「尊敬と憧れの的」をスペイン語で何と言うか?
おはようございます!
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
この度はスペイン語が上手になりたい人のためのオンラインメディア、Study-Spanish にお越しくださりありがとうございます。
この記事で取り上げる表現
今回の投稿で取り上げるスペイン語表現は、「尊敬と憧れの的」です。
早速、 私が見つけてきたネイティブの表現を紹介します。
“una presencia que inspira respeto y admiración”
今日の被写体は、我らのイチローさんです。
この寒い時期に、一塁到達3.88秒を記録したらしいです。笑
イチローの走力は今もメジャー屈指。極寒の地で驚異の「3.88秒」計測。 https://t.co/oGt2L4MZC1 #MLB @numberwebさんから
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年4月10日
こんな場面で使える
日常生活、ビジネス、スポーツなどのある分野で「あの人は尊敬と憧れの的だ」と言いたい場面で使えます。
特に、スポーツ界にはそういう選手がたくさんいます。
分野を問わず、尊敬と憧れを集めるその道のレジェンドを話題にするときに、「サラッ」と出せるとカッコいいです。
こんな人に読んでほしい
使える場面はたくさん想定できます。
でも、まずは、スペイン語圏の人と「イチローがどれだけ伝説的な選手か」という会話をしたい人に宛てて書いています。
ぜひ、有効活用してください。
(「そんなニーズがある人なんて、ホントにおるんか?というツッコミが来そうですが。)
実用例:ネイティブはこう表現する
今日の例文は、2016年、我らのイチローがメジャー通算3,000本安打まであと10本に迫った時点での記事から抽出してきました。
イチロー、マーリンズでも尊敬されてたんだな〜、と実感。感動して、涙が出てきそう。Ichiro Suzuki, La leyenda del diamante https://t.co/SL4pl2uwbN
— study-spanish (@studyspanishjp) 2018年4月10日
今日の例文1
(例文1.)
Ahora en Miami es una presencia que inspira respeto y admiración a cada paso en el clubhouse, donde sus compañeros no esconden el honor que sienten por jugar y compartir con una leyenda.
Fuente: ESPN Deportes, 14 de julio, 2016
(内容/ 拙訳1.)
今、イチローは、マーリンズのクラブハウスで尊敬と憧れの的となっている。マーリンズのチームメイトたちはイチローという伝説(レジェンド)と一緒にプレーできることに対する誇らしい気持ちを隠すことはない。
出所:2016年7月14日付、ESPN Deportes
この例文はこう応用できる1.
正確に言うと応用ではなく、単語の置き換えです。
例文1.では、“una presencia” と表現していますが、この “presencia” は、“figura” に置き換え可能です。
つまり例文で、“una presencia que insipira…” となっているのを “una figura que inspira…” に置き換え可能と言うことです。
これが完成形です。
今日の例文2
同じ記事の中で、 例文と似たような内容を伝える文章がありました。
参考までに紹介します。
(例文2.)
No siempre se tiene la oportunidad de ver a una leyenda que ha dejado a su paso sólo elogios y admiración.
Fuente: ESPN Deportes, 14 de julio, 2016
(内容/拙訳2.)
賞賛と憧れだけをそのキャリアを通じて積み重ねてきたイチローのような伝説のプレーヤーを常に見られるわけではない。
出所:2016年7月14日付、ESPN Deportes
この例文はこう応用できる2.
この例文を私は次のように応用します。
(あくまで最適解です。「最適解」については、この記事をご覧ください。)
関連記事:「最適解」とは?
このように応用できます。
(応用2.)
“Ichiro es una figura que deja a su paso elogios y admiración”
ちょっとだけ説明
例文1.と応用例1. は、それぞれ、
例文:“una presencia que inspira... ”
応用:“una figura que inspira...”
となっています。
この応用例の “inspira” を “deja a su paso” に置き換えただけです。
“inspira” の方が普通の表現です。
ただ、〇〇(人/主語)が “通る道に”(つまりキャリア) という情景描写的なタッチを入れたい場面では、“deja a su paso” の方が詩的な響きが出せます。
誰かを褒めるスペイン語は良質
この記事はさほど分量があるわけではないですが、誰かを褒め称える文章であるがゆえに、格調高くて美しい、引き締まっていて “エモい”(エモーショナル)な文章に仕上がっています。
関連記事:“エモい”:格調高いスペイン語
次回以降の投稿で、またこの記事から例文を抜き出してきたいと思います。
特に、日本人がビジネスシーンでよく口にする「プロフェッショナルな仕事の流儀のあり方」、
そして、そんな「プロフェッショナルなあり方」に対する敬意をスペイン語でどう表現するか?
こんな質問に答えてくれる良質な表現が他にもいくつかありました。
日本人にメジャーで活躍してほしい
ラテンアメリカではアジアに対するイメージが総じて薄いです。
何かイメージがあるとしても経済的に発展しているというくらいでしょう。
あとラティーノはアジア人を「目が細くて不細工な人種」と見下していることが一般的です。
だから、街で見かけると “チーノ”(東洋人の意味)と言ってからかってきます。
他の人種には、絶対そんな絡み方しないくせに…
ラテンアメリカに滞在したことがある方、一度は経験があるのではないでしょうか?
でも、メジャーに渡った日本人選手たちが、そんなアジア人に対する蔑視を野球で覆してくれる。
プレーを通じて、結果で覆してくれる。
日本人の選手が活躍してくれるから、普段はちょっと我々を見下しているラティーノたちが「イチロー、スゴいな」、「ダルビッシュ、スゴいな」、「オオタニ、スゴいな」、「日本の野球ってレベル高いんだな」って、興味をもって、感心して、敬意を表してくれる。
こんなに嬉しいことはないです。
関連記事:大谷翔平くんを評するスペイン語
だから日本人の選手にはがんばってほしい。
もっともっと、“レジェンド” と呼ばれるような選手が生まれてほしい。
まとめ
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。
スペイン語がもっと上手になりたい。
キューバに住み込みでダンス修行がしたい!
以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。