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“真の意味でオルタナティブではない” をスペイン語でなんと言う?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のための仲間、Study Spanish。

今日もあなたの表現力を広げるスペイン語の言い回しを紹介します。

 

今日のスペイン語

この投稿では “真の意味でオルタナティブではない” を取り上げます。

こんな言い回しに今日は出会えました。

 

“真の意味でオルタナティブではない”

no constituía alternativa esencial”

 

今日のポイント

今日の言い回しを選んだのは「使える!」と思ったからではないです。

“constituir” という動詞の使い方がフォーマル語の参考になるから選びました。

 

だから、オルタナティブ云々はあんまり興味をそそれらる表現じゃないです。

"constituir" の使い方がキモです。

 

“constituir” は RAE の辞書だとこんな意味です。

“constituir”:http://dle.rae.es/?id=AReuygh

 

・“formar”

・“componer”

・“ser”

 

この3つが最初の定義としてあげられています。

ここで紹介している使い方だと、“ser” の意味です。

 

だから、

“no era alternativa esencial” でも同じ意味です。

 

でも、

= “no constituía alternativa esencial” だと、大人の風格漂う響きが出せます

 

なので、

 

・何かフォーマルな文章を書いたり

・何かフォーマルな話しをしたり

 

しないといけない場面で、“ser” の代わりに “constituir” がつかえます。

感情ブリブリのエモい書き言葉が生み出せます。

 

ネイティブはこう表現する

この例文は、またもや Juan Formell の伝記からの抜き出しです。

Juan Formell はキューバで一番有名なバンド Los Van Van の創設者で、キューバ音楽界の伝説としてあがめられるミュージシャンです。

 

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(例文)

Juan Formell siempre se apresuró a aclarar que aunque hubiera innovaciones rítmicas o tímbricas y fusiones, no constituía alternativa esencial, pues sus exploraciones seguían basadas en el son.

Fuente: “Juan Formell y Los Van Van - La Leyenda -, por Rafael Lam 2015, pp 84

 

(内容)

フアン・フォルメルは、「リズム面でのイノベーションやフュージョンはあったが、真の意味でのオルタナティブではない。なぜなら、音楽的な模索は、ソンをベースにしてるからだ」といつも釈明していた。

出所:“Juan Formell y Los Van Van - La Leyenda -, por Rafael Lam 2015, pp 84

 

ココにも注目

今日の例文全体でほかにも説明しておきたいところがあります。

日本語の文脈次第では、

 

・「こなれた日本語」に対応する

・「こなれたスペイン語」になる可能性がある

 

そんな表現たちです。

 

まず、“se apresuró a aclarar que…”

=「フォルメルは(ソンゴは新しい “ジャンル” ではないということを)急いで明確にしていた」

 

という意味です。

 

おそらく当時の評論家が、ソンゴは新しい「ジャンル」だ!

でも、フォルメルはそんな主張を聞くたびに、

 

・「いやいや、そんなオルタナティブじゃないよ。」

・「あくまでソンをベースにしてるから。」

 

こういう説明を「サッ」と始めていたのだと思われます。

例文のところの描写から判断するとそんな感じです。

 

つぎに、文章の大きな流れ(もしくは構造)に関してです。

例文では、

 

・“aunque hubiera innovaciones rítmicas o tímbricas y fusiones…”

(= “〜だったとしても”)

 

・“no constituía alternativa esencial…”

(= “〜じゃなかった)

 

・“pues sus exploraciones seguían basadas en el son”

(= “だって、〜だったから)

 

この、

 

・“aunque...”(= “〜だったとしても”)で、文章をはじめて、

・「〜じゃなかった」と結論を述べて、

・“pues...”(= “だって〜)と理由を述べる。

 

この構造は覚えておくと役立ちます。

よく出てくる構造です。

 

あと、この “exploraciones” のチョイスもネイティブらしいです。

 

“explorar”

http://dle.rae.es/?id=HK33OdB

 

この文脈なら、“experimentos” とも置き換えられるんじゃないかと思います。

「(音楽的な)「試み」)くらいの意味です。

 

スペイン語で聞くと、"exploraciones" 以上にしっくりくる言葉がみつからない。

これも事実。

 

関連の過去記事

この伝記から過去に紹介した表現をリストアップします。

興味があれば、のぞいて行ってください。

study-spanish.hatenablog.com

 

study-spanish.hatenablog.com

 

study-spanish.hatenablog.com

 

study-spanish.hatenablog.com

 

study-spanish.hatenablog.com

 

study-spanish.hatenablog.com

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。