Study Spanish!

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《最後になったが同じく重要》《オファーを評価するにあたっての大前提》 をスペイン語で何という? ~キューバのスポーツ選手の海外プロ契約~

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おはようございます!

 

スペイン語変態ブロガーの<タクミ>です。

スペイン語のレベルアップにつながる考え方をまいにち発信しています。

 

今日のスペイン語

今回は2つの表現をシェアします。

 

(1)最後になったが、同様に重要

"no por último menos importante"

 

(2)提示されるオファーを評価するうえでの大前提

"premisas para evaluar cualquier propuesta que se ponga sobre la mesa"

 

この記事をよむメリット

・スペイン語のライティングに役立つ表現

・「前提」という単語のスペイン語訳

 

この2つが学べます。

 

まず、(1)の “no por último menos importante” について。

これは、

 

“El hecho de mencionarlo hasta el final no quiere decir que sea menos importante que los demás aspectos”

 

と言っても同じ意味です。でも、長い!

 

こういうとき、今回のようなコンパクトな言い回しを知ってるとすごく役に立ちます。

しかも短く言えるだけじゃなくて、カッコよくきこえます。

 

つぎに、(2)の “premisas” について。

日本語では「前提」とよく言います。

日本語で話してると意識しないけど、実はいくつか違う意味があります。

 

文脈によって、いくつかちがうスペイン語を充てないといけないです。

(いくつかパターンの引き出しを用意しとかないといけない)

 

“premisas” は、いくつかある「前提」を示す単語のうちのひとつです。

今日の例文の文脈にはピッタリはまります。

 

"premisa" 以外に「前提」の意味でつかえるのは、

 

・postulado

・punto de partida

・base

・supuesto

・hipótesis

 

こんなのがあります。

 

Study Spanish! の想い

Study Spanish! はスペイン語の初心者のために書いています。

スペイン語のレベルアップをしたいという初心者の方むけです。

 

10年くらい前、わたしも初心者でした。

スペイン語で不自由なく仕事ができるレベルにはなかったです。

 

それから少しずつ勉強を積み重ねてきて、今では通訳ができるまでになりました。

自分の勉強法をむかしの自分と同じ悩みをもっている人にシェアしたいです。

 

外国語学習はひとりでマラソンを走るようになりがちです。

しかも、<話せるようになる>というゴールにたどり着けるか確信がない。

 

孤独なレースです。

努力しても結果が出るか分からないという最悪な設定です。

 

「むかしの自分と同じ悩みを抱える人の役に立てたら」と思っています。

ただそれだけです。

 

ネイティブはこう表現する

今回の例文はキューバのトラバハドーレスというメディアからの抜粋です。

トラバハドーレスから例文を出すのは今回がはじめてです。

 

その名のとおり「労働者」「労組メンバー」向けのメディアです。

中南米だと「労働者」って、会社の従業員以上の特別な意味を帯びます。

 

 

(例文)

Elevar la maestría deportiva, aprovechar al máximo los beneficios que pudiera ofrecer la confrontación con el deporte profesional, incrementar los resultados de los equipos nacionales, elevar el nivel técnico de entrenadores y jugadores, contrarrestar el robo de talentos y, no por último menos importante, contribuir a mejorar el nivel de vida del contratado, son premisas para evaluar cualquier propuesta que se ponga sobre la mesa.

Fuente: Trabajadores (Cuba), 16 de abril de 2018

 

(訳)

そのスポーツのレベルを上げる、プロ契約による利益を最大限に活用する、代表チームの成績を向上させる、指導者および選手のレベルを上げる、ヘッドハンティングを抑制する、最後だが、前述の点と同様に重要なのは、生活レベルを向上させること。提示されるいかなるオファーを評価するうえでこれらの条件を満たしていることは大前提だ。

出所:2018年4月16日付、Trabajadores(キューバ)

 

ちょっと説明

この例文では “no por último menos importante” となっています。

このほかに “por último, pero no menos importante” という言い方もあります。

 

注1: “no por último menos importante” は、英語だと “last but not least”

= 《a final statement is not less important than previous statements》 です。

 

注2: “propuesta que se ponga sobre la mesa” の “poner sobre la mesa” が「提示する」の意味です。慣用句です。

 

この記事を読んで気づいたこと

キューバは国家政策としてスポーツの発展を考えています。

海外にプロとして選手を出すのは、その競技のキューバ代表のレベルを上げるためです。

 

→ 選手のレベルアップ

→ 代表チームの強化

→ オリンピックなど国際大会での活躍

→ キューバの存在感のアップ

→ キューバ革命の正当性を主張

 

こんな流れをイメージしています。

スポーツ大国として世界で存在感を発揮したいという意図がよく見えます。

 

たとえば、野球選手が海外でプロ契約するとき、契約チームはキューバの野球連盟に《育成費》なるものを払います。

 

その額は契約金の20%とか色々あるようです。

(年俸の50%って聞いた事もあるけど、正確にはわかりません)

 

日本選手がポスティングでメジャーに行く場合と比較するとキューバとの違いがわかります。

日本選手がメジャー移籍するとき、メジャーのチームは日本の連盟には何も払わないです(as far as I know)。

 

・プロリーグが存在しないキューバ

・スポーツがビジネスの日本やアメリカ

 

これらの国々とは選手を海外に出す目的が違います。

そこに国家の介入度が大きいです。

 

あと面白いのは、ある選手が海外チームと契約を終了してキューバに帰ってきたら、その競技の連盟は選手が所属していたチームにその選手が契約期間中にいくらもらったのか証明する書面を要求するところです(法律113【個人がキューバ国外で得た収入に関する法律】の規定)。

 

 

 

 

 

まとめ

この投稿では、2つの表現を紹介しました。

 

(1)最後になったが、同様に重要

no por último menos importante

 

(2)提示されるオファーを評価するうえでの大前提

premisas para evaluar cualquier propuesta que se ponga sobre la mesa

 

この投稿があなたのレベルアップの参考になればうれしいです。

継続すれば、あなたも上級者になれます。

 

おまけ

・税金、税金をあつめる組織

= fisco

注:「税金」のことなのか、「税金をあつめる組織」のことを言っているのかわかりづらいな…

 

・すべてバラ色?そんなわけない

= ¿Color de rosa todo? Claro que no

 

・我々の才能を過小評価する

= subvalorar nuestro talento

 

・だから、もっと積極的なマネージメントと待ちの姿勢にならないことが必要

= en tanto, debemos ser más proactivos en la gestión y no esperar tranquilos

 

・ポテンシャルがたくさんあるスポーツ

= deportes con muchas potencialidades

 

・これらすべては我々のスポーツに対する考え方を見失わずに…

= todo lo anterior sin perder de vista los objetivos y propósitos de nuestra filosofía deportiva

 

・この点を規定する原則は…

= sobre este aspecto el principio que rige es que…

 

・よって、したがって

= por consiguiente

 

・すべての利益にふさわしい

= son merecedores de todos los beneficios

 

・契約チームのほかのメンバーが受ける

= reciben los demás integrantes del club contratante

 

・交渉により詳細を決める

= las negociaciones definen esas particularidades

 

・予測するのが不可能なこともある

= hay cosas que son imposibles anticipar

 

・チームが車などモノを支給する

= un club te regale un carro o cualquier otro bien material

 

・そのような場合

= en tales casos

 

・選手は契約チームの国の法律がさだめるところに従わなければならない

= el atleta tiene que cumplir lo dispuesto en la legislación del país

 

・献身がもとめられる

= todo ello demanderá plena dedicación y vocación

 

・連盟を通してではなく、個人契約をした選手

= quienes salieron con contratos personales, no por la vía institucional

注:個人の契約、組織を通じた契約、この2つの対比になってます。 “institucional” がなかなか日本人には出て来づらい。

 

・興味深い問題で、これに対しては明確が考え方がないといけない

= este resulta una problemática muy interesante y de la cual se debe tener claridad

 

・個人契約をした選手が国内のチームに復帰できるかどうかの判断は各競技の連盟の上位がする

= la determinación de si un atleta que haya logrado un contrato de manera independiente pueda o no reincorporarse al equipo nacional o provincial lo determinan los directivos de la federación del deporte correspondiente

 

・もしそうでない場合

= de lo contrario

 

・キューバに戻ったとき

= a su regreso

 

・懲戒ルールなどで定められる罰則が適用される可能性がある

pudiera estar sujeto a lo establecido en el reglamento disciplinario o normas afines vigentes

注: “pudiera” になるところが注目。これ、文法的にどんな説明になるんだろう? “normas afines vigentes” のまとめ方は、スペイン語の検定試験ライティングで役に立ちそう。

 

<タクミ>ってだれ?

スペイン語の静かなるヘンタイです。

ずっとスペイン語の事を考えています。

 

スペイン語は大学の頃にはじめました。

かれこれスペイン語歴15年ほどです。

 

・スペインに半年留学

・そのままアルゼンチンに飛んでメキシコまでバックパッカー旅

・メキシコで仕事

・メキシコで大学院

・ペルーで仕事

・メキシコで仕事

 

飽き性のおかげで、ふらふらした人生を送ってます。

ブレテないのはスペイン語が上手になりたいというところだけです。

 

今、心のなかにある願望は、

 

・スペイン語が上手になりたい

・キューバに住み込みでダンス修行がしたい

 

です。

 

では、また明日!

¡Hasta mañana!