“心をつかむ魔法/人をつつみ込む魔法” をスペイン語で何という? 〜キューバの首都ハバナの魅力をたたえる “エモい” 文章から〜
おはようございます!
スペイン語ブロガー&スペイン語⇄日本語通訳/翻訳者のタクミです。
Study Spanish! が目指すところ
こちらの Study Spanish! というサイトは、スペイン語で、
・「言いたい事はなんとか伝えられる」
・「だけどブロークンだし、“ただ伝えるだけで精一杯”」
・「“伝えるだけで精一杯” の初心者は卒業したい!」
・「スペイン語の上級者になりたい!」
・「もっと表現豊か” で “話し相手のハートに響く” 話し方ができるようになりたい!」
・「どこで誰を相手にしても恥ずかしくないスペイン語が話せるようになりたい!」
こんな(↑)悩みを抱えているスペイン語学習者にヒントを与えられる場を作りたい。
そんな気持ちで運営しています。
今日のスペイン語
この投稿では、つぎの2つの言い回しをシェアします。
今日、私が出会ったのはこんな言い方でした。
(1)“心をつかむ魔法"
(2)"人をつつみ込む魔法”
今日の表現がなぜ重要?
今日の表現を知ることでどんなメリットがあるのか?
シンプルに言うと、こんなメリットがあります。
・比喩的なワードのつかい方をして、“聞き手のハートに響く” 文章の作り方がわかる
・同じ意味のワードを同じ文章の形でならべて、文章に “リズム感” を生む方法がわかる
(→ その “リズム感” も “聞き手のハートに響く” ことに繋がる)
つまり、
“ワードえらび+リズム感”
が、今日の表現のポイントです。
この2つのコンビネーションで、
“ハートに響く”
スペイン語表現の仕方がわかります。
ネイティブはこう表現する
実際にネイティブが書いた文章を紹介します。
今日のスペイン語の例文は、キューバのメディアのツイートです。
Magia que atrapa en cada mirada, hechizo que envuelve al caminante, eso es nuestra #Habana.#RealYMaravillosa #CiudadMaravilla #YoAmoLaHabana
— Tribuna de La Habana (@TribunaHabana) 2018年9月20日
偉い人との外出先で、このツイートを見ました。
出会った瞬間に写真でツイートを保存するほど、心をつかまれる表現でした。
コレはスゴイ!
— スペイン語の変態、タクミ (@studyspanishjp) 2018年9月20日
キューバ🇨🇺の首都ハバナへの愛着を表す短い詩
たった3行に感情が凝縮されてる
日本語にするのがモッタイナイ…
スペイン語原文でぜひ味わって欲しい文章 https://t.co/KfZZLJloMB
この文章は、"ハートに響く" スペイン語のお手本
— スペイン語の変態、タクミ (@studyspanishjp) 2018年9月22日
・"magia que atrapa..."
・"hechizo que envuelve..."
泣ける名詞と動詞のコンビネーション https://t.co/ONk4J0SEgK
ツイートしたのは、“Tribuna de la Habana” =「ハバナ・トリビューン」という、キューバの首都、ハバナのメディアです。
(例文)
Magia que atrapa en cada mirada, hechizo que envuelve al caminante, eso es nuestra Habana.
Fuente: Tribuna de la Habana (Cuba), 20 de septiembre de 2018
(内容)
目を向けた先すべてに心をつかまれる魔法。街行く人をつつみこむ魔法。それが私たちのハバナ。
出所:2018年9月20日付、Tribuna de la Habana(キューバ)
今日の表現のイイところ
例文を紹介する前に、
・比喩的なワード選びで、“聞き手のハートに響” かせる文章
・同じ意味のワードを同じ文章の形でならべて、“リズム感” を出した文章
が、今日の表現の参考になるところだとお伝えしました。
今日の例文のどこがそうになっているのか説明します。
(1)比喩的なワード選び
この文章のなかの比喩的なワードは、この2セットです。
・“magia” =「魔法」
・“hechizo” =「魔術」
・“atrapar” =「つかまえる」(→ 例文では “atrapa” となっている)
・“envolver” =「つつむ」(→ 例文では “envuelve” となっている)
ハバナという街自体に、本当は魔法はないはずです。
でも、ハバナを人のように比喩的に解釈しています。
(国語の時間でならう、“擬人法” というやつです)
・“ハバナという街の魔法が人を「つかまえる」”
・“ハバナの魔法に人が「つつまれる」”
そういう比喩になっています。
頭のなかでイメージもしやすくて、アニメのような情景が浮かぶと思います。
(2)同じような意味のワードをならべる
(1)で出てきた単語のセットです。
・“magia” =「魔法」
・“hechizo” =「魔術」
・“atrapar” =「つかまえる」
・“envolver” =「つつむ」
ただ、似たような意味のワードをならべるだけでは、リズムは出ません。
リズムを出すためには、同じ「型」の文章にしないといけません。
(3)同じ文章の「型」でならべる
"主語 ー que ー 動詞" の順序になっています。
使われているワードの数も同じです。
- 文章1:“magia que atrapa”
- 文章2:“hechizo que envuelve”
(4)リズム感を出す
文章1と2を声に出して読むと、文章にリズムがあるのがわかります。
(3)で説明したように、文章の「型」が同じだからです。
まとめ
この投稿では、
・比喩的なワード選び
・同じ「型」の文章でリズム感を出す
これで “聞き手のハートに響く” 表現ができることを紹介しました。
この投稿があなたのスペイン語レベルUPの参考になればうれしいです。
私も「今よりスペイン語が上手になりたい!」と思っています。
意識的に勉強をつづければ、“伝えるだけで精一杯” はからなず卒業できます。
以上、夢は「キューバに住み込みでダンス修行」。
スペイン語ブロガー兼スペイン語⇄日本語通訳のタクミでした。