“~に飛びつく” をスペイン語で何という?
おはようございます!
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
スペイン語が上手になりたい人のサポーター、Study Spanish。
あなたのスペイン語の幅を広げてくれる言葉づかいを紹介します。
今日のスペイン語
今回は、「~に飛びつく」をスペイン語で何と言うか紹介します。
今日はつぎのような言い回しに出逢いました。
「~に飛びつく」
表現をちょっと説明
この回で紹介する「型」は、 “lanzarse a 動詞” となっています。
なので、「~(する事)に飛びつく」というのが、より正確でわかりやすいです。
「飛びつく」の補足情報として、
「~の事情を全く知らないまま」 = “con total desconocimiento de~”
といった補助パーツがついてくることがあります。
今日の例文はまさにそうです。
・「~の事情を全く知らないまま」
・「~(する事)に飛びつく」
こういう構造になっています。
こんな風に応用できる
あなたが何か新しいビジネスのプロジェクトを仕掛けているとします。
そのプロジェクトは今、形になりかけています。
完全に形にするには、ビジネスパートナーとの合意が必要です。
そして、パートナーとの合意まであとわずかに迫りました。
取り決めの内容にも大筋で合意しています。
今日はその内容の最終確認を上司に伝えに行きました。
上司は、あなたに決定を任せると言います。
上司からのアドバイスは一言だけでした。
「目の前に現れたチャンスに飛びついていないかもう一度よく考えなさい」
「見過している事がないかもう一度確認しなさい」
・「結果を急いで、目の前の "チャンス" に飛びつくな」
・「実情をしっかり把握しろ」
・「そして、決断をしろ」
そんな感じのメッセージを出すときに使えます。
ネイティブはこう表現する
今日はメキシコのメディア(Vanguardia)のニュースからの抜粋です。
テーマは、メキシコがNAFTA再交渉でアメリカと合意に至った話です。
今日のスペイン語
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年9月5日
「~(する事)に飛びつく」
= “lanzarse a 動詞”https://t.co/1l939KAHwn @vanguardiamxさんから
アナワック大学というメキシコの私立大学の教授の意見を取り上げています。
この教授は、アメリカとNAFTAの合意に至った事に対して批判的です。
(例文)
Las autoridades se lanzaron a firmar dicho acuerdo con total desconocimiento de la planta productiva nacional y de la operación real del comercio exterior de México, así que “no vamos a ganar, porque no podemos”.
Fuente: Vanguardia (México), 3 de septiembre de 2018
(内容)
メキシコ政府はNAFTA署名に飛びついた。メキシコ国内での生産やメキシコの国際貿易の実情を全く認識せずに。だから勝てない。(それでは)勝てないからだ。
出所:2018年9月3日付、Vanguardia(メキシコ)
例文の背景説明
NAFTAという、アメリカ、カナダ、メキシコが参加する自由貿易協定(FTA)があります。
このFTAのおかげで、3か国のあいだの商売はより安くできるようになっています。
NAFTAは1994年に発効しました。
それから20年以上が経ち、トランプがアメリカの大統領になった。
トランプは言いました:「NAFTAはアメリカのためにならないから内容を見直す」
これがきっかけで、3か国はNAFTAの内容を見直すための交渉をはじめます。
3か国では話がつかず、まずはメキシコとアメリカだけで交渉することになりました。
そして、ついに8月末、アメリカとメキシコが合意に至ります。
この新しいアメリカとの合意の内容が、メキシコにとっては不利なルールになっている。
そういうことを Vanguardiaが取り上げた大学教授は意見しています。
この教授としては、
・メキシコにとっては不利な内容なのに
・メキシコ政府は実情をしっかり認識もせず
・合意のチャンスに飛びついてしまった
・その結果、メキシコに不利なルールでの貿易を強いられるだろう
・メキシコにとっては不利益だ
ということを主張したいのです。
まとめ
この記事があなたの参考になればうれしいです。
もっとスペイン語が上手になりたい。
キューバに住み込みでダンス修行がしたい。
以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。