《帰属意識/終身雇用/年功序列/形式主義になり下がる》 ~日本の働き方をスペイン語で説明する~
おはようございます!
日本時間午前9時になりました。
スペイン語の変態<タクミ>です。
メキシコからスペイン語レベルUPのためのブログ、Study Spanish! をお送りします。
今日のスペイン語
今日はつぎの4つ、表現をシェアします。
日本のことを説明するときのキーワードになる表現です。
① 帰属意識
= “un sentimiento de pertenencia a las firmas”
② 終身雇用
= “empleo de por vida”
③ 年功序列
= “los sistemas de sueldos basados en la experiencia laboral”
④ 単なる形式主義になり下がる
= “las directrices se han reducido a un mero formulismo”
Study Spanish! の想い
私の想いは、日本人の方の<スペイン語レベルアップのお手伝いをしたい>です。
日本人の中でも特にお手伝いできるのは、
・シンプルな文体で意図は伝えられるけど
・もっと細かいニュアンスまで伝えられるようになりたい
そんな願望をお持ちの方です。
まずは「シンプルに会話できるようになりたい」という方は、
スペイン語Youtuber、ノブシートさん(@オアハカ)の発信をおススメします。
・ノブシートの Youtube チャンネル
ノブシートのブログ
私のツイッターでも時々、シンプルな表現を取り上げています。
もし興味があれば、フォローしてみてください。
スペイン語の変態《タクミ》(@studyspanishjp)さん | Twitter
ネイティブは表現する
今日の表現をネイティブがどんなふうに使っているのでしょうか?
NHKニュースの記事の中に実用例がありました。
【今日のスペイン語】
— スペイン語の変態《タクミ》 (@studyspanishjp) 2018年10月11日
① 帰属意識
② 終身雇用
③ 年功序列
④ 単なる形式主義になり下がる
https://t.co/jxaZ7Z6sgO
(例文1)
…esa práctica ha servido para potenciar, entre sus empleados, un sentimiento de pertenencia a las firmas, ya que, en Japón, se ha solido asociar al empleo de por vida y a los sistemas de sueldos basados en la experiencia laboral.
Fuente: NHK WORLD NEWS, 9 de octubre de 2018
(訳1)
その慣習は従業員の会社への帰属意識を強化するのに役立ってきた。日本では終身雇用や年功序列にもとづく給与システムと結びつけられてきた。
出所:2018年10月9日付、NHK WORLD NEWS
① 帰属意識
“las firmas” と複数形になっているところは謎です。
複数の会社に帰属意識をもつという文脈ではないはずなんですが…
名詞の数は日本人がスペイン語で苦労するポイントの1つです。
② 終身雇用
シンプルで分かりやすい表現です。
③ <年功序列>
シンプルな単語をならべて表現した例です。
この表現だと<勤続年数が長いだけで、仕事の能力は問われない>という日本語のネガティブなニュアンスが出ません。
<勤続年数>は “antigüedad” という単語をつかいます。
(例文2)
…las directrices se han reducido a un mero formulismo, ya que no van destinadas a las firmas pequeñas y medianas que no pertenecen a Keidanren, y las firmas miembros no necesariamente cumplen con sus normas.
Fuente: NHK WORLD NEWS, 9 de octubre de 2018
(訳2)
就職活動ルールは単なる形式主義になり下がっている。経団連に加盟していない中小企業は対象外で、経団連メンバー企業が必ずしもルールを守っていない。
出所:2018年10月9日付、NHK WORLD NEWS
④ 単なる形式主義になり下がる
・“reducirse a XXX”
→ 私の解釈では <もともと想定されていた形から、それ以下の形に縮小すること>を指します。
この<>のイメージをベースに文脈によって応用していくことになります。
・“formulismo”… 形式主義
→ ここでは “formulismo” になっているけど、“formalismo” の方が自分はしっくりです。
どちらも存在している単語で、意味はとても似ています。
スペイン語のネイティブでも区別に迷います。
この2つの単語の意味の違いを Yahoo!知恵袋的なページに上げているくらいです。
・“un mero XXX”…単なる XXX
まとめ
この投稿では、つぎの4つの表現をシェアしました。
日本のことを説明するときに使ってください!
① 帰属意識
= “potenciar un sentimiento de pertenencia a las firmas”
② 終身雇用
= “empleo de por vida”
③ 年功序列
= “los sistemas de sueldos basados en la experiencia laboral”
④ 単なる形式主義になり下がる
= “las directrices se han reducido a un mero formulismo”
この投稿があなたのヒントになればうれしいです。
積み重ねを続ければ、遠くまでたどり着くことができます。
( ↑ 私が身をもって証明しています)
<タクミ>ってだれ?
スペイン語の変態です。
ずっとスペイン語の事を考えています。
スペイン語の変態《タクミ》(@studyspanishjp)さん | Twitter
スペイン語は大学の頃にはじめました。
かれこれスペイン語歴15年ほどです。
スペイン語圏で行ったことがない国はこの3つです。
・エルサルバドル(用事があったら行きたい)
・ベネズエラ(今の混乱が落ち着いたら行きたい)
・ウルグアイ(アルゼンチンに行ったついでに行けたらイイな)
飽き性のせいで、フラフラした人生を送っています。
長くつづけられたのは、スペイン語と野球だけです。
・スペイン語が上手になりたい
・キューバに住み込みでダンス修行がしたい
起きている時間はこれだけしか考えていません。
では、また明日!
¡Hasta mañana!
おまけ
・~に焦点を当てる
= nos centramos ahora en
・という広く浸透しているやり方
= la práctica tan extendida de que…
・大企業グループがメンバー企業に採用に関するルールを定める
= un destacado grupo empresarial fije las directrices a sus filiales sobre la contratación
・卒業間近の大学生
= los universitarios que están a punto de graduarse
・このイニシアティブは大きな影響を与えた
= esta iniciativa ha tenido una enorme influencia
・日本企業で働くことにする学生
= aquellos estudiantes que se proponen trabajar para empresas japonesas
注: この “proponerse” は<~することにする>の意味。
・一定の期間中に
= durante un periodo concreto
・大学生向けの説明会を行う
= organizar sesiones informativas destinadas a los universitarios
・4月は入社の時期で、雇用主は新入社員を教育する
= en abril es cuando tiene lugar su incorporación laboral y los empleadores les capacitan
・このシステムはほかの国とは大きく異なるやり方
= este sistema difiere en gran medida de las prácticas que hay en otros muchos países
・企業はポストに空きが出たら採用する
= las empresas suelen contratar al personal cuando se produce una vacante
・ルールの遵守は任意
= las normas son voluntarias
・罰則の対象にならない
= no están sujetas a ninguna penalización
注: “estar sujeto a xxx” は<xxxの対象である>。
・現在のような採用のやり方
= la práctica de contratación tal como se conoce hoy en día
注:文脈依存ではあるけど、“la práctica” は<やり方>。 “tal como se conoce”は<みんなが知っているような>。
・定着していた
= ya estaba asentada
注: “asentar” が<定着させる>。
・大卒者の採用競争が過熱した
= se produjo una enorme competencia para contratar a graduados universitarios
注:この<過熱>は “enorme competencia” で表現。<過熱>と組み合わされる動詞は “producirse” 。<大卒者>は “graduados universitarios” 。<採用>は “contratar” で表現。
・細かいルールを定める
= establecer una serie de normas detalladas
・学生が就職活動のために学業に集中できなくなるのを避ける
= evitar que los estudiantes perdieran su concentración en los estudios por la búsqueda de empleo
注:学業は “los estudios” で表現できるな。
・ルールを廃止する
= abolir las directrices
・時代遅れになっているという事実が根底にある
= subyace el hecho de que se han quedado anticuadas
・才能ある人材確保の競争
= la competencia para buscar personas con talento
・日々、世界規模になっている
= se está globalizando cada vez más
・経団連に加盟していない中小企業は対象にしていない
= no van destinadas a las firmas pequeñas y medianas que no pertenecen a Keidanren
・メンバー企業は必ずしもルールを守っていない
= las firmas miembros no necesariamente cumplen con sus normas
・その習慣は強化に役立ってきた
= esa práctica ha servido para potenciar
・習慣的に結びつけられてきた
= se ha solido asociar