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“unidad”:単位を表すスペイン語

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おはようございます。

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

今日はスペイン語での単位の表し方を紹介します。

細かすぎて伝わりづらいスペイン語の表現力です。

 

今日のスペイン語

今日は、“unidad” というワードのひとつの使い方の紹介です。

単位を表すワードです。

 

日本語にすると気がつかない。

でも、スペイン語にするときには困る。

 

だから、マニアックなテーマです。

レベルが高い人には、この人レベル高いな」感じ取ってもらえます。

 

ネイティブはこう表現する

今日の例文は、El Financiero というメキシコの経済紙からの抜粋です。

アルゼンチンペソの為替が大下落しているというニュースです。

 

 

(例文)

¿Te preocupa el precio del dólar? En Argentina pasó de 18.60 a 30 pesos en casi 8 meses. La moneda argentina cayó a un mínimo histórico de 30.50 unidades por dólar. En lo que va del año se ha desplomado más de 60%. En diciembre del año pasado el peso mexicano cerró en 19.65 unidades por dólar, en tanto que el argentino en 18.62 unidades. Hoy el mexicano opera en alrededor de 19.20, y el argentino en los 30 pesos. ¡30!

Fuente: El Financiero (México), 13 de agosto de 2018

 

(内容)

ドルペソの為替レートが心配?アルゼンチンでは、8か月で1ドル18.60アルゼンチンペソから、1ドル30ペソにドルが値上がりした。アルゼンチンペソは史上最低の1ドル30.50ペソに値下がりした。今年に入ってからこれまでで60%値下がりしている。昨年12月、メキシコペソは1ドル19.65ペソだった。アルゼンチンでは、1ドル18.62ペソだった。今、メキシコペソは1ドル19.20ペソ、アルゼンチンペソは、1ドル30ペソ。30だ!

出所:2018年8月13日付、El Financiero (メキシコ)

 

日本語を見ただけでは、"unidad" がつかわれているのが分からないですよね。

だから、細かすぎるんです。

 

スペイン語には単位を表すワードが少ない

スペイン語には、日本語の “個” “枚” “本” などの「単位」を表す言葉が少ないです。

単位表す言葉が少ないだけじゃなくて、つかわれる頻度も少ないです。

 

ただ、その中でも “unidad” という単位を司るワードがあります。

大学の授業の単位もこの “unidad” がつかわれるケースをよく見ます。

 

この例文のケースでは、

 

・30.50 pesos

・18.62 pesos

 

そういえばいいところを、

 

・30.50 unidades

・18.62 unidades

 

と言っています。

 

・アルゼンチンペソ

・メキシコペソ

 

の1単位(1ペソ)が、何「個」ある。

そういう考え方で、“pesos” を “unidades” で言い換えています。

 

どちらかというと、書き言葉とかフォーマルな話し言葉です。

会話で使う場合でも、ビジネスの場面でしょうね。

 

この記事はむずかしい

この1ドル = 30.50 ペソというのは、史上最悪の対ドル為替レートです。

次の要素が、対ドルレートの悪化に繋がったと言われています。

 

  • 世界の新興市場が不安定な事
  • アルゼンチンで汚職が表面化している事に対する潜在的な懸念

 

オレは、声を大にして質問したい。

 

  • なんで、アルゼンチンペソとドルの為替に別の国の市場の状況が関係あるの?
  • なんで、汚職の表面化が為替に関係あるの?

 

直接的に関係なくない?

「誰か説明してよ」と思います。

 

あと、アルゼンチンは、開発途上国の中では脆弱やと思われている。

 

  • 財政赤字
  • 対外債務
  • 年30%のインフレ率

 

がその主な理由。

それに加えて、

 

  • アルゼンチン市場は、激動の5月と6月を乗り切って7月は落ち着いていた。
  • 5、6月があまりにもひどかったから、IMFが50k millionの融資をして、アルゼンチン経済の落ち着きと信頼性の回復を測ろうとしていた
  • それでも今年は不況に向かっている。(“aún así, la economía se encamina hacia una recesión este año”)

 

  • この8月になってトルコで乱気流が発生したせいで、束の間の平穏は終わった。
  • トルコの乱気流で、リスクが高い通貨の売りが進んだ。

 

  • キルチネル、フェルナンデス元大統領に対する贈賄の疑いで企業家に対する汚職捜査が始まった。
  • アルゼンチンペソは今年に入ってから61%下落した。アメリカでの利率引き上げ、世界市場の流動性、アルゼンチン中銀に対するもともとあった不信感が原因。

 

  • 5月、2009年以来最大の経済の収縮(contracción)を記録。
  • 6月、2003年以来最悪の工業生産の落ち込み

 

  • ペソの危機の最中、アルゼンチン中銀は、政策金利を40%から45%に引き上げ。
  • 中銀の金融政策委員会は、10月まで金利引き上げはないと言った。

 

この記事、金融の知識がないと理解できない。

起こった出来事の因果関係が説明されてない。

 

まとめ

この記事があなたの参考になれば本望です。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。