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「夢を先延ばしにする」「心行くまで堪能する」をスペイン語で何と言う?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

今日のスペイン語

今日ご紹介するスペイン語はつぎの2つです。

 

(1)夢を先延ばしにする

(2)心行くまで堪能する

 

ネイティブがこう表現しているのを見つけました。

 

(1)夢を先延ばしにする

= “una aspiración aplazada”

 

(2)心行くまで堪能する 

el disfrute más pleno”

 

あなたなら何と表現しますか?

 

ネイティブはこう表現する

今日の例文は、キューバのグランマという新聞から抜き出して来ました。

マタンサス州にある景観豊かな自然の利用に関する記事です。

 

 

 

(例文)

Según reportes locales, desde mediados del siglo anterior existe el propósito de crear el bosque de la ciudad en dicho espacio, lo que, entre otros beneficios, permitiría el aprovechamiento del río Yumurí. Una aspiración aplazada y que limita el disfrute más pleno de esta maravilla de la naturaleza.

Fuente: Granma (Cuba), 10 de mayo de 2018

 

(内容/拙訳)

地元のレポートによれば、1950年代頃から、ユムリ渓谷にマタンサス市の憩いの森をつくるという計画があるらしい。この計画の実現は様々な利益をもたらすだろうが、その中でも特にユムリ川の利用につながるだろう。ただ、この計画は先延ばしにされた夢だ。この計画が実現しないことで、ユムリ渓谷という素晴らしい自然を心行くまで堪能することができない。

出所:2018年5月10日付、Granma(キューバ)

注:ユムリ渓谷 = “Valle de Yumurí” です。

 

「夢を先延ばしにする」

「夢を先延ばしにする」“una aspiración aplazada” と表現されています。

直訳するなら、「延期(先送り)された願望」といった感じです。

 

ただ、この形だと、「先延ばしにする」という行為のイメージが出ません

なので、「夢を先延ばしにする」と言う場合には、“aplazar una aspiración” という方がいいです。

 

より、「先延ばしにする」という「行為」が強調されます。

 

どんな場面で使える?

「夢を先延ばしにするな」と友達を励ましたい場合なら、

= “no aplaces tus aspiraciones” と言えますね。

 

「オレ、自分の夢、先延ばしにしてるわ」って友達にぼやきたい場合なら、

= “estoy aplazando mis aspiraciones” と言えます。

 

「オレ、今まで自分の夢、先延ばしにしてきたわ」って友達にぼやきたい場合なら、

= “he aplazado mis aspiraciones (pero ya no)” となります。

 

「心行くまで堪能する」

「心行くまで堪能する」el disfrute más pleno と表現されています。

直訳するなら、「最高に楽しむ」」といった感じです。

 

耳慣れた日本語に変換すると「心行くまで堪能する」になります。

「堪能する」対象が「すばらしい自然」なので、日本語としても自然だと思います。

 

ただ、話し言葉としては堅すぎます。

なので、普段の会話で使うなら、“disfrutar plenamente” という形に変えた方がいいです。

 

どんな場面で使える?

この前行ったキューバ旅行を満喫したと友達に語る場合なら、

= “disfruté plenamente el último viaje a Cuba” と言えます。

 

例文で覚える=応用力がつく

私がいつも例文を見せることにこだわる理由。

それは、同じことを違う形で表現する力をつけるためです。

 

例文を見ると、その構造を分析しながら、応用的な文章構造を考えることができます。

これができれば、例文以外の構造でも同じことを表現できるようになります。

 

ただ、いつもいつも例文と全く同じ文章をつかえるとは限りません。

そのときの文章の組立によっては、メインのアイディアの部分を

・「動詞」で言ったり、

・「名詞」にしたり、

・「形容詞」を使ったり、

・「副詞」で言ったり、

 

いろんなケースが考えられます。

日常ではそんな柔軟性が必要なのに、文章の構造をいじれないとなるとキツイです。

 

今日の例文のケースで言えば、

 

(1)“una aspiración aplazada”“aplazar una aspiración” に変えること。

ここでは、形容詞(“aplazada”)動詞(“aplazar”)に変換しています。

 

(2)“el disfrute más pleno”“disfrutar plenamente”に変えること。

ここでは、

 

名詞(“disfrute”)動詞(“disfrutar”)に、

形容詞(“más pleno”)副詞(“plenamente”)に、

 

それぞれ変換してます。

こういう文章構造のイジリ方ができるのが理想です。

 

例文を学ぶことでスペイン語の表現の幅が広がります。

いろんな状況に臨機応変に対応できるし、伝えたいことを確実に伝えられます。

 

それだけです。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい!

 

以上、大谷翔平くんの第5号に酔いしれている、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。