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ホリエモンが言う「ダサい」をスペイン語で何と言うか考えてみる

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のためのメディア、Study Spanish

昨日に引き続き、ホリエモンが説く成功者の思考をスペイン語で表現します。

 

今回スペイン語に訳したホリエモンの思考は、東洋経済オンラインのこの記事です。

 

今日のスペイン語

今日は、スペイン語で「ダサい」を何と言うか、私の案を紹介します。

ここで言う「ダサい」は、「考え方やあり方がダサい」という意味です。

 

私は、ホリエモンが言う「ダサい」をこんなふうに解釈しました。

 

「ダサい」

“lamentable”

 

う〜ん…それだけ?って声が聞こえてきそう(苦笑)

このホリエモンの記事の文脈では、”lamentable” で大丈夫だけど…

 

英語だと、”lame” っていう単語が、この場合の「ダサい」にあたるみたいです。

でも、英語の “lame” にあたるスペイン語の「ダサい」が見つかりませんでした。

 

他にもっとハマる表現があるはず。

とりあえず、現時点での最適解ということで。

 

関連記事:最適解とは?

study-spanish.hatenablog.com

 

実際の日本語に応用してみる

で、これをホリエモンの記事の文章に応用してみるとこうなります。

 

あらためて、文章の出所はココです。

 

「ダサい」1

まず、この記事のタイトルから。

(原文1)

AIに仕事を奪われると歎くダサさ

 

(タクミ案1)

¡Qué lamentable lamentar que la IA nos va a quitar el trabajo!

 

なんでこう表現するか?

“lamentable” “lamentar” と同じような単語を続けているのは、ちょっとした言葉遊びをしているようで、語呂がいいと感じたからです。

 

・1人目の誰かが、もう1人の有様を “lamentable” と感じていて、

・後者は AIの「脅威」を “lamentar” している(歎いている)

 

こんなふうに2人の異なる人物が、異なることに対して、”lamentable” だと感じている。

そんな情景描写を同じ単語を繰り返すことで出したいと思いました。

 

「ダサい」2

つぎに例文記事のサブタイトルです。

(原文2)

搾取される側にいる人たちの残念な発想

 

(タクミ案2)

La actitud/mentalidad lamentable de la gente que está en posición de los explotados.

 

なんでこう表現するか?

この文章のポイントは、「発想」をどう解釈するかでしょう。

発想をそのままスペイン語にしても意味が通じないです。

 

そこを私は、

 

・「態度」= “actitud”

・「メンタリティ」= “mentalidad”

 

と解釈しました。

 

この文章のもう一つのポイントは、「ダサい」の意味の解釈に役立つところです。

例文記事を読むと、「ダサい人」=「AIに仕事を取られると歎く人」だと分かります。

 

さらに突き詰めると、「AIを恐れる人」=「搾取される側の人」です。

そして、サブタイトルにあるとおり、「搾取される側の人」=「残念な発想の人」です。

 

最後に回り回って、「残念な発想の人」=「ダサい人」という解釈にたどり着きます。

なので、「ダサい」= “lamentable” と表現したんです。

 

この思考回路、伝わってるかな(笑)

説明がムズイ。

 

「ダサい」3

(原文3)

はっきり言って、「AIに仕事がとられる」と思っている時点で、あなたはダサい。

 

(タクミ案3)

Francamente, eres en una persona lamentable si piensas que la Inteligencia Artificial te quitará el trabajo.

 

この文章では、「ダサい人」= “una persona lamentable” にしてます。

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 1

今日も、ホリエモンの言葉を余すことなくスペイン語にしてみたくなりました。

文章は、上で示した記事の中で出てくる順番どおりです。

 

あたらめて、文章の出所はココです。

 

(原文)

人間の労働が機械によって代替される事例が増えるにつれ、「AIに仕事が奪われる」といった悲観論を最近よく聞くようになった。

 

(タクミ案)

A medida que se incrementa la sustitución del trabajo humano por las maquinarias, se ha vuelto cada vez más frecuente oír pesimismos de que la IA nos vaya a quitar el trabajo.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 2

(原文)

仕事がなくなる、おカネを稼げなくなると、生活に不安を感じている人もいるだろう。

 

(タクミ案)

Algunos se sentirán preocupados pensando que en dado caso, se va a perder empleos, o no se va a poder obtener ingresos.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 3

(原文)

でもそう考えているあなたに問いたい。

 

(タクミ案)

Pero, me gustaría preguntarte ti que piensas así.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 4

(原文)

そう考えてしまう理由は、今あなたがやっている仕事が、AIにとって代わられるようなレベルのものであると、自分で考えているということではないだろうか。

 

(タクミ案)

¿No será que tú piensas así, porque tú mismo reconoces que el trabajo que tú haces es del nivel de aquellos trabajos que sean reemplazables por la IA?

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 5

(原文)

はっきり言うが、「AIによる職の代替=不幸」のロジックを持つ人間は、自分の価値をAIと同じレベルに下落させてしまっている。

 

(タクミ案)

Siendo directo, los individuos que igualan la sustitución de trabajo por la IA como desdicha, menosprecia inconscientemente el valor de ellos mismos al nivel del valor que aportaría una IA.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 6

(原文)

仕事を奪われ「価値を失うこと」を恐れる前に、なぜAIを使いこなし「価値を生み出す」視座を持てないのだろうか。

 

(タクミ案)

En lugar de temer perder el empleo y su valor, ¿por qué no piensan explotar/aprovechar los méritos de la IA a su favor y generar algún valor?

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 7

(原文)

「価値を失う」ことに目がいくタイプの人間は、つねに「使われる側」として搾取される状態にいることに気づかなければならない。

 

(タクミ案)

Aquellas personas que se fijan primero en las potenciales pérdidas de su valor, tienen/tendrán que darse cuenta de que ellos siempre están en posición de los usados y son explotados.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 8

(原文)

AIなどの進化によって古い社会システムが刷新されていけば、今、世の中の人が思っているような“会社”のありようは失われていく。

 

(タクミ案)

Si un eventual desarrollo de la IA y otras tecnologías de nueva era llegaran a innovar/reemplazar a los sistemas existentes, se irá perdiendo la forma de ser de las empresas que la gente da por sentada.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 9

(原文)

時代に合わせ、つねに変化し続けられることが、これからの時代を生き抜く必須条件になる。

 

(タクミ案)

El ser siempre flexible y reconfigurarse/moldearse a sí mismo, ajustándose a las exigencias/circunstancias del momento, será un requisito imprescindible para sobrevivir los tiempos venideros.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 10

(原文)

しかし、それがいつになるのかは誰にもわからない。

 

(タクミ案)

Sin embargo, nadie sabe cuándo va a suceder eso.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 11

(原文)

見えない未来など、考えていても仕方がない。

 

(タクミ案)

No tiene caso preocuparnos por un futuro impredecible.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 12

(原文)

本来問うべきものは、「未来」ではなく、「今」であり、「今自分が何をすべきか」であるはずだ。

 

(タクミ案)

Lo que sí deberías estar atento no es el futuro sino el presente, y no dejar de preguntarte a ti mismo qué deberías hacer tú en ese momento.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 13

(原文)

さまざまなところで何度も言っていることだが、自分の「好き」という感情に向き合い、ひたすらに没頭することだ。

 

(タクミ案)

Como he subrayado en diversas ocasiones, tienes que darle la cara a/encarar/reconocer/aceptar tu sentir de “me gusta esto”, y dejarte llevar por esa atracción sin frenarte.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 14

(原文)

それがいつしか仕事になる状況が、今は増えている。

 

(タクミ案)

Cada vez más se observa los hechos donde esa devoción sin medidas convierte algo que te gusta en un trabajo profesional y remunerado.

 

もっとホリエモンをスペイン語にしてみた 15

(原文)

それを履き違えて「AIに仕事がとられる」「AIは人間の敵だ」とただただ不安に思っているのなら、勘違いも甚だしい。

 

(タクミ案)

Sería una negación de la realidad si alguien se siente fuertemente angustiado/amenazado porque piensa que la IA le pueda quitar su trabajo, o la IA sea enemigo de los hombres. Esa actitud sería totalmente desubicada.

 

こういう文章の訳はむずかしい

こういう文章はいざ正確に訳そうとすると難しいです。

 

・日本語は「この単語には本来そういう意味はなくて、間違って使われてるけど、雰囲気(文脈)で意図が通じてしまう」言語だというところ。

・スペイン語で読んでみて響きがいい単語や言い回しを考えるのが難しい。

・正しい動詞の活用を見極めるのが難しい。

 

こういう文章の訳がむずかしいのは、だいたいこんな理由です。

1つ目は日本語の解釈のむずかしさ、残りの2つは非ネイティブとしてのハンデです。

 

で、3つ目の「正しい動詞の活用を見極めるのが難しい」に関しては、

 

・接続法か直接法か?

・時制(ふつうの未来か過去未来か?)

・ココで冠詞のいる or いらない?

・定冠詞(el/la)か不定冠詞(un/una)か?

 

このあたりの判断が非ネイティブにはむずかしいです。

だから、文法書はこのあたりの説明にけっこう分量が割かれています。

 

投稿のアプローチ、変えました

前回の投稿から、発信の仕方を能動的な生産型に変えました。

study-spanish.hatenablog.com

 

どんなふうにアプローチを変えたか、かいつまんで言うと、

(1)スペイン語にしたい日本語を先に見つけて、

(2)私自身の頭で考えた言い回しを紹介する、

 

というように変えました。

 

それ以前は

(1)特にあてもなくスペイン語で読んで、

(2)「これ紹介したい」と思った表現を記事にする、

 

という流れでした。

今考えると非効率で、なかなかめぼしい表現が見つからない日もありました。

 

アプローチを変える前は、頭が活性化せず、行き詰まった感もあって、下書きがあまり楽しくなかったです。

でも、アプローチを変えてみると、頭も働くし、「もっと書きたい」という衝動が湧いてきました。

 

イケハヤさんが言う、「生産する側に回った方が楽しい」というのは、このことかなと感じました。

 

今、改めて記事読んだら「ちょっと拡大解釈かもしれん」と思ったけど(笑)

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい!

 

以上、大谷翔平の登板が楽しみでたまらない、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。