「職業/仕事につきもの」をスペイン語で何という?
おはようございます!
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
スペイン語が上手になりたい人のためのオンラインメディア Study Spanish。
今日は、私がむかし友達に教えてもらったスペイン語を紹介します。
仕事や働き方に関する日常会話で使える表現です。
今日のスペイン語
はい、今日紹介する表現は「職業/仕事につきもの」です。
まずスペイン語でなんと言うかから紹介します。
「職業/仕事につきもの」
= “son gajes del oficio”
意味合いを説明
“gajes del oficio” とは、何かの職業もしくは仕事をするうえで、避けては通れない、どうしても抱いてしまう不満や受けてしまう害のことを言います。
ジャーナリストの場合
下の例文でまた出てきますが、犯罪組織の悪行や汚職を真剣に追えば追うほど、その事実を明るみに出したくないと考える人間からは脅しを受けます。
ジャーナリストの仕事を果たそうとする上でどうしても受けてしまう害として、脅しがあります。
ジャーナリスト以外の場合
ジャーナリスト以外の場合には、
・芸能人がパパラッチに追われること
・サッカーのストライカーが相手の厳しいマークに会うこと
こういうことも「ある職業のつきもの」とみなされます。
正直言って、うまい日本語が思いつきませんでした。
「職業につきもの」が、もっともポピュラーな言い方かはわかりません。
とりあえずの日本語ということで理解してください。
「こういう日本語の方がふさわしい」というのがあれば教えてください。
私がこの表現を教えてもらったシチュエーション
私は、むかし多国籍の職場にいました。
あるとき、コミュニケーションのミスで日本人上司と衝突。
自分が言った通りにならないと気が済まないタイプの上司でした。
それに私が反抗したので、上司がさらに激昂してしまいました。
(上司の唇が怒りで震えていたのを覚えてます。)
注:私は人生で1度も取っ組み合いのケンカさえしたことがありません。理由なく反抗したわけではなく、私を権力で押え込もうというのがアリアリ、かつ私に非があったかどうか定かでない状況で、私から謝罪を引き出そうとしていたので、言い返しました。
最終的には、私が苦虫を殺して折れる形に。
今でも、私の中で苦虫は生きています。
どうしても、上の言い分が通ってしまうことを嘆いていた私に友達がいいました。
“Son gajes del oficio”
= 「上下関係のある組織で働く際には、そういう不条理はつきものだよ」
というニュアンスだろうと思います。
組織に属していても、自分の価値は自分で決める
この件を通じて強く思ったのは、
・組織で生き残るためであっても、不服を甘んじて受け入れたくない。
・権力と刺し違える覚悟があれば、どんな圧にも怯まない。
・「今の評価者(上司)に認められない = 能力がない」と考える必要はない。
・組織に属していようとも「自分の価値は自分で決める」という考えが己を救う。
・一人の上司の意見が、すべての人の私に対する評価ではない。
・体を鍛えていると、気持ちも強くなる(私の場合)。
つい熱くなってしまったけど、要は、
¡Hazte valer! =「自分の価値は自分で決める」
と言いたいのです。
ネイティブはこういう表現する
今日の例文は、ペルーの新聞から抜き出してきました。
この新聞社から表現を抜き出してくるのは初めてだと思います。
「仕事/職業につきもの」= "gajes del oficio”
— study-spanish (@studyspanishjp) June 13, 2018
ペルーの新聞から、この表現を紹介します。https://t.co/a1cnLpLjZd @larepublica_peさんから
(例文)
... León consideró que “para un periodista, los amedrentamiento son solo gajes del oficio. Quien investiga temas vinculados con la mafia, irregularidades o de corrupción, siempre está expuesto a este tipo de reacción de parte de quienes no quieren que se revele sus irregularidades”.
Fuente: La República (Perú), 11 de diciembre de 2017
(内容)
「脅迫とはジャーナリストという職業につきものだ」とレオン氏は述べた。マフィア、不正、汚職を追求する人間は、自分たちの悪行を明らかにされたくない者からの脅しにさらされる。
出所:2017年12月11日付、La República(ペルー)
ちょっとだけ説明
今日は説明と言ってもそこまでないです。
ピンポイントで、「職業につきもの」= “gajes del oficio” と言ってるだけなので。
この表現を使うときには、どんな職業をテーマにしているのかを明らかにするという点だけ気をつけてください。
前後の文脈で理解できれば、それで十分です。
まとめ
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。
もっとスペイン語が上手になりたい。
キューバに住み込みでダンス修行がしたい!
以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。