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映画「メガロドン」はスカッとしたい人向けだ

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おはようございます。

スペイン語と日本語の現役プロ通訳のタクミです。

 

今回は、映画「メガロドン」の感想を書きます。

 

・映画えらびで外したくない人

・わざわざ劇場で観るべきか迷ってる人

 

の参考になればと思います。

 

「メガロドン」はアタリかハズレか

アタリだと思う人

  • 考えさせられる映画は苦手
  • 何かメッセージが詰まっている映画は苦手
  • ただ、観てスカッとしたい
  • なんか映画みたいけど、他に観たい映画がない人

 

ハズレだと思う人

  • オスカーなど賞を取るような映画が好きな人
  • メッセージ性のある映画が好きな人
  • 観たあとの「モヤモヤ感」も映画の一興と考える人
  • 他に観たい映画があって、どっちにしようか迷っている人

 

劇場で観るべきか?

劇場で観るべき人

  • 「アクションはやっぱり大画面で観てナンボだ」と思う人
  • 特に映画は観たくないけど、デートのネタとして考えている人

 

劇場で観るべき出ない人

  • ケチな人
  • あなたが選ぶ映画のセンスで彼女からの評価が決まる人

 

私は、ケチなので「劇場で観るべきではない人」です。

今回はチケットがタダでもらえたのと、メキシコは料金が安いので劇場を選びました。

 

日本だとふつう1,800円くらいしますよね?

メキシコだと60ペソ(400円くらい)です。

 

日本だとほっとんど映画行かないです。

でも、メキシコとかにいるときは月1で行きますね。

 

良くも悪くも観たあと「無」にさせてくれる映画

この映画、

 

・生命の危機の中で生まれる恋愛

・考え方が違う人間同士の戦い

 

こういう要素がほぼゼロです。

 

だから、ラブストーリーとかそんな要素のある映画を観た後の余韻がないです。

この2人、このあとどうなるんだろう?とかも全くない。

 

なんか、ステイサムと主役級の海洋生物学者がイイ雰囲気ではあります。

でも、それ以上の発展がない。

 

あと、「この種は研究のために貴重だから殺してはダメだ」とか言う役のヤツがたいてい映画にはいますよね。

ジュラシックパークでもいたと思います。

 

最初は海洋生物学者が「メガロドンを殺さない方法を考えるべき」と言うんです。

でも、そこから「殺す」という方向性に変わるまでが早い。

 

・すぐ殺せ、じゃないと巻き添えが出る

・いいや、たくさんの投資をしたし、殺さない方法を考えるべき

 

という考え方の違う人間同士も争いを始めるのが、よく観るストーリーです。

でも、「メガロドン」では「生かすべき派」がすぐ折れました。

 

そういう意味であんまり人間模様が感じられなかったです。

そして、「殺す」方向で意思統一ができたあとは、

 

・どうやってメガロドンを殺すか

・人間がピンチに陥る様子

・巻き添えが食われる様子

 

この辺りの描写ばかりです。

 

だからかな...ストーリーとしてはすごくシンプルです。

メガロドンを殺し終わって人間に平穏が訪れた後は、スッキリします。

 

本当になにも残らないんです。

そういう意味で「無」です。

 

主人公の葛藤を描けばヒューマンドラマになってたかも

ステイサムは海中の救命士の役です。

動けなくなった潜水艦から乗組員を救う仕事。

 

過去に原子力潜水艦から乗組員を救出しようとしたことがありました。

しかし、爆発による巻き添えを防ぐため、11人だけ救って、残りの9人の仲間を見捨てざるを得なかった。

 

この潜水艦はメガロドンに襲われて壊れて爆発したのでしょう。

(明示的に描かれていませんが、状況的におそらくそうです)

 

みんなメガロドンの存在なんて信じてないから、

 

「アイツ(ステイサム)はパニックに陥った」

「だから、9人の仲間を見捨てた」

 

と責め立てます。

当時の妻も彼を信じなかったのでしょう。

 

劇中の冒頭では、離婚してタイに移住している設定です。

救命士の仕事もしてなさそうですね。

 

この原子力潜水艦と同じような救出ミッションにステイサムは送られます。

マリアナ海溝の向こう側でメガロドンに襲われ、座礁した潜水艇の乗組員3名の救出するというミッションです。

 

結局このオペレーションでは、3人のうちの1人が、2人とステイサムを救うため自ら犠牲になりました。

陸に上がったあと、ステイサムはまた責められます。

 

ステイサムは、過去のトラウマから深海の救出には行きたくなかったんです。

でも、元妻が潜水艇に乗っていたので行く事にしました。

 

この一部始終を観ていると「極限の状態では全員を救う事は出来ない」と感じました。

救う事ができる誰かが助けに行かなければ、みんな死んでます。

 

正直行って、1人でも助かれば御の字な状況です。

そのくらい極限の状況。

 

しかし、何人かを助けるために、

 

・誰かを見捨ててしまったり

・残念ながら救えなかったり

 

そんなことがあると、救える能力がある人間が責められる。

そうやって責める人間は、

 

・その状況で人を救う能力もなければ

・そんな状況に置かれたこともない

 

そんな人間ばかりです。

 

ステイサムは言います。

 

「原子力潜水艦の事故のときからずっと、もっとできた事があるんじゃないか」

 

と毎日自分に問いただしていると。

 

この部分の葛藤がもう少し描写されていると、違う印象の映画になったと思います。

良し悪しは別にして。

 

少しネタバレ

ストーリはだいたい次のような感じです。

 

・巨額の投資で海洋生物の研究が行われていた。

・世界で一番深い場所である「マリアナ海溝の下に別の海中世界が広がっている」という仮説を研究者たちは立てていた。

 

・そこに潜水艇を送ったところ、仮説通り、暖かい海が広がっていた。

・そこには新種らしき生物があふれていた。

 

・研究者たちは希望に胸をふくらませた。

・しかし、潜水艇が何かに襲われてコンタクトが途絶える。

 

・そこに救命士のジェイソン・ステイサムが送られる。

・救いに行ったところ、メガロドンがいた。

 

・なんとか人命の救出はできた。

・しかし、人間が海溝の境目を行き来したせいで、暖かい水の柱ができた。

 

・その暖かい水の柱を通って、メガロドンは上の海に飛び出した。

(深海の冷たい水が壁となって、メガロドンは深海に閉じ込められていた)

 

・「上」の海に飛び出したメガロドンとの戦いが繰り広げられる。

 

だいたい、こんな感じのストーリーです。

 

 

まとめ

この記事があなたの映画えらびの参考になればうれしいです。

キューバに住み込みでダンス修行がしたい、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。