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“XX をしてもいい事にした” をスペイン語でなんという?

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おはようございます。

スペイン語と日本語の現役プロ通訳兼キューバを愛する男、タクミです。

 

今日はキューバの伝統舞踊を紹介する動画の一幕からスペイン語を紹介します。

仕事には直結しないかもだけど、日常でつかえます。

 

興味があれば、ぜひパフォーマンスも見てください。

アフリカ系民族舞踊が好きな人は、たぶんこの魅力が分かるはず。

 

 

今日のスペイン語

この投稿では、“XX をしてもいい事にした” を紹介します。

私はこんな言い回しに出会いました。

 

“XX をやっても良い事にした”

“nos hemos tomado la licencia de hacer algo”

 

基本となる「型」はこれで、例文では、

 

“eso es la licencia que nos hemos tomado” となってます。

これは、前の文脈でそういう風に言うのが自然だからです。

 

ニュアンス的には「自分たちの勝手な判断で」何かをやっても良い事にした。

そんな感じです。

 

こんなふうに応用できる

ある男性が、カワイイと思っている女性がいたとしましょう。

彼はこの女の子とじゃれ合いたい。

 

そのじゃれ合うキッカケとして、彼女と近しい人だけが使うあだ名で呼びかけます。

ココで大事なコンテクストとしては、

 

・彼は彼女にそのあだ名で呼んで良いか許可を取らない

・彼が勝手に彼自身に許可を出して、近しい人だけが使うあだ名で呼びかける

 

彼女は、「誰がそのあだ名で呼んで良いって言ったの?」と彼に言うでしょう。

そこで彼は、こう返すのです。

 

“me he tomado esa licencia”

=(俺が勝手に君をそのあだ名で呼んで良い事にした)

 

これに対して、良い感じで「バカ」とか言ってくれるとうれしいですね。

 

こんな感じのコンテクストで使えます。

冗談に付き合ってくれる女性かどうか見極めてから使ってください。

 

ネイティブはこう表現する

この文章は、Youtubeにアップされていたキューバのテレビ番組からの抜粋です。

このパフォーマンスは何回も見てるな...

 

 

CFNC というキューバ最高峰の民族舞踊団が番組で生パフォーマンスをしました。

そのパフォーマンス前に、どういうパフォーマンスなのかを説明しています。

 

study-spanish.hatenablog.com

 

study-spanish.hatenablog.com

 

ごく一般のキューバ人がどれだけ、このフォルクローレの歴史的背景を知っているか分かりませんが、おそらく育った家庭によっては馴染みのない人もいるので、簡単に説明したんだろうと想像します。

 

例文:00:40〜00:48

女性:Abre y cierra los caminos…No importa que estemos a mitad de programa…

男性:Eso es una licencia que nos hemos tomado...

Fuente: https://www.youtube.com/watch?v=lIGPEgDV1ec, consultado el 15 de agosto de 2018

 

内容

女性:...道を開いて閉じる(のがエレグア)のですね。番組の途中だけど(エレグアに道を開いてもらって)良いんでしょうか?

男性:それは(私たちが勝手に)やってもいい事にしました

 

背景を補足

上半身裸の海賊みたいな格好の男性たちは何?

  • 裸の男性ダンサーたちは、アフリカ(ナイジェリア)起源のエレグア(“Elegua”)という神様を踊っています。
  • エレグアの役割は、ヨルーバの宗教儀式をしたり、何かお祝い事をする時、「エッバーラ」?という言い伝えをダンスで再現して、道を開いて、閉じること。
  • 例文では、このエレグアの「道を開いて、閉じる」という役割について説明してます。
  • ヨルーバは、今のナイジェリア辺りで興きた土着の信仰です。
  • エレグアは、そのヨルーバの神話の中の登場人物でもあり、神様でもあります。

注:「エッバーラ」を正確に何と言うか知ってる人がいたら、教えてください。CFNCのおじさんの発音のキューバ訛りがキツすぎて、よく聞き取れません(笑)

 

黄色い女性は何を踊ってる?

  • 黄色の女性ダンサーは、オチュン(“ochún”)という同じくヨルーバの神様を踊っています。
  • オチュンはアフリカの神様ですが、キューバでは、キリスト教の聖人?である、“la Caridad del Cobre” とイコールの関係(“estar sincretizada”)になっています。
  • “la Caridad del Cobre” は、キューバの守護聖人です。
  • オチュンは、黄色系の金属、河川、恋愛、女性、を司る神様です。

 

ヨルーバの神様たちは、それぞれ司る物とかがあるんですよ。

七福神みたいに。

 

そういうところ、めっちゃ親近感湧きます。

で、ヨルーバでは、未来や運勢を読むところも親近感湧きます。

 

まとめ

この記事があなたのスペイン語力アップに役立てば本望です。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、キューバを愛するプロ兼スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

編集あとがき

ダンスのコーラスの歌詞、ヨルーバ語?だと思います。

母音が多くて、日本人でも発音ができそうですね。

 

・メキシコの先住民言語

・アンデスの先住民言語

 

この辺りの先住民言語は、子音が結構多くて発音が激ムズです。

ヨルーバなら行けるかもと思ってしまいますね。

 

タクミ