キューバ音楽紹介 Vol. 4 ~キューバが好きならこの曲を聴け~
おはようございます!
日本時間午前9時になりました。
キューバ音楽の変態《タクミ》です。
今日はメキシコからイチオシのキューバ音楽をシェアします。
《タクミ》ってだれ?
一日のほとんどは《スペイン語の変態》活動をしてます。
寝る前に《キューバ音楽に浸る変態》になります。
もし興味があれば、フォローしてみてください。
スペイン語の変態です
— スペイン語の変態《タクミ》 (@studyspanishjp) 2018年10月8日
スペイン語ブロガー&スペイン語通訳やってます
・1秒前よりスペイン語を上手になる
・キューバのダンス&音楽
起きてる間はこれだけ考えてます
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好きな曲をシェアする理由
「今日も明日も仕事だ…」
そんなアナタの憂鬱な気分を明るいキューバ音楽で吹き飛ばしたいです。
今日の1曲
今日はこの1曲を紹介。
<曲のタイトル>
“Yo vengo de Cuba”
Fclan feat Havana de Primera- Yo vengo de Cuba (Official Video) https://t.co/vLWGFi1xYK @YouTubeさんから
— スペイン語の変態《タクミ》 (@studyspanishjp) 2018年10月18日
<タイトルの意味>
“I am from Cuba”
<アーティスト>
(1)FClan(エフェ・クラン)
(2)Havana D’Primera(ハバナ・デ・プリメラ)
<ウンチク>
この曲は、もともとFClanのオリジナルです。
そこに Havana D’Primera をフィーチャリングしたカバーです。
この曲の前に、2つバージョンが出されています。
FClan- Yo vengo de Cuba (Reggeaton) https://t.co/SD7ycKIo94 @YouTubeさんから
— スペイン語の変態《タクミ》 (@studyspanishjp) 2018年10月18日
FClan con Salsa House - Yo Vengo De Cuba (2013) https://t.co/6u5wHGl5Lf @YouTubeさんから
— スペイン語の変態《タクミ》 (@studyspanishjp) 2018年10月18日
FClanは、キューバではダンサーとミュージシャンの境界線がハッキリしてないという話の好例です。
FClanのメンバー
・Fredy García(フレディ・ガルシア)
ステージネーム:FredyClan(フレディ・クラン)
この動画の00:28-で出てくる。
Havana D'Primera - Locos de 1ra!!! https://t.co/Zgwu8DLd2f @YouTubeさんから
— スペイン語の変態《タクミ》 (@studyspanishjp) 2018年10月18日
・Andrés Leyva
(アンドレス・レイバ)
・Osvady Despaigne
(オズバディ・デスパイネ)
キューバでPVに出演したり、PVの振付を担当するレベルのダンサーです。
同時に歌手としても活動しています。
フレディとオズワディは、
キューバの名門 Escuela Nacional de Arte(略称:ENA)で
ダンス科を首席で卒業している。
オズワディは、近くシェアする
・Havana D’Primeraの "Al final de la vida”
・Los Van Vanの”Me mantengo”
など、たくさんのPVに出演しています。
フレディは、Instituto Superior de Arte(ISA)という
キューバのもう一つの名門芸大でダンスを学びました。
アンドレスもダンスの専門課程の卒業生です。
Ricardo Leyva y Sur Caribeという
(リカルド・レイバ・イ・スル・カリーべ)
有名バンドのディレクターであるリカルド・レイバの甥です。
音楽とダンスのエリート家系の育ちです。
今回紹介したバージョンには、
パピート・チャンゴという
(Papito Chango)
別のトップ・ダンサーも出演してます。
この動画の01:24-で出てきます。
Havana D'Primera - Locos de 1ra!!! https://t.co/Zgwu8DLd2f @YouTubeさんから
— スペイン語の変態《タクミ》 (@studyspanishjp) 2018年10月18日
パピートもキューバとドイツを拠点に振付師として活躍してます。
〜曲の聴きどころ〜
低音域がしっかり築かれている。
例えば、
・00:40前後
バスがクリアに聴こえてくる。
あんまりバスの存在感がない曲もある中
この曲はしっかりとそれが出ている。
ノリがいい曲は
乗っけの部分で
何かしらの工夫をして
オーディエンスを
がっちり引き込むようにできている。
この曲だと、
・00:00-00:08
最初は1名のリードボーカルに
複数名のハーモニーがかぶさっている。
それに続けて、厚みのあるコーラス。
そこに、クラーベだけを合わせた
シンプルな構造なんだけど
そのシンプルさが惹きつける。
・00:10-
変調かっこよし。
〜トランペット〜
トランペットがおそらく2つ。
スタイルはハバナ・デ・プリメラらしい。
・00:17-
・02:20-
・03:24-
ここはよく聴くと、
音の底にクラーベが入っている。
〜トロンボーン〜
・00:28-
・00:50-
・02:26-
トランペットの陰に隠れて
聴こえづらいけど、
高音のトランペットに続けて
低音のトロンボーンを合わせて
音に奥行きとか幅(域)を出している。
あとは高音のトランペットに重ねて
低音のトロンボーンを合わせて
キレの良い音色と優しい音色の
心地いいハーモニーを演出している。
トランペットとトロンボーンの関係も
ボーカル同士の音の掛け合いのよう。
〜ボーカル〜
・00:56-
アンドレスのラップ
この曲の歌詞の内容は
・キューバ愛
・俺たち(FClan)すごい
・俺たちはキューバを代表している
という類のメッセージ。
“… que llegaron los más guapos…”
“representando a Cuba de una manera
más sincera FClan con la Havana D’Primera…"
"今一番乗ってる俺たちが来た"
"キューバを真剣に代表する"
"FClanとHDPが"
01:33-
パピートのラップ
“…cuando llegas a mi Cuba tú goza…
a ti te gusta mi salsa…"
"キューバに行ったら、楽しめ"
"お前は俺のサルサが好きなんだ"
この部分はそれまでのメロディの流れは
止まる感じだけど、盛り下がらない。
01:48-
フレディのフレーズ
“… lo que viene de Cuba
se pega se mete en vena…”
キューバのものは血の一部になる。
02:14-
アレクサンデルのフレーズ
“…traigo la mano caliente
plantando la bandera…”
“自分が誇るキューバの旗を立てている”
ということを言っている(全部は聴き取れない)。
02:27-
“Vaya, camina por arriba del mambo…"
(バジャ、カミナ・ポル・アッリーバ・デル・マンボ)
アレクサンデルの代名詞的フレーズが炸裂。
02:37-02:38
この部分の変調。
トランペットとか
個別の楽器の演奏よりも、
音の集合体による場面の切り替え
という意味で完成度が高い。
02:38-
ボーカル同士の掛け合いが
オーディエンスに対する
好きなように踊れ!
というメッセージになっている。
これは盛り上がらずにはいられない。
“¡Ponte!”
"Como a ti te gusta”
お前が好きなようにしろ!
“¡Baila!”
"Como a ti te gusta”
お前が好きなように踊れ!
“¡Grita!
"Como a ti te gusta”
お前が好きなように叫べ!
〜ピアノ〜
・02:38-
・04:01-
この部分のピアノの旋律は
“Belleza Latina”
(ベジェッサ・ラティーナ)
JG ft. Alexander Abreu - Belleza Latina https://t.co/ZGzTF9gXWH @YouTubeさんから
— スペイン語の変態《タクミ》 (@studyspanishjp) 2018年10月18日
とすごく似ていて、
ハバナ・デ・プリメラらしいアレンジになっている。
さながらピアノの鍵盤が
海の波にゆらゆらと
優しく揺られているよう。
〜クラーベ〜
・00:01-
・04:03-
リズムのベースには
しっかりとクラーベ、
そして、キーが高い
コンガの音が刻まれている。
(コンガは00:11-から聴こえる。)
04:05-
クラーベのリズムには
左右に上半身を
動かすだけでも乗れる。
04:06-
クラーベを手で刻んでいる。
〜ダンス〜
・03:09-
フレディとパピートが
縦に飛び跳ねながら
左右に重心移動している。
これはノリノリの時の動き。
・03:22-
前傾姿勢で腕をダランとしながら
骨盤を中心に下半身を固定して
肩甲骨起点で腕を動かしている。
・03:48-
このおじさんの顔。
キューバ人が音楽と
ダンスで楽しい時。
こういうなんとも言えない
満足そうな顔をする。
そこにはうまい下手より
<楽しんでるか>
ということの方が大事。
・04:26-
ここでもコンガ(トゥンバドーラ)
が聴こえてくる。
音楽的にパーカッションが
カギだということは
よく言われる話だけど
なぜ重要なのかは
構造的に説明されていない。
そして、オーケストラになった場合、
ダンサーのリズムの刻み方に
パーカッションがどう応じるのかも不明。
音楽の構成上、
カギだというのであれば、
音楽に呼応しているダンスでも
非常に重要な役割を
果たしているものと
推察されるのだけど。
コンガがメインの伝統舞踊では
コンガのリズムに合わせて
肩を中心に体を揺らしたりする。
体も楽器のうち。
まとめ
キューバに移住してダンス修行がしたい…
以上、《キューバ音楽の変態》タクミでした。
スペイン語の変態です
— スペイン語の変態《タクミ》 (@studyspanishjp) 2018年10月8日
スペイン語ブロガー&スペイン語通訳やってます
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