Study Spanish!

スペイン語が上手になりたい人のためのオンラインメディア

「ネガティブな要素がたくさんある」をスペイン語で何という?

f:id:study-spanish:20180620114622j:plain

 

おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

日本、コロンビア相手にまさかの大金星。

日本代表は、ハメスの娘が泣いてしまったそうです。

 

 

今日の投稿は、このニュース以外に考えられなかったですね。

コロンビアのメディアから血眼になって表現を探しました。

 

今日のスペイン語

今日のスペイン語は「ネガティブな要素がたくさんある」です。

「ネガティブな」の発想が興味深いので、取り上げることにしました。

 

「ネガティブな要素がたくさんある」

hay muchos factores en contra”

 

この言い回しでの「ネガティブな」では、「~に反対する」とか言う意味の “en contra” が使われてます。

日本語であれば、「逆境となる」「反作用する」など、いくつか表現の仕方があるでしょう。

 

ネイティブはこう表現する

今日の例文は、コロンビアの El Tiempo という新聞から抜き出してきました。

この新聞の中の記事をいくつか探して、やっとこの例文に出会えました。

 

 

(例文)

Hubo muchos factores en contra: los problemas de James y Zapata, la expulsión de Carlos Sánchez. Pero también hubo errores en el funcionamiento defensivo y ofensivo. Ahora le toca a Pékerman levantar a un equipo que aún tiene dos partidos por delante…aún tiene opciones. En la eliminatoria ya tuvo que remar desde atrás. Ahora aún puede hacerlo.

Fuente: El Tiempo (Colombia), 19 de junio de 2018 

 

(内容)

ネガティブな要素はたくさんあった。ハメスやサパタがスタメンに入れなかったこと、試合開始直後のサンチェスの退場。しかし、攻守におけるミスもあった。ペケルマン監督は、まだ2試合を残すチームの立て直しが必要になる。出遅れたところから盛り返さなければならなかったのは、予選でもそうだった。今大会でも、盛り返しは可能だ。

出所:2018年6月19日付、El Tiempo(コロンビア)

 

「ネガティブな要素がたくさんあった」

あらためて、「ネガティブな要素がたくさんあった」

“hubo muchos factores en contra” です。

 

どんなふうに使うかというと、

 

・何か期待を裏切る結果が出たとき

・その結果が想定外の事態によるものだったとき

 

に、半ば言い訳のように使われます。

 

つまり、今日のコロンビアのように「日本に負ける」という期待を裏切る結果が出た。

その結果に至ったのは、

 

・主力2人がスタメンに入れない

・試合開始早々から10人で戦うことになった

 

という想定外の事態によるものだった。

これら想定外の事態は、コロンビアにとって「ネガティブな要素」だったという意味合いです。

 

意味分かりますかね?

逆に複雑にしてますか?

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい!

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

おまけ

H組、大波乱です。

 

・日本がコロンビアに大金星

・セネガルがポーランドをうっちゃり

 

クレイジーなグループ(“un grupo loco”)という形容さえされるほどに。

その余波に便乗して、いくつかついでの表現を紹介します。

 

おまけ1

 

 

「予想する」「生死をかけた一戦になる」

(例文)

No hay quien pueda aventurar qué pasará en este grupo H que sitúa a senegaleses y japoneses al frente y convierte el Colombia-Polonia del próximo 24, en un partido a vida o muerte.

 

・「予想する」

= “aventurar”

 

・「生死をかけた一戦になる」

= “convertir el Colombia-Polonia en un partido a vida o muerte”

 

「予想をくつがえす」「苦境に追い込む」

(例文)

Senegal, a fuerza de físico, desesperó a Polonia y aprovechó los regalos del equipo de Adam Nawalka para lograr una victoria por 1-2 que voltea los pronósticos de un grupo que deja a polacos y colombianos contra las cuerdas.

 

・「予想をくつがえす」

= voltear los pronósticos”

 

・「苦境に追い込む」

= dejar a polacos y colombianos contra las cuerdas

 

→ “dejar a alguien contra las cuerdas”

= “poner a alguien en una situación difícil”

 

おまけ2

 

「見通しを暗くする」「わずかな失敗しか許されない状況におく」

(例文)

Japón oscureció el panorama de Colombia en Rusia 2018 después de imponerse en Sarank por primera vez en su historia (1-2), y dejar al conjunto sudamericano con escaso margen de error para progresar en el Mundial. 

 

「見通しを暗くする」

= “oscurecer el panorama de Colombia”

 

「わずかな失敗しか許されない状況におく」

“dejar al conjunto sudamericano con escaso margen de error”

 

筆者のつぶやき

コロンビア戦直後にとったメモへの書き込みを出します。

(セネガルがポーランドに勝つ前です。)

 

日本がなぜかコロンビアに勝ってしまった

全世界のほとんどがコロンビアの勝利を予想していただろう。

日本人でさえ、勝利を期待する者は少なかったはず。

 

・「そりゃ、本当は勝ってほしいよ」

・「でも、ムリだよ、きっと」

・「ドイツやブラジルのときみたいに、期待してしまうとガッカリが半端ないから」

・「負けて当然という気持ちで行こう」

 

そんなふうに多くの人は思ってたはず。

 

せっかく勝ったなら、上をめざそう

さて、せっかくの勝利を有効に使わないといけない。

有効に使うとは、グループリーグを突破するということ。

 

セネガルに勝って、ポーランドと引き分けてもグループリーグを突破できる状況を作ること。

そういうことだ。

 

どこまで想定外に備えられるのか?

ペケルマンは6年かけて、コロンビア代表を成熟させてきた。

日本の解説者は口をそろえて、

 

・2014年、ブラジルで負けたとき以上に強い

・(代表なのに)クラブチームのように連携が成熟している

・各ポジションにいい選手がそろっている

・点を取れる選手が何人もいる

・日本が勝てる可能性は極めて低い

・すべてがうまく行ったとしても、引き分けだろう

 

こんな戦前予想がされていた。

 

 

しかし、準備万端と思われも、想定外の事態でプランが崩れてしまうことがあり得る。

 

試合開始数分で、センターバックが退場。

10人で80分以上戦う状況までは、さすがにペケルマンも準備してなかったみたいだ。

 

コロンビアを見て思った。

日本も10人になった場合の準備もしておく必要がある。

(今大会は無理だろうが)

 

持ち駒が完全にそろった状態での準備をするのは当然だ。

誰だってするだろう。

 

ただ、勝負事では今日のコロンビアみたいに、想定外の劣勢に立たされることがある。

劣勢であっても、勝たないといけないし、勝ちたいんだ。

 

そんな状況でどう勝ちをたぐり寄せるのか?

そこは、指揮官として準備をしておくべきだろう。

 

私はこれはサッカーに限らないと思う。

ビジネスにもあてはまる話だと思う。

 

コロンビアは日本に負けることを全く想定してなかったはず

コロンビアの誰もが、日本が一番アンパイだと思ってたはず。

「日本になら勝てる」とコロンビア人の99.99%が思ってたはず。

 

日本とセネガルに勝って、ポーランドとは阿吽の呼吸で「なあなあ」に引き分け。

そんな決勝トーナメントへの道筋を描いていたはず。

 

コロンビア代表は空中分解するんじゃないか?

ラテン気質を知る身としては、コロンビア代表の立ち直りが難しいと感じる。

全く予想していなかった敗戦のショック、冷静さのない判断によるDFの一発退場。

 

コロンビアだけじゃないけど、ラテンのチームは一度落ち込むと落下が止まらない。

しまいにはチーム内でもめだして収拾がつかなくなる、なんて可能性もある。

 

トリビア

ワールドカップでアジアが南米に勝ったのは今日の日本が初めて。

 

アジア<南米

 

大陸間での勝ち切る力の差は歴然と存在してたということか。

全く知らなかったけど。

 

南米に勝てる国になる

今日の日本の勝利で力の差が縮まっているとは思えない。

今日の日本の価値は展開に味方されたと思う。

 

南米予選は厳しい。

チリでさえワールドカップに出られない。

 

そんな大陸で揉まれている弱いチームは、別の大陸にいけばふつう以上のチームだ。

ペルーがいい例。

 

30年以上、ワールドカップから遠ざかっていた。

試合を見たことがある人なら分かると思う。

 

ペルーは決して弱くない。

日本がやっても勝てないんじゃないかと思う。

 

アジア代表であることは不利

アジア全体のレベルの底上げ。

ワールドカップで勝つためには必要だ。

 

簡単じゃないけど、たぶん大丈夫だろう。

そんな大陸でずっと予選を戦っていても強くなれない。

 

・死ぬ気でやらないと、ワールドカップに出られない。

・1試合も落とせない。

・ムダな失点はできない。

 

そんなチ○コがキューッとなるような緊張感の中で戦う。

そんな状況をアジアで作り出せないものだろうか。

 

サッカーの素人がこんなことを考えました。

以上