“物心ついた頃からイヤでイヤで仕方がない” をスペイン語でなんという?
おはようございます。
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
スペイン語が上手になりたい人のためのブログ、Study Spanish。
この投稿では、Netflixのドラマで出会った日常の表現を紹介します。
今日のスペイン語
今日のスペイン語はこれです。
・物心ついた頃からイヤでイヤで仕方がない
私が注目しているポイントは、“desde que tengo uso de razón” です。
“me cagan” の方ではないです。
“uso de razón” =「理性の使用」が直訳です。
理性という日本語だと「物心」とはつながらないかもしれません。
でも意味は、
“desde que tengo memoria” =「記憶があるときから」です。
・“desde que tengo uso de razón”
・“desde que tengo memoria”
これで、「物心ついた頃から」の言い方が、2つ覚えられますね。
例文の出所
今日の例文はNetflixのドラマです。
"Club de Cuervos"、メキシコのサッカークラブ運営をベースにした、Netflixのコメディ。
— study-spanish (@studyspanishjp) July 16, 2018
「メキシコのスペイン語」に興味がある人にはうってつけ。 https://t.co/UynGHi4eAL @YouTubeさんから
"La Balada de Hugo Sánchez" は、"Club de Cuervo" の続編。
— study-spanish (@studyspanishjp) July 16, 2018
クラブ運営資金獲得のために、ニカラグアで開催される大会に参加することに。
Tráiler I Netflix https://t.co/XvS9ahJPOn @YouTubeさんから
詳しくは過去記事で説明してます。
どちらかを見てみてください。
ネイティブはこう表現する
(例文)
Mamá, odio los ataúdes. Me cagan, me cagan, desde que tengo uso de razón. Pero claro, ¿cuándo me habías preguntado, eh?
Fuente: “La balada de Hugo Sánchez”, Episodio 6: por Netflix, visto el 20 de julio de 2018
(内容)
ママ、棺桶は大嫌いなんだ。物心ついた頃からイヤでイヤで仕方がない。でも、そうさ。ママはそんな俺の気持ち聞いてくれたことないよね?
出所: “La balada de Hugo Sánchez”、エピソード6、2018年7月20日、Netflixで視聴
ちょっとだけ説明
この表現は慣用句的なものなので、あんまり説明はいらないです。
そのまま覚えるしかない類の表現です。
日常では「自分は〇〇だ、物心ついた頃から」というつかい方をすることになります。
あなたが物心ついた頃から、どんな事が好きで嫌いなのか。
そんなことをリストアップしてみてください。
それで、子供の頃の話になったときに、
・「自分は〇〇なんだよね」とはじめて、
・「物心ついた頃から」と補足する
そんな感じで使ってみるといいと思います。
汚い言葉とどう付き合うか
“me cagan” は汚い言葉です。
確かにメキシコだと日常的につかいます。
ただ、メキシコ人の女性がある男性に可愛く見られたいと思う場合。
このケースだと、この女性はこの男性と話すときに “me caga eso” とは言わないです。
私は汚い言葉は意識的に使わないようにしてます。
汚い言葉を使ってると、いざフォーマルに話そうとしたときにキレイな言葉が出てこなくなるからです。
非ネイティブで訓練不足なせいで、
・話し言葉 ⇄ 書き言葉
・汚い言葉 ⇄ 礼儀正しい言葉
この間の行き来をネイティブほど自然に、そして楽にはできないです。
汚い言葉が使えると、確かにメリットもあります。
グッと現地の人との距離が縮まるというメリットです。
ただ、これも連発していては効果が薄れていきます。
相手もなれて来ますからね。
ここぞという場面で、サクッとローカルな汚い言葉を差し込めるのが効果的。
普段はキレイな言葉を使っていて、急にこんなギャップを見せるとなお効果的です。
汚い言葉を使うことを全否定ではしません。
ただ、「俺はこういう基準で使う」という
・“自分ルール”
・“汚くする狙い”
ここをハッキリしたうえで、付き合っていきたいです。
“puta madre” しか言えなかった先輩
なんで私がここまで汚い言葉と距離をとるのか?
それは大学時代の先輩を反面教師としたからです。
この先輩、スペインに1年くらい留学しました。
で、先輩が帰って来たときに、スペイン人の先生が先輩に聞いたんです。
「スペイン生活どうだった?」って。
先輩は自信満々でこう答えました。
“¡de puta madre!”
= サイコー!
スペイン人の先生は心の中で思ったそうです。
「コイツ、何もスペイン語を学んでないな」と。
確かにスペインでは、ポジティブな意味で “de puta madre” と言います。
ネイティブもみんな使うんです。
・メキシコだと、“chido” とか “padre”
・ペルーだと、“chévere”
このあたりの単語と同じような意味で。
友達同士ならいいでしょう。
でも、使える相手や場面が極めて限定的です。
まとめ
この記事があなたの参考になればうれしいです。
もっとスペイン語が上手になりたい。
キューバに住み込みでダンス修行がしたい。
以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。