スペイン語の方言好きが腹を抱えて笑った動画
おはようございます。
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
今日はスペイン語の国による話し方の違いが分かる動画を紹介します。
その動画はこれです。
キューバとアルゼンチンのアクセントの違いが如実にわかる動画。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年8月17日
やっぱりなかなか自分がずっと使ってきたアクセントって消す事ができない。
この動画を見て笑える人は、かなりのラテンアメリカ通でしょう。https://t.co/qVFH6B0nBj @YouTubeさんから
私はこういう方言の違いが大好きです。
この動画では、
・キューバ
・アルゼンチン
のアクセントが比較できます。
この動画はガチで傑作
この動画をはじめて観たとき腹を抱えて笑って、涙が出ました。
前、職場の同僚に日系パラグアイ人で、キューバのスペイン語に詳しい女の子がいました。
この子にこの動画を紹介したら、めっちゃ気に入ってました。
仕事から帰る満員電車の中で動画を観たらしく、腹を引き締めて笑いをコラえないといけないくらい笑ってしまったらしいです。
登場人物の紹介
この動画では、2人の登場人物が出てきます。
キューバとアルゼンチンのアクセントの違いが如実にわかる動画。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年8月17日
やっぱりなかなか自分がずっと使ってきたアクセントって消す事ができない。
この動画を見て笑える人は、かなりのラテンアメリカ通でしょう。https://t.co/qVFH6B0nBj @YouTubeさんから
<キューバ人の男 = カルルーチョ>
→ 動画の冒頭、スーツ姿で台本を手に取り、赤い服を着た女性3人に指示を出している男
<アルゼンチン人の男 = ピッチー>
→ 麦わら帽子と白い南国風のシャツを着て出てくる男
“sombrero de yarey” = 麦わら帽子
動画の中のやりとりの大まかな流れ
キューバ人のカルルーチョは、この番組の司会者です。
出演者を決める力がある。
そこで、前からちょくちょくこの番組に出ている、ピッチーが相談に来ます。
「カルルーチョ、キューバ人になるからもっと番組に出させてくれ」と。
ピッチーは、キューバ人の伝統的な格好をして出て来ます。
ただ、カルルーチョは「格好だけじゃ、キューバ人にはなれない」と否定。
でも、「キューバ人の話し方を教えてやる」とピッチーに申し出ます。
ただ、ピッチーはアルゼンチンなまりが抜けません。
カルルーチョが、「キューバ人はこんなふうにしゃべるんだ」。
そうお手本を見せてマネさせようとしますが、ピッチーはやっぱりダメです。
これが大まかな流れです。
ツボったポイント
笑うポイント1:00:22〜00:28
アルゼンチンのスペイン語では、他の国では、
・ジャ、ジ、ジュ、ジェ、ジョ、にあたる発音が、
・シャ、シ、シュ、シェ、ショ、と発音されます。
あと「バカ」のことを “boludo” ボルードと言います。
で、ピッチーがカルルーチョに言うんです。
「オレ、アルゼンチン人だから...」
「ポルード、ポーショ、カバーショ、と発音してほしいときだけ番組に呼ばれる」
字で読んだだけじゃ何が面白いか分からんかもね。
笑うポイント2:00:45〜
カルルーチョがピッチーに「人にどんなふうに挨拶する?」と訊きます。
で、カルルーチョが、“¿Qué bola asere?” って言うキューバの挨拶知ってる?と訊きます。
ピッチーが、アルゼンチン「素」のままで挨拶します。
たしかに、“¿Qué bola asere?” は言ったけど、キューバっぽさはそれ以外になし。
で、カルルーチョが、お手本を見せます。
“ambia” とか “cosote” とかキューバっぽいですね。
あと、声がデカイところもキューバっぽい。
ピッチーが、カルルーチョの指導を取り入れようとがんばります。
でも、“che” とアルゼンチンの呼びかけワードを入れていまします。
そこでカルルーチョがすかさず言います。
「キューバ人は誰もチェゲバラの事を思い出したくない」
笑うポイント3:01:45〜
カルルーチョがピッチーに訊きます。
「どんなふうに女の子に話しかけて、落としにかかるんだ?」
ピッチーが、「素」のアクセントで話します。
が、キューバ人としては全然だめ。
カルルーチョがお手本を見せます。
キューバ人は、“mami, estoy para ti” とシンプルに低い声で言うそうです。
・“un disparo en el corazón”
・“ponle bomba”
キューバっぽいねです、言い方が。
で、下唇を目玉焼きを焼くような感じで “ス” と “ズ” のあいだの音を引きながら出します。
“el aire que tú recoges...”
息を吸うの「吸う」が “recoger” つかってるな。
あとはピッチーがうまくできないところが面白いです。
キューバ人のマネができない。
キューバでは、「引く」は “halar” と言うようです。
一般的な “jalar” はつかわないみたいですね。
笑うポイント4:03:14〜
カルルーチョがピッチーに訊きます。
「お前、キューバ人になりたいなら何を食べないといけないか分かるか?」
ピッチーが答えます。
「アサード(牛肉)、ポーショ(鶏肉)、モルシーシャ(ソーセージ的なもの)...」
これをすべてアルゼンチンなまりで発音していまいます。
で、カルルーチョが言います。
キューバで食堂に着いたら、コレを注文するのがキューバ人だ。
でっかい声で叫びながら、ハッキリ注文するのがキューバスタイルのようです。
注文するのは、セット(completa)です。
・米
・豆
・豚を油で揚げたもの(“masa de puerco frita)
・トストネス(青バナナを潰して焼いたもの。コレ、マジでうまいやつです)
・サラダ
・ダイエットコーラ
これが、キューバ人の定番セットメニューらしいです。
キューバ行ったら、大きな声でこれを注文してください。
ユカいも = yuca の発音は、“ジュカ” です。
これも、アルゼンチン人のピッチーは、“シュカ” と発音してしまいます。
笑うポイント5:03:55〜
しびれを切らしたカルルーチョは、台本をキューバっぽく読ませることにします。
ピッチーはやっぱりうまくキューバの発音ができない(笑)
・“ahora estoy más cubaneado”
= 今もっとキューバ人のようになった
・“ya no digo voy para casa, sino voy pa´l gao”
= 「家に帰る」は “voy pa´l gao” とキューバっぽく言う
・“me encanta que me digan que yo soy tremendo balcero”
→ ここは意味がよくわらない
今日のスペイン語
おまけのようですが、スペイン語表現をひとつだけ紹介します。
ちょっとずつ始めてみよう
まとめ
この記事であなたも腹を抱えて涙目になったとしたらうれしいです。
もっとスペイン語が上手になりたい。
キューバに住み込みでダンス修行がしたい。
以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。
キューバとアルゼンチンのアクセントの違いが如実にわかる動画。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年8月17日
やっぱりなかなか自分がずっと使ってきたアクセントって消す事ができない。
この動画を見て笑える人は、かなりのラテンアメリカ通でしょう。https://t.co/qVFH6B0nBj @YouTubeさんから