野球のスペイン語シリーズ:「記録に残らないエラー」をスペイン語で何と言うか?
おはようございます!
スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。
今回の投稿では、「記録に残らないエラー」をスペイン語で何と表現するかをテーマとして取り上げます。
今回は、「カチッ」とマッチする表現が見つかりました。
私が見つけたネイティブの実用例はコレです。
“errores que no van a los libros”
「スコアブックに載らないエラー」とスペイン語では表現します。
実用例:ネイティブはこう表現する
今回もキューバの野球記事から例文を抜き出してきました。
(例文)
A todo esto, debemos sumar los errores que no van a los libros…
Fuente: Granma (Cuba), 2 de abril, 2018
(拙訳)
これに加えて、記録に残らないエラーもあった。
出所:2018年4月2日付、Granma(キューバ)
私がキューバの書き言葉を教科書代わりにしているのは、以前の記事で述べたとおりです。
関連記事:キューバの書き言葉は私の教科書
部分的な言い換え
"que no van a los libros" の部分は、次のように言い換えが可能です。
・"que no se registran en los libros"
・"que no quedan registrados en los libros"
・"que no se anotan en los libros"
"no van" は、ネイティブじゃないと出てこないだろうな〜。
例文を眺めていて思うこと
この例文を眺めていると、「記録に残らないエラー」のほかに、あと2つの参考になる点があると感じられます。
参考点1.:「XXのほかにも(加えて)、YYがある。」
A todo esto, debemos sumar los errores que no van a los libros…
Fuente: Granma (Cuba), 2 de abril, 2018
ここは、何も考えなければ、
と言っても同じ意味です。
ただ、“debemos sumar” と言った方が、文章の締りがよくなります。
参考点2.:「目につかないミス」
A todo esto, debemos sumar los errores que no van a los libros…
Fuente: Granma (Cuba), 2 de abril, 2018
赤で強調した「記録に残らないミス」の部分を見たとき、「目につかない(細かい)ミスにも気を付けないといけない」っていう日本語が聞こえてきました。
それで、「目につかない(細かな)ミス」にスペイン語をあわせるとこうなります。
“a simple vista” は、以前の記事でも紹介した表現です。
もしよければ、あわせて読んでみてください。
参考記事1.:「直感的に分かるプレゼン」
参考記事2.:「"パッ" と見て分かる」
ボヤキ
日本人ってよく、
・大枠も大事、
・だけど、詳細も大事だ
みたいな事をよく言いませんか?
確かにどっちも大事だけど、「今この状況では、どちらを大事にしたらいい」のか優先順位を付けて欲しいと私は感じてしまいます。
たった一つの例文から宇宙が広がる
この例文から複数の参考を抜き出すのは、過去の投稿で紹介した「意識的なインプット」の実践です。
参考記事:「意識的なインプット」
そして、私はインプットをする際、その例文の表現をほかのシチュエーションに応用できないか常に考えています。
上で示した2つの参考点が、まさにその具体例です。
ひとつの例文/単語から、
・この表現は、XXのシチュエーションで使えるなぁ~
・YYの意味でも使えるんじゃないか?
という感じで果てしなく想像の回路が無限に広がっていきます。
まとめ
この記事があなたの参考になればうれしいです。
もっとスペイン語が上手になりたい。
キューバに住み込みでダンス修行がしたい!
以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。