Study Spanish!

スペイン語が上手になりたい人のためのオンラインメディア

「未来/将来の種をまく」をスペイン語で何と言うか?

f:id:study-spanish:20180410230344j:plain

 

おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のためのオンラインメディア、Study-Spanishに一緒にお越し下さってありがとうございます。

 

この記事で取り上げる表現

今日の投稿で取り上げるスペイン語表現は、「未来/将来の種をまく」です。

 

早速、私が見つけてきたネイティブの表現を紹介します。

 

sembrar una semilla que luego germinará y dará frutos

 

こんな場面で使える

下の例文記事と同じですが、何か(国、分野、企業など)が将来も継続して発展していくためには、その未来を担う次世代の教育が極めて重要だということを伝えたい場面で使えます。

 

次世代とは子どもの場合もありますし大人の場合もあります。

 

この記事を読んで欲しい人

この記事は、長期的な戦略に基づいた次世代教育プロジェクトに携わるビジネスパーソンに宛てて書いています。

 

「未来の発展のために教育は大事だ」とパートナーに対して強調したい場面でカッコ良く決めて欲しくて書いています。

 

実用例:ネイティブはこう表現する

今回は以前も取り上げたグランマ(キューバ)の同じ文化面から例文を引き出してきました。

関連記事:“エモーショナルなスペイン語”

study-spanish.hatenablog.com

(例文)

Me encanta transmitir conocimientos. Estuve 30 años en la Escuela Nacional de Arte (ENA), en el Instituto Superior de Arte (ISA)... Enseñar es como sembrar una semilla que luego germinará y dará frutos... Es una tarea fascinante.

Fuente: Granma (Cuba), 5 de abril, 2018

 

(内容/拙訳)

私は知識を伝えるのが大好きだ。 ENA と ISA では30年間指導に当たった。教育とは後に芽を吹き実を結ぶ果実の種をまくようなものだ。魅力的な仕事だ。

出所:2018年4月5日付、Granma(キューバ)

 

シンプルに伝えたい場合

・「この例文はちょっと長い!」

・「途中でベロ、噛みそうで心配。」

 

そんな場合は、次のように短縮してみてください。

sembrar una semilla para el futuro

 

これで、例文と同じエモーション(感情)が十分伝わります。

 

少しだけシンプルに伝えたい場合

上のように文章を省略したくない。

どうしても、「未来に実を結ぶ種をまく」という日本語を忠実に再現したいという場合には、

sembrar una semilla que dará frutos

 

この例文では、“germinará”(芽が出て)、“dará frutos” と続いています。

この例文から「芽を出す」の部分を削ります。

 

例文の「芽を出す」の部分は飾りです。 

だから、削っても通じます。

 

例文では、種(今日の努力)が実を結ぶまでの過程を細かく丁寧に描写して、「エモく」(エモーショナル/ドラマチックに)表現されています。

・種をまいて、

・芽が出て、

・実を結ぶ。

というように、1つずつ。

 

例文通りを再現できた方がもちろんスペイン語としては洗練された印象があります。

ただ、途中で噛んだり吃るくらいなら、短くてもシンプルに伝えた方が効果的です。

 

「知識を伝承する」をスペイン語で何と言うか?

例文の冒頭に “transmitir conocimientos” という表現がありますが、「知識を伝承する」と言う意味です。

 

そんなに難しい表現ではありませんが、

・「あなたが学んだことを今度は部下や同僚に伝えて下さい」

・「ここで私が学んだことを部下や同僚に伝えたいと思います。」

 

何か新しいことを学ぶ機会がって、今後の抱負を述べる際などで使える表現ですので、今日の例文と合わせて覚えてみてください。

 

背景補足

例文中にある ISA も ENA もキューバの芸術学校です。

 

1976年に設立されたISAは、キューバ最高の伝統舞踊を専門とするプロダンサー集団、CFNC (Conjunto Folklórico Nacional de Cuba) にたくさんの卒業生を送り込んでいます。

 

私はISAでダンスの勉強がしたい。

キューバのダンスが形成された世界観と一体化したい。 

 

そしたら単なるダンスじゃなくて、“ダンスを通じてキューバを表現する” ことができる気がする。

 

単なるダンスじゃなくて、"キューバを踊りたい" んです。

ISAが開校した日が私の誕生日なのは何かの縁でしょう。

 

一方、1962年に設立されたENAは中等教育レベルに位置づけられています。

ISAが大学レベル、その前がENAのレベルという構造です。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればすごく嬉しいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい!

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロの通訳、タクミでした。