Study Spanish!

スペイン語が上手になりたい人のためのオンラインメディア

「とことんハマる」をスペイン語で何と言うか?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のためのオンラインメディア、Study Spanish

今日は、ホリエモンが説く成功者の行動原理をスペイン語で表現します。

 

これまでの投稿ではほぼ取っていない、日本語からスペイン語を考えるというアプローチです。

なぜ、今回の投稿でこのこれまでと違うアプローチをとる事にしたかは、後半の編集後記のパートをご覧ください

 

今回スペイン語に訳したホリエモンの成功哲学は、東洋経済オンラインで見つけました。

 

ホリエモンが、2017年出版の著書、「多動力」で説いてる行動原理です。

Kindleバージョン

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)

 

 

フィジカル本バージョン

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)

 

 

興味があれば、読んでみてください。

個人的には、2013年出版の「ゼロ」の次に好きな本です。

 

Kindleバージョン

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

 

 

フィジカルな本バージョン

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

 

私はこうスペイン語で表現する

今日、スペイン語で表現したい日本語は、「とことんハマる」です。

私だったら何かに「とことんハマる」をこんなスペイン語で表現します

 

「とことんハマる」

“dejarme llevar por la atracción, y clavarme en él hasta tocar su fondo sin frenarme”

注:主語は「私」を想定してます。

 

なんでこう表現するのか?

なぜ、上記のようなスペイン語になるのか説明します。

まず、「とことんハマる」を私が日本語でどう解釈したかを説明します。

 

私は「とことんハマる」を

・何かの魅力に身を委ねて

= dejarme llevar por la atracción (de algo)

 

・その熱中する

=clavarme en él (algo)

 

・何かの底(本質)にたどり着くまで

=hasta tocar su fondo

 

・自分にブレーキをかけずに

=sin frenarme 

 

と解釈して、スペイン語になおしました。

 

実際の日本語に応用するとこうなる

で、これを東洋経済オンラインのホリエモンの言葉に応用すると次のようになります。 

(原文)

目の前におもしろいもの、興味深いものがあれば、さっと手を伸ばして触ってみる。自分の手で触ってみておもしろければ、とことんまでハマってみる。

出所:東洋経済オンライン、https://toyokeizai.net/articles/-/176629

 

(とことんハマる)=

Si frente de tus ojos, tienes algo que te inquieta de emoción o interés, extiende la mano sin dudar y tócalo. Si se te hizo más emocionante al cogerlo en tus manos, déjate llevar por la atracción, y clávate en él hasta tocar su fondo sin frenarte.

 

おまけ:「とことんハマる」の別の言い回し

もう1つ、「とことんハマる」の表現方法を考えました。 

 

(とことんハマる)=

Si frente de tus ojos, tienes algo que te inquieta de emoción o interés, extiende la mano sin dudar y tócalo. Si se te hizo más emocionante al cogerlo en tus manos, entrégate a la química, y piérdete en él disfrutando todas sus esencias sin controlarte.

 

この代替案では、“déjate llevar por la atracción, y clávate en él hasta tocar su fondo sin frenarte” の代わりに、

 

「とことんハマる」

“entrégate a la química, y piérdete en él disfrutando todas sus esencias sin controlarte”

 

と訳しました。

 

この場合は、何かに「とことんハマる」をこんなふうに解釈しました。 

・「何か」と自分の間に起きた化学反応に身を委ねる

= entregarme a la química

 

・perderme en él

= 何かに夢中になる

 

・disfrutando todas sus esencias

= 何かの本質を余すことなく楽しむ

 

・sin controlarme

= 自分をコントロールせずに

 

編集後記

今日の翻訳は好きでやってます。完全に趣味です。

今回の日→西の翻訳は、誰かに頼まれたわけでも、仕事でやっているわけでもないです。

 

私は、 

・ホリエモンの考えに共感しますし

・自分もホリエモンのようにワクワクする好きなことをして生きたい

 

そう思っています。

 

今回の投稿の準備のためホリエモンの言葉を読んでいると、 

自分がワクワクすることは何か?キューバでダンス修行がしたい!

 

ということを改めて感じました。

 

なぜ、アプローチを変えたか?

記事を書くアプローチを変えた理由はいくつかあります。

 

1 ネタ切れ

まず、いちばん大きかったのは、自分の中で「ネタ切れ」の感覚があったことです。

ここ最近、「今日はどんな表現を紹介しようかな…」と困ってました。

 

2 目ぼしい表現が見つからない

つぎに「紹介したくなるような表現を探すのが大変」と感じていたことです。

ここ最近、いろんなメディアに目を通しても、「紹介したくなるような表現がないな…」と困ってました。

 

こんなふうに、「こんな表現が欲しいな」というアンテナが立っていない状態でした。

メディアに目を通すときも、目ぼしい表現を見つけるためのセンサーが作動してない感覚でした。

 

獲物をさがす場所の決め方が受動的になってました。

目ぼしいワードや表現を引きつけられてなかったです。

 

アプローチ変えたら原稿書きが楽しかった

今日、この新しいアプローチで記事を書いてみて、正直すごく楽しかったです。

久々に「自分が乗ってる感じ」、「飯食うよりも書き続けたい」という気持ちがしました。

 

最近の原稿書きは、すごく受動的で、自分の頭を使ってる感じは全くなかったです。

でも、今日は、能動的に生産したような感覚があります。

 

いろんなスペイン語の言い回しが思考の先でチラチラ光って、全体が見えそうで見えない。

久々にそんな「心地よい生みの苦しみ」を愉しむことができました。

 

やっぱ、何かを受け取るだけはつまらない。

自分の頭を使って生産するのは、すごく楽しいです。

 

アプローチを変えて、本当に良かったです。

 

生産を軸にインプット型の発信をする

今回のような、自分の頭で考えて生産する(能動)アプローチは、今後もつづけたいと思います。

ただ、その一方で、これまでのようなインプット(受動)型の投稿もします。

 

つまり、インプットを続けながら、アウトプットをして成長をつづけたいと思います。

今自分の中にあるストックから生産を続けても、ジャンプできる距離はいつまでたっても同じです。

 

だったら、もっと大きくジャンプするために、土台であるインプットはやめられません。

その土台となるインプットは、やはりネイティブをTTKP(徹底的に観察してパクる)することです。

 

TTKPこそ、非ネイティブの成長の秘訣であり早道です。

なので、これまでのようなアプローチのインプット→発信(投稿)もつづけます。

 

"TTKP = 徹底的に観察してパクる" は、これからの時代の新しい生き方を提言するインフルエンサーの方々がよく使われている "TTP=徹底的にパクる" の亜種です。

 

やっぱ、通訳ってクリエイティブだ

私は、通訳・翻訳はクリエイティブな仕事だと思ってます。

何個も選択肢があって、これと言った正解がない場合の通訳・翻訳に関しては。

 

正解がないから、自分なりに解釈しつつも、正確に意図を伝えようとする。

その解釈とアウトプットは人によって変わるから、出来上がりが違う。

 

原材料となる文章をどう料理に化けるかは、それぞれが経験を通して培った脳内のシステム次第です。

この脳内システムの完成度には個体差があります。

 

辞書どおり言葉を並べていくだけ。

大概はそれでうまく行くかもしれない。

 

でも、通訳って、そんなに簡単じゃない

訓練して、独自の脳を作らないといけないからね。

 

ホリエモンをスペイン語にしてみた 1

ホリエモンの言葉をもっとスペイン語に訳してみました。

文章の出所は、上と同じ東洋経済オンラインの記事です。

 

 

訳してみて思いますが、やっぱり「絶対これが正しい」という答えはないですね。

だからこそ通訳冥利に尽きるので、やってて楽しいんです。

 

(原文)

いくつものワクワクするプロジェクトを動かすためには、人についていく小利口ではなく、手を挙げるバカにならなくてはいけない。

 

(タクミの拙訳)

Para poder ejecutar varios proyectos emocionantes al paralelo, uno no debe ser un inteligente tonto que se deja llevar por la opinión de los demás, sino debe ser un tonto inteligente que se atreva a proponer.

 

ホリエモンをスペイン語にしてみた 2

(原文)

僕はこれまで、空気なんて読まず、クラスの中で真っ先に「はい!」「はい!」と手を挙げるような人生を歩んできた。

 

(タクミの拙訳)

Yo hasta la fecha, jamás me he permitido tantear el ánimo de la gente y dejarme llevar por él. Más bien, siempre he sido aquel niño del salón de colegio que siempre es el primero en alzar la mano.

 

ホリエモンをスペイン語にしてみた 3

(原文)

失敗した計画も多いが、成功したプロジェクトのほうが数多い。今でも僕はおもしろいことを思いついた瞬間、真っ先に手を挙げる人生を歩んでいる。

 

(タクミの拙訳)

He tenido muchos fracasos, pero los éxitos los exceden. Aún hoy día, sigo siendo aquel que alza la mano de reflejo, al ocurrírseme alguna idea emocionante.

 

ホリエモンをスペイン語にしてみた 4

(原文)

実は、成功している社長にはバカが多い。バカだから「恥ずかしい」とか「失敗したらどうしよう」などという「感情」を通り越してやってしまう。

 

(タクミの拙訳)

En realidad, entre los emprendedores exitosos, hay una buena porción de tontos. Son tan tontos que se olvidan de sentir anticipadamente cuán vergonzoso sería si fracasaran.

 

ホリエモンをスペイン語にしてみた 5

(原文)

小利口な人間があれこれ考えて行動を起こせずにいる間に、手を挙げるバカがチャンスを手にするのだ。小利口が癖になると、せっかく目の前におもしろいことがあるのに、一歩引いているせいでタイミングを逃してしまう。

 

(タクミの拙訳)

Los tontos inteligentes que se proponen a probar su suerte aprovecharán las oportunidades, mientras los inteligentes tontos se titubean sin tomar acción alguna preocupándose de todo lo que pudiera suceder en el futuro. Una vez que adoptes la forma de ser de un inteligente tonto, estarás siempre un paso atrás, y por lo mismo, dejarás pasar las oportunidades emocionantes a pesar de la dicha de tenerlas frente a tus ojos.

 

「せっかく目の前に・・・タイミングを逃してしまう」のところは、次のような言い回しもできます。 

 

・“Perderás el momento de subir al tren de oportunidad, a pesar de…”

・“Dejarás escapar las oportunidades, a pesar de…”

・“Perderás el momento de actuar, a pesar de tener algo emocionante frente de tus ojos”

 

“通訳泣かせ” の言葉たち

今回、ホリエモンの考えを訳すうえで頭を悩ませたワードは、 

・バカ

= tonto inteligente

 

・小利口

= inteligente tonto

 

・手を挙げる

= atreverse a proponerなど

 

・おもしろいこと

= algo emocionanteなど

 

の4つでした。

 

特に、スペイン語で「手を挙げる」と言っても、日本語のように、「自分がやると名乗り出る」という意味が出るのかは、これから調べないといけないですね。

 

「バカ」と「小利口」もムズイ…

いろんな意見が出てきそう。

 

関連記事:通訳泣かせ

study-spanish.hatenablog.com

 

まとめ

この記事であなたの心を少しでも動せたらうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい!

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。