「ひるまない」をスペイン語で何と言う?
おはようございます!
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
今日のスペイン語
今日紹介するスペイン語は「ひるまない」です。
・困難/障害の存在
・困難の大きさ
・強敵
・払わねばならない犠牲
に対して「ひるまない」という意味です。
ネイティブはこういう「ひるまない」を次のように表現します。
(1)困難/障害に対してひるまない
(2)目の前に立ちはだかる困難の大きさに対してひるまない
(3)強敵に対してひるまない
(4)払わねばならない犠牲に対してひるまない
あなただったら、どんなふうに表現しますか?
こんな場面で使える
今日の表現はビジネスで使える表現です。
日々、新しいこと、現状の改善に取り組むような職場で使える表現です。
(1)(2)(4)の「困難や犠牲に対してひるまない」は、ビジネスの現場にハマる表現です。
何度もこういう表現を聞いたことがあります。
(1)困難/障害に対してひるまない
(2)目の前に立ちはだかる困難の大きさに対してひるまない
= no desanimarse ante el tamaño de las dificultades que tengan por delante
(4)払わねばならない犠牲に対してひるまない
= no temblar ante el precio que tengan que pagar
例えば、新商品の開発に困難が伴うのは当然のことですし、その困難の大きさも相当なものでしょう。
何かを作ることは、ひとつの挑戦です。
その挑戦によって何かを犠牲にすることをいとわない。
そういう「挑戦者のスピリットを大事にしてほしい」と伝えたい場合に使える表現です。
ぜひ、使ってみてください。
ネイティブはこう表現する
今日の例文は、キューバのグランマから引っ張ってきました。
紹介する表現はすべて、キューバのフィデル・カストロ元議長の言葉です。
やっぱ演説のスペイン語は良質だな〜。
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年5月16日
締まりがいいし、格調高い。
めっちゃ士気が上がる言葉えらびがされてる。https://t.co/vjILcBRIzY Via @Granma_Digital
(「ええ、またキューバネタ」です。バリエーションがない男です。)
では、例文に行きます。
(例文)
…los pueblos que saben erguirse frente a los obstáculos marchan adelante; los pueblos que no se desaniman ni se acobardan ante el tamaño de las dificultades que tengan por delante, tienen derecho a la victoria, los pueblos que no tiemblan ante el adversario poderoso, los pueblos que no tiemblan ante el precio que tengan que pagar por su libertad (...) tienen derecho a la felicidad, tienen derecho a la victoria, tienen derecho a la libertad, tienen derecho al progreso, tienen derecho a la dignidad.
Fuente: Granma (Cuba), 14 de mayo de 2018
(内容/拙訳)
困難に立ち向かうことを知る国民は前進する。立ちはだかる困難の大きさにひるまない国民には勝利の権利を手にする。強力なライバルの前にひるまない国民、自由のための犠牲をいとわない国民は、幸福、勝利、自由、進歩、尊厳を手にする権利を手にする。
出所:2018年5月14日付、Granma(キューバ)
ここに注目1
“eruguirse” って文語です。普通は書き言葉でしか使いません。
でも、演説とかでつかうと “バシッ” として、締りがいい上に、“エモい” 響きがする単語です。
関連記事:"エモい" スペイン語
ここに注目2
“no se desaniman” は直訳すると「落胆しない」という意味です。
ただ、文脈的には「ひるまない」という意味で柔軟につかえます。
ここに注目3
“no tiemblan” は直訳すると「震えるない」という意味です。
この文脈では、「強敵を恐れて震えない」と解釈できるので、「ひるまない」という広めの意味でつかえます。
「犠牲をはらうのをいとわない」のところも、同じく “no tiemblan” がつかわれてます。
ここに注目4
「ひるむ」対象を示すスペイン語の前置詞は、“frente” と “ante” がつかわれてます。
この2つの前置詞をつかうと、「対立のイメージ」が色濃くでますね。
まとめ
この記事があなたの参考になれば幸いです。
もっとスペイン語が上手になりたい。
キューバに住み込みでダンス修行がしたい!
以上、「◯番ピッチャー、大谷翔平の実現」に胸を躍らせる、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。
「○番ピッチャー大谷」がメジャーで実現するかも。
— study-spanish (@studyspanishjp) May 16, 2018
「シーズン終盤の9月頃、チームの勝利が必要なときには可能性がある」エンゼルスのソーシア監督が言ってる。https://t.co/pRJC4SpAYn