Study Spanish!

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「~する意志を改めて確認する」をスペイン語で何と言う?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

今日は、キューバの時事ニュースから、日常に役立つスペイン語を紹介します。

ネタは外交ですが、ビジネスなどいろんな場面で使える表現です。

 

(面白くなさそうなネタですか?笑)

 

時事文=タダの教科書

時事文には、良質な表現がたくさん詰まっています。

この投稿に限らず、時事文を教科書代わりにされることをおススメします。

 

私がスペイン語をはじめた頃とは、状況がかなり変わってます。

今はネットでどんな国の新聞でも読めます。

 

良質な教材がネット上にタダで転がっているようなものです。

私はもう何年も前から、スペイン語の勉強に“びた一文”払ってません

 

時事も分かれば面白くなる

私もほんの数年前まで時事にまったく興味がありませんでした。

なので、時事文を読むのは苦痛でした。

 

でも、そのあと仕事上の必要に駆られて時事文を毎日読む習慣がつきました。

少しずつ内容が分かるようになるにつれて、面白くなって来ました。

 

今、時事文に目を通す直接的な必要性はないです。

でも、毎日ラテンアメリカで興味がある国の主要メディアには目を通してます。

 

「書き言葉」に対する好み

どこかの国の書き言葉に慣れた後で別の国の新聞を読むと違和感を覚えることがあります。

ただ、話し言葉のように「聞いても分からない」レベルの差はないです。)

 

関連記事:タクミの書き言葉の好み

study-spanish.hatenablog.com

 

・単語のチョイス

・名詞と組み合わせる動詞のチョイス

 

が国によって微妙に違うので、「んっ?」となるのは至って自然なことです。

その微妙な差に気づけるようになるのは、あなたのスペイン語が伸びた証拠です。

 

そんなわずかな違いに気づくようになると、「この国の“書き言葉”が好きだ」という好みも出てくるはずです。

 

・この国のアクセントが好き

・メキシコのアクセントはダサい

 

というのと同じような好みが書き言葉に対しても生まれます。

 

Study Spanish

当メディア Study Spanish は、スペイン語が上手になりたい人のために書いています。

特に、これからスペイン語の表現の幅を広げていきたいと考えている人役に立てたらと思っています。

 

スペイン語の文法と基本的な単語をおさえている中級以上の学習者向けです。

なので、細かい文法の説明はしません

 

例文があれば、 

・「この単語は、こんなふうに使うのか」

・「この表現は、あんな場面で使えそう」

 

とかある程度のレベルに達している方を想定して書いています。

 

今日のスペイン語

今日のスペイン語表現は「~する意志を改めて確認する」です。

ネイティブはこう表現します。

 

“ratificar la voluntad de 動詞”

 

こんな場面で使える

今日の表現は、

・取引先と今後もパートナーとしてやって行きたい

・何かのプロジェクトに今後もコミットして行きたい

・例えば、「これまで社会貢献として取り組んできた地元の専門学校への支援を今後も継続します」

 

という意志を表明する場面で使えると例文を見た瞬間に感じました。

 

また、

“ratificar” = 「改めて確認する」

 

なので、

・「事前に分かっていること」に対して、

・「やるか or やらないかを決めて意志表示をする」

 

というコンテクストで使います。

 

何の前触れもないことに対しては使えません。

急に “やる” という意志を “改めて” 表明することはできないので。

 

ネイティブはこう表現する

今日の例文は、キューバのグランマから引っ張ってきました。

アフリカの島国、カーボベルデの偉い政治家がキューバを公式訪問した際の記事です。

 

 

(例文)

…expresaron satisfacción por el alto nivel de intercambio político y ratificaron la voluntad de profundizar los lazos de amistad, cooperación y solidaridad.

Fuente: Granma (Cuba), 3 de mayo, 2018

 

(内容/拙訳)

両国の大臣は政治ハイレベルでの二国間交流があることに満足感を示した。また、両国の友好、協力、連帯の関係を深める意志をあたらめて確認した

出所:2018年5月3日付、Granma(キューバ)

 

ココに注目

“ratificaron la voluntad de…”

 

この表現を使うメリットは “オシャレな響き” がすることです。

フォーマルな場面で使うと“スペイン語デキる感”が醸し出せます。

 

英語との比較

あくまで参考ですが、“ratificar la voluntad de…” に対応する表現は英語にもあります。

 

・“ratify one’s commitment to 動詞”

・“confirm one’s determination to 動詞”

・“ratify the willingness of both sides to 動詞”

・“confirm one’s  willingness to 動詞”

・“reaffirm the determination of 誰々 to 動詞”

・“confirm one’s desire to 動詞”

・“ratify the will of 誰々 to 動詞”

 

という運用例が見つかりました。

 

スペイン語の意図を確認するとき、英語を参考にするのは役に立ちます。

スペイン語と英語の相互理解は歴史的にすごく進んでいるので。

 

関連記事:日本語、スペイン語、英語で理解を深める

study-spanish.hatenablog.com

 

まとめ

この記事があなたの参考になれば幸いです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい!

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

おまけ

今日はおまけ表現リストなしです。

最後まで読んで下さってありがとうございました!