していただろうと思う。ただ、それでも確実に通じるけどね。

 

・相手のバッターが右か左かに応じて

= según sea zurdo o derecho el oponente

 

・そうやって打ち取る確率を高める

= así aumentar las opciones de éxito

 

・ヒットゾーンに飛んだ打球に追いつけたら

= Si le llegas a ese tipo de bolas en zona de jit

 

・プレーを予測して打球の方向に何歩か寄った

= te moviste unos pasos al leer la jugada

 

・トリック以外の何ものでもない

= Es más trampa que otra cosa

 

・名セカンド

= destacado intermedista

 

・エラーのほとんどは、よく考えてプレーしてない、投げるべきところに投げない、入るべきベースに入らないから起きる。

muchos de los errores que se cometen son por no pensar en la jugada, no tirar al lugar adecuado y no cubrir la base que toca

注:この文章も丸暗記に値します。野球をする上での格言のようなものなので。

 

・トレーナー

= Vega, quien trabaja como preparador de Centrales en la Serie Especial

注:“preparador” と “coach” って区別あるんだろうか?この疑問は、キューバの野球記事を読む中でいずれ解決されるでしょう。

 

・そんな欠点がプレ大会で発見された

= esas deficiencias y otras han sido detectadas en el torneo preparatorio

 

・打球にチャージする

atacar las conexiones con más intensidad

注:前後の文脈からは、「打球を待ってとるんじゃなくて、自分からチャージして取りに行く」という意味に解釈できる。最初は、“conexiones” と “atacar” の意味がピント来なかったけど、ちょっと想像力を働かせるとやっと分かった。

 

・足の速いランナーが多い

= hay muchos corredores rápidos

 

・セカンド

= los camareros

 

・引っ張った打球の処理に課題がある

= hay dificultades para fildear los batazos a la mano del guante

注:「グローブをはめている側の」打球の処理ってなっているけど、(1)セカンドベースから右か左にいるか、(2)バッターが右か左かで、「グローブをつけている側の打球」が引っ張りになるかどうかって変わってしまわないか?と疑問が残る表現だな…

 

・ゴロに対するチャージが少ない(動きを止めて取っている)

= atacan los roletazos muy parados

注:“muy parados” が「すごく止まって」という意味だけど、これが「ゴロを待って取っている」という意味になる。

 

・重心が高いと打球を取るのが難しくなる

tener el centro de gravedad muy alto, cuesta más llegar a las pelotas

注:日本でよく言われる「腰落とせ」に通じるものがあるね。「重心が高いから」→「もっと腰落とせ(重心を落とせ)」っていう意味だけど、子どもは額面どおり「腰だけ落とす」から指導は難しい。「野球におけるゴロの取り方」っていうよりは、「自分もスピードに乗った中で、動く物体にシンクロしながら手に収める」っていう、「もっと幅広い体の使い方ができるかどうか」って気がするけど。

 

・技術を完成させる

= se perfeccionen las cuestiones técnicas

 

・フィジカルを高める

= aumente la capacidad física

 

・ハイレベルでは毎日のように使われる守備シフト

las formaciones especiales que a diario se utilizan en los escenarios de máximo nivel

 

・バッターがボールを捉えるポイントに応じてどちらかに寄るシフト

formaciones corridas a las bandas según la zona de contacto más frecuente del bateador

注:「日本語だと “バッターの打球が飛びやすい方向” に応じてシフトを取る」と言う方が普通だけど、スペイン語だと「“バッターが打球を捉えるポイント” に応じて」と表現するようです。日本語もスペイン語もどっちも同じことを言ってる。日本語は、「打球が飛ぶ方向」という結果の方に注目していて、スペイン語の場合は、「ボールを捉えるポイント」という「打球が飛ぶ方向を決める前段階のプロセス」の方に注目してる。異なる言葉のあいだで着眼点が違うのは面白いね。

 

・シフトは試合の行方を決めるアクションになっている

= las prácticas comunes que hoy inciden en el desenlace de cualquier partido

注:「行方」を “desenlace” という単語で表現するところが、この文章の中で最大の注目ポイントです。

 

・相手の動きを読むという多大な作業が必要になる

= se requiere de un gran trabajo de lectura del contrario

注:日本語では「先を読む」のことを「読む」とよく略して言います。スペイン語で “leer” や “lectura” が、そういう「読む」という意味で、日本語と同じように使えることが分かったのが、この文章最大の収穫ですね。

 

・確率分析、統計を掘り下げる

= análisis de por cientos y una mirada profunda a las estadísticas

注:これはビジネスで使える表現でしょう。押さえておいて損はありません。

 

・キューバには、世界で最も強い日本のような頻度で、かつ効果的にこのようなシフトを使うための手段がすべて揃っていない。

= En Cuba no se cuenta con todos los medios para utilizar este tipo de estrategia con la misma frecuencia y efectividad de Japón...las más potentes y poderosas del mundo

注:日本の野球が、アメリカやカリブの野球より先に出てきてます(偶然でしょうが)。それが嬉しいので載っけました。

 

・キューバの野球は移ろいやすい

= la naturaleza cambiante de nuestro béisbol

= El béisbol cubano es muy variable

注:「変化するという性質がある」、つまり「変化しやすい」「移ろいやすい」という意味になります。2つ目の表現は、もっとストレートな表現ですね。

 

・若い選手が次々に出てくることが、このシフトを使うプロセスを難しくする

= la irrupción constante de chicos jóvenes dificulta también este proceso

 

・シフトを敷くには、サンプルの量が小さい

hay una muestra de información pequeña de la mayoría de los hombres para hacerle una formación

注:「シフトを敷く」は、“hacerle a alguien una formacion” ということですね。大谷翔平だったら、“hacerle a Ohtani una formacion” となる。

 

・シフトを敷くための研究に必要なツールもない

= sin obviar que no poseemos las herramientas para realizar los estudios que ponen sobre la mesa las formaciones defensivas

注:この “formación” が、「シフト」のことを言っているのを理解するのにかなり時間がかかった。これ、野球を見たことがない人だと、ネイティブでもピンとこないんじゃないかな?

 

・打球の方向を読む(予測する)のが難しい

= Cuesta predecir...el rumbo de las conexiones

注:やっぱり「読む」という意味では、この例のように「予測する」“predecir” と言う方が自然やと思う。こっちの方が、自分の意図が相手に間違いなく通じるし。

 

・プレーを読んで相手に先んじる

= sean capaces de ganar en anticipación por la lectura del juego

 

・相手の先を読むということに関しては、世界と明らかな差がある

hay una distancia notable con el resto del mundo en dicho apartado

注:“apartado” を「この “件” については」という意味で使っているのが、この文章の中での新しい発見。それにしても、「世界との差」って、サッカー日本代表の話のときよく聞くワードやな。

 

・前進は始めた

= se han dado pasos de avance

 

・バッターごとのミート(打球を捉える)ポイントの把握(研究)

= el estudio de las zonas de conexiones más frecuentes de cada pelotero

注:打球を捉えるポイントがまた出てきましたね。ただ、よく考えると、日本語で言う「ゾーン」って、ストライクゾーンを9つに分割したもののイメージがあります。バッターがボールを捉えるポイント(奥行き)に言及するときに、「ゾーン」という言葉は使わないです。ただ、「打球が飛ぶ方向」は、「ボールを捉えたときにバットがボールと当たる角度」によって決まります。だから、スペイン語では「ゾーン」と言っていますが、日本語では「ポイント」に当たるはずです。はずです。

 

・ピッチャーと対戦するバッターの特徴と組み合わせて、打球方向を予測する

= información que se cruza con las características de los lanzadores y bateadores de turno para predecir el rumbo de la bola

注:「ある情報を別の情報と組み合わせる(そして、整合性を確認する)」という文脈での「組み合わせる」は、“cruzar” という動詞を使います。「その情報、ちゃんと裏取れよ」っていう場面では、“cruza la información con XX” とか、言いますね。

 

・やるべきことはたくさんある

Queda mucho por hacer

注:ビジネスでもなんでも、いろんなシーンで使える万能表現だ。

 

・研究し、レベルアップし、たゆまぬ努力をする必要がある

= existe una marcada necesidad de estudiar, superarnos y trabajar sin descanso

注:この “superarnos” は、日本語にするのが難しいな。「自分を乗り越える」という意味で、「レベルアップ」と訳すことにする。今まで「レベルアップ」は、“elevar el nivel” としか表現できなかったけど、「昨日の自分を乗り越える」「成長する」という意味で “superar” は、このブログで目指している、すごく“ネイティブっぽい” (ネイティブだからこそ思いつくような)表現になると思う。

 

・良い守備は失点を防ぐことにつながり、勝利に導いてくれる

la defensa, como método de prevención de carreras, es uno de los caminos que conduce al éxito

 

今回の記事は、例文に取り上げたくなるような、使える表現が山盛りだったな。

すべて読み切って、この投稿にまとめて見た今、すごく満足感にあふれてます。

 

また、投稿の数が60を超えて過去記事とつながりのある表現が出てきました。

これが、日々の蓄積の結果ですかね?

 

最後まで読んでくださってありがとうございます!