「自信を吹き込む」をスペイン語で何と言う?
おはようございます!
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
「スペイン語が上手になりたい」
当サイト、Study Spanish は、そんなあなたの味方です。
今日のネタ
当サイトでは、スペイン語の単語だけ紹介することはしません。
必ず「実際の文章の中でどう使われているのか」をお見せします。
この方針で毎日文章をさがして、抜粋した例文を記載しています。
例文は、そのときどきの旬のニュースになることが多いです。
で、今の旬のニュースといえば、ワールドカップ。
ワールドカップの中で今まさに旬のニュースといえば、アルゼンチンの決勝T進出です。
ということで、今日はアルゼンチンの決勝T進出に関するニュースから、スペイン語を紹介します。
メッシも肩の荷が降りたみたいですね。
ナイジェリアに勝って、決勝T進出を決めた後、メッシがインスタにコメントをアップ。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年6月28日
「アルゼンチン人に生まれて来てよかったーーー!」
「アルゼンチン人、最高ーーー!」https://t.co/oJfNj7BxL6 @LANACIONさんから
今日のスペイン語
この投稿では、「自信を吹き込む」をスペイン語で何と言うか紹介します。
いろいろ言い回しはあるでしょうが、私が今日出会った表現はコレでした。
「自信を吹き込む」
アナタなら何と表現しますか?
ネイティブはこう表現する
今日は、Depor.comというスポーツサイトから例文を抜き出しています。
どこの国のメディアかは、よく分かりません。
メッシは、選手、監督、モチベーター、一人3役。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年6月28日
アルゼンチン、ナイジェリアを破って、奇跡の決勝T進出。
次はフランス戦。https://t.co/i3yF2cxryv @tuitdeporさんから
(例文)
El mejor jugador del planeta les transmitió seguridad a todos sus compañeros y los convenció de jugar con confianza ante Nigeria… "Messi se acercó a nosotros y nos dijo que nos tranquilizáramos y que no estuviéramos estresados. Nos sentíamos nerviosos y ese mensaje nos ayudó mucho y personalmente me dio un gran impulso de confianza" reveló Marcos Rojo.
Fuente: Depor.com, 27 de junio de 2018
(内容)
世界最高の選手(メッシ)がチームメイト全員に自信を吹き込んだ。ナイジェリアと自信をもって戦うように説得した。「メッシが俺たちに近づいてきて、“落ち着こう。リラックスしよう” と言った。実際、みんな神経質になっていた。でも、そのメッシの言葉にすごく助けられた。俺自身は、その言葉を聞いて、大きな自信が湧いてくるのを感じた。」マルコス・ロホ(選手)がそのように語った。
出所:2018年6月27日付、Depor.com
「自信を吹き込む」
「自信を吹き込む」 = “transmitir seguridad” です。
この表現のポイントは、“seguridad” を「自信」の意味で使っているところです。
RAEの定義によれば、“seguridad” = “confianza” の場合もあります。
そのときの文脈次第で。
日本語で「自信」と聞いたら、反射的に “confianza” が頭に浮かびます。
でも、そこで “seguridad” が出せると、ひと味印象が変わります。
“seguridad” は、まったく難しい単語ではない。
むしろ、基本的な単語です。
でも、そういう基本的な単語をネイティブの感覚でつかいこなせる。
そうなると、表現に奥行きが出てきます。
なんでアルゼンチンの決勝T進出がニュースなのか?
サッカーにあまり詳しくない人でも、アルゼンチンがサッカーの強豪なのはご存知だと思います。
今回も、事前予想では、優勝候補に挙げられていました。
しかし、勝負事は何が起きるか分からないです。
アルゼンチンも例外じゃなかった。
初戦、アンパイと見られていたアイスランドに、1-1で引き分け。
・おまけに、メッシがPKを失敗。
・PKが決まっていれば、順当に勝っていた。
・2戦目、クロアチアに3-0で惨敗。
・メッシに覇気が感じられない。
・中心選手の一人が、敗戦後に監督批判。
クロアチアに大敗したアルゼンチン。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年6月22日
立て直しはムリそう。
アグエロは監督への不満をあらわに。
"¿Qué es lo que cruzaba por tu cabeza?
= どんなことを考えてたの?
どんな場面でもスペイン語を拾う。https://t.co/Az4OB1XLly @YouTubeさんから https://t.co/Az4OB1XLly @YouTubeさんから
・監督も試合後の記者会見で放心状態。
アルゼンチンのサンパオリ監督も精神ズタボロだわ。https://t.co/UzCctKHCdR @YouTubeさんから
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年6月22日
・チームが空中分解するかに見えていました。
最終戦を前に敗退濃厚になっていた
1試合残して、勝ち点わずか1。
グループLでの敗退が濃厚になっていました。
それが、最終戦でひっくり返った。
ナイジェリアに勝ったからです。
アルゼンチンは今、大騒ぎですね。
・「ドラマチックな決勝T進出」
・「永久保存版の映画」
とかメディアが騒いでます。
アルゼンチンがナイジェリアを破って、決勝トーナメント進出!
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年6月27日
アルゼンチンのメディアは大騒ぎ。
"Dramática clasificación a los octavos de final"
「ドラマチックな決勝トーナメント進出」https://t.co/aSUdEhIRIR
ロホのゴールで決勝トーナメント進出。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年6月28日
永久保存版の映画のようだ = "una película para guardar por siempre"https://t.co/SZlCNfEZVE @LANACIONさんから
アルゼンチン人は案外、喜怒哀楽のアップダウンが激しい
この一件を見ていて思うことがあります。
それは、「アルゼンチン人は喜怒哀楽のアップダウンが激しい」ということ。
クロアチアに負けて、敗退濃厚になったとき。
メディアは、選手から、監督から、何から何までをボコりました。
それが、ナイジェリアに勝った後、手のひらを返します。
試合直後、メッシへのインタビュー。
レポーターは、インタビューを始める前にメッシに言います。
「まずは、ハグしてくれ」(笑)
それまでボコボコに批判してたくせに、結果を出したら手のひらを返す。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年6月28日
アルゼンチン人はアップダウンが激しい。
「抱きしめてくれ」
「みんな、お前が好きだ」
「みんな、お前を愛してる」
レポーターはメッシにそう言った。https://t.co/tTjCVBbRXI @YouTubeさんから
このレポーターが代表に対して批判的なことを言っていたかは知らない。
でも、この態度のギャップにアルゼンチン人の気質を見た気がします。
この印象は今回に限ったことではないです。
昔、アルゼンチン人のご近所さんとの付き合いから、そんなふうに感じていました。
まとめ
この記事があなたの参考になればうれしいです。
もっとスペイン語が上手になりたい。
キューバに住み込みでダンス修行がしたい。
以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。
おまけ
・ミックスゾーン
= zona mixta
・マルコス・ロホ(選手)自身が明かした
=así lo ha revelado el mismo Marcos Rojo
・2点目を決めた選手
= autor del segundo gol
・グループDの最後の試合
= el partido del cierre del grupo D
・アルゼンチンはフランスと当たる
= Argentina chocará ante Francia
・アルゼンチンとフランスがベスト16で顔を合わせる
= Argentina y Francia se verán las caras en los octavos de final
・1発勝負の試合は6月30日(土)の予定
= el encuentro -a un solo partido- será el sábado 30 de junio
・ナイジェリア戦での勝利
= el gran triunfo que sacó ante Nigeria
・苦しんだ末の勝利
= una victoria agónica
・いつも通り
= como suele pasar
・メッシが引っ張った
= estuvo marcada por Lionel Messi
・前半で決めたゴールだけじゃなくて、…も
= no solo por el golazo que marcó en el primer tiempo, también por…
・チームメイトを鼓舞する声かけ
= charla motivacional que les dio a sus compañeros
・ハーフタイム
= el descanso
・生きるか死ぬかだった
= era de vida o muerte
・悪い結果になっていたかもしれない
= podría haber ido mal
・屈していたかもしれない
= podríamos haber cedido
・メッシが俺たちを納得させた
= Leo nos convenció
勝負事って先が読めないですね、全く。
ドラマチックです、全く。
タクミ