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“大企業で埋もれるより、中小で目立つ方がいい”  をスペイン語で何という?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のサポーター、Study Spanish。

あなたのスペイン語の幅を広げてくれる言葉づかいを紹介します。

 

今日のスペイン語

こういう事を周りの人からアドバイスされた経験はありませんか?

 

・大きなチームで埋もれるより、弱小チームで目立つ方がいい

(例:どこの高校で野球をしようか迷う息子に母親がアドバイス)

 

・大企業で埋もれるより、中小企業で目立つ方がいい

(例:大企業と中小だったら、中小の方がいいと後輩にアドバイスする先輩)

 

この両方に対応することわざがスペイン語にはあります。

こういう表現です。

 

“más vale ser cabeza de ratón que ser cola de león”

注:“antes cabeza de ratón que cola de león” とも言います。「型」として紹介しているバージョンの変形(variante)です。

 

“ネズミの頭になる方が、ライオンのしっぽになるよりいい”

これがこの表現の直訳です。

 

むかし誰かが、

 

・ネズミという小さい動物であっても、その動物の頭という一番大切な部分になる方が

・ライオンという大きな動物の、しっぽという重要でない部分になるよりイイ

 

そんなたとえを思いついたのでしょう。

それがどういう訳か、たくさんの人に使われることになったのです。

 

ネイティブはこう表現する

今日の例文は、ことわざの意味などのまとめページからの抜粋です。

こういうサイトの文章は質にバラツキがあるのですが、この記事は良質でした。

 

 

(例文)

La expresión “más vale ser cabeza de ratón que cola de león”, es un refrán español que se refiere a la autoridad o importancia que un individuo posee en un pequeño grupo, bien sea laboral u otro.

Fuente: https://www.significados.com/ consultado el 1 de agosto de 2018

 

(内容)

「ライオンのしっぽよりネズミの頭」という表現は、職場など小さなグループの中で個人が持つ権限や重要性を示すスペインのことわざ。

出所:https://www.significados.com/ 2018年8月1日参照

 

今日は特に説明なし

今日は特に説明はないです。

ネイティブ的な発想の要素もありません。

 

ことわざなのでこのまま覚えるしかない…

残念ながら、そうですね。

 

こんなシチュエーションで応用できる

たとえば、サッカー選手の移籍について話したいとき。

Aという中堅クラブの中心選手〇〇が、Bというビッグクラブに移籍するとします。

 

このとき、〇〇の移籍の是非を論じるとしましょう。

あなたは〇〇の特性から、彼の移籍には否定的です。

 

そこで、あなたはこう意見します。

 

----------------------------------------------------------------------------------

タレント揃いのB(強豪)に行ったら、数ある選手の一人になってしまうよ。

それよりは、Aより少しだけサイズが大きいクラブに行った方がいいんじゃない?

 

〇〇の場合は、

 

“más vale ser cabeza de ratón que cola de león”

 

このことわざが当てはまると思う。

----------------------------------------------------------------------------------

 

こんな感じで応用できます。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

おまけ

・一般的に使われる

= se utiliza de forma popular

 

・小さな企業でトップになる方が大企業で底辺になるよりイイという事を示す

= indicar que es preferible ser el primero en una corporación pequeña que el último en una mayor

 

・あなたの意見や行動が評価されるポストに就く方が満足感があり気持ちがイイ

=es más satisfactorio y agradable estar en un puesto de trabajo en donde tus opiniones, y acciones sean apreciadas, analizadas y hasta ejecutadas para desarrollar un proyecto o plan dentro de la pequeña empresa o grupo

 

・前述の点に関連して

= en relación a lo anterior

 

・命令する上位の人がいるため下にいるその人が評価されない

= el individuo no es valorado porque antes de él existen muchas otras personas con rango de superioridad que opinan, mandan y ejecutan dentro del grande grupo

 

・ネズミの頭になるのか、それとも反対にライオンのしっぽを望むの自問しないといけない

= el sujeto debe analizar y preguntarse si prefiere ser cabeza de ratón, o por el contrario la cola de león

 

・日々の生活、そして未来に望むものは何なのか

= qué es lo que desea él para su vida diaria y para su futuro

 

・人として認められ、すべてのアイディアを評価される

= ser reconocido y valoradas todas sus ideas

 

・もしくは反対に

= o por el contrario

 

・上位がいう事をやるだけ

= únicamente realizar lo que sus superiores indiquen

 

・反論する権利もない

= sin derecho a réplica

 

・その人よりいいアイディアがあることを示せない

= sin poder demostrar que existe un mejor plan ideado por él

 

・組織の中でベストを尽くせない

= impedir dar mejor de sí dentro del grupo

 

・誰かから指示を受け、上の誰かが決めた役割を果たすことを義務付けられる状況をヨシとするかどうかを考える場面で使えることわざ

= es un refrán aplicado a situaciones donde una persona reflexiona si pretende ser dirigida y obligada a realizar funciones impuestas por personas que se encuentran encima de ella

 

・意見、批判、疑問の投げかけ、上司の意見に反対できる組織に属する

= pertenecer en un grupo donde pueda opinar, criticar, cuestionar, o desconocer las decisiones de sus superiores

 

・チームを成功に導く策を導入する

= aplicar medidas que aseguren el éxito del grupo  

 

つぶやき

この表現を聞いて思うことがあります。

 

・弱小チームにいても成長して目立つことができる人

・弱小チームにいると周りに流されてダメになる人

 

・名門チームにいると埋もれてしまう人

・名門チームにいたら目立てる人

 

ライバルがいないところで目立つ。

このアプローチは確かにロジカルな戦略だと思う。

 

でも、それぞれ生まれもった適性(性格)というものがある。

私はすべてにおいて環境次第なタイプ。

 

自分が環境にどれだけ依存するタイプなのか?

そこを理解せずに戦略ありきでやっても、うまく行かない。

 

私は大人のいう事に耳を貸してしまうタイプの子どもだった。

すべての格言がすべてのケースに当てはまらないと気付いたのは大人になってから。

 

ジジイになる前に気づけてよかった。

 

タクミ

“独自のアプローチ/キャリアチェンジ” をスペイン語でなんと言う?

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おはようございます。

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のサポーター、Study Spanish。

この投稿では、

 

・表現の幅を広げてくれるスペイン語

・スペイン語の先生になるための資格を取得できるバルセロナのマスター

 

この2つを紹介します。

まず、スペイン語の紹介からです。

 

今日のスペイン語

この投稿で紹介する表現は、つぎの2つです。

今日は例文のまま紹介します。

 

(1)独自のアプローチ

“conocerás los enfoques didácticos propios de la enseñanza del español como lengua extranjera”

 

(2)キャリアチェンジ

“otros titulados que quieran reorientar su carrera profesional
 
= “los estudiantes que quieran reorientar su actividad profesional hacia la enseñanza de ELE”

 

今日の例文&表現の出所

今日の例文と表現は、バルセロナ大学の大学院紹介ページからの抜粋です。

文章の内容は、「スペイン語教師養成コース(マスター)」の説明です。

 

 

ネイティブはこう表現する

(1)「独自のアプローチ」

(例文1)

Conocerás los enfoques didácticos propios de la enseñanza del español como lengua extranjera (ELE) y podrás ponerlos en práctica en diversos programas formativos.

Fuente: Universidad de Barcelona, “Presentación y Objetivos” de la Maestría en Formación de Profesores de Español como Lengua Extranjera, consultado el 31 de julio de 2018

 

(内容1)

外国語としてのスペイン語教授における独自の教育アプローチを知ることができ、そのアプローチを様々な育成プログラムで実践することができる。

出所:バルセロナ大学、スペイン語教師養成コース、概要と目的、2018年7月31日参照

 

訳に困るワード「アプローチ」

“アプローチ” って、結構よく出てくる単語です。

でも、スペイン語にするのに迷う。

 

で、その “アプローチ” の訳し方の答えの一つが、”enfoque” です。

この例文がまさにそれですね。

 

英語の “approach” 対訳としては、“aproximación” という単語があります。

ただ、一般的な言葉じゃない。

 

研究関係のコンテクストだと出てきます。

でも、みんなが普段から使う単語じゃない。

 

なので "アプローチ" と聞いたら、まず “enfoque” と言えないか考えてみてください。

この例文だったら、“aproximaciones” と言っても違和感ないんだけどな...

 

普段の会話や文章ではそんな風にいきません。

学問的な話の場面だけです、"aproximación" がいけるのは。

 

(2)「キャリアチェンジ」

(例文2ー1)

...o bien a otros titulados que quieran reorientar su carrera profesional, ya sean españoles o extranjeros.

Fuente: Universidad de Barcelona, “Requisitos de Acceso” de la Maestría en Formación de Profesores de Español como Lengua Extranjera, consultado el 31 de julio de 2018

 

(内容2ー1)

もしくは、キャリアチェンジをしたいと考えるその他学位の保持者。スペイン人か外国人かは不問。

出所:バルセロナ大学、スペイン語教師養成コース、入学要件、2018年7月31日参照

 

(例文2ー2)

Los estudiantes no procedentes de Filosofía, Lingüística, Traducción, Pedagogía...que quieran reorientar su actividad profesional hacia la enseñanza de ELE, deben realizar un complemento formativo de 10 ECTS con dos asignaturas.

Fuente: Universidad de Barcelona, “Requisitos de Acceso” de la Maestría en Formación de Profesores de Español como Lengua Extranjera, consultado el 31 de julio de 2018

 

(内容2ー2)

哲学、言語学、翻訳学、教育学...の出身でなく、ELEの教授の方向にキャリアチェンジを望むものは、2科目10単位相当の補足コースを受講しなければならない。

出所:バルセロナ大学、スペイン語教師養成コース、入学要件、2018年7月31日参照

 

「キャリアチェンジ」を格調高く表現するために

深く考えなければ「キャリアチェンジ」= “cambio de carrera profesional” でいい。

これで十分、こちらの意図は伝わる。

 

この例文なら、

 

・“cambiar su carrera profesional”

・“cambiar su actividad profesional hacia…”

 

と言えばいい。

 

でもなんか、私はイヤだ。

哲学が全く感じられない、この野暮な直訳には。

 

そんな野暮に哲学の洗練を吹き込むのが、“reorientar” なんです。

これで “グッ” とオシャレになる。

 

おまけの表現

・将来のプロを養成する

= la maestría que prepara a futuros profesionales

 

・外国語としてのスペイン語教授

= la impartición del español como lengua extranjera (ELE)

 

・その他の外国語の習得を評価する

= se valora el dominio de otras lenguas extranjeras

 

・外国語一般ならびにスペイン語の教授に特化した理論と実践の総合的な養成をする

= proporcionar una completa formación teórica y práctica en la enseñanza de las lenguas extranjeras en general y del español en particular

 

・外国語教授と学習の礎となる考え方を習得する

= dominar los conceptos fundamentales en la enseñanza y aprendizaje de las lenguas extranjeras

 

・教育の具体的な場面で応用できる

= saber aplicar a contextos educativos concretos

 

・養成のためのプログラム

= programas formativos

 

・この専門分野

= este ámbito de conocimiento

 

・養成プロセスの評価を促進するツールをつかう

= utilizar herramientas que faciliten reflexión sobre el proceso formativo

 

・教育のコンテクストでの要求事項に基づき教師としての自身のパフォーマンスを評価する

= evaluar la propia actuación docente en función de las exigencias del contexto educativo

 

・コースに向いている経歴の人

= perfil recomendado

 

・最低でもB2レベルにあることをおすすめする

= se recomienda contar como mínimo con el nivel B2

 

・このマスターはとくに哲学の学位保持者向け/対象

= este máster se dirige especialmente a licenciados en Filosofía…

 

study-spanish.hatenablog.com

 

・発足時から

= desde su origen

 

・極めて国際色が豊か

= tener un carácter marcadamente internacional

 

・世界中の学生がマスターを受ける

= lo cursan estudiantes de los 5 continentes

 

・この多様性を維持し、異文化の交流による豊かな土壌づくりを続けていくことが意図だ。それは多様な背景をもつ生徒と取り組むことを意味する

se pretende que esta diversidad se mantenga y permita continuar con el enriquecimiento intercultural que representa trabajar con grupos de estudiantes de procedencias diversas

注目:素晴らしいスペイン語です。

 

・つぎのうちいずれかの学位を保持していなければならない

= se debe estar en posesión de unos de los títulos siguientes

 

・マスターへの入学許可は過去に取得した学位の同等性を認定するものではない

= la aceptación en un máster oficial no implica la homologación del título previo

 

・マスターの授業を受けること以外のことを認めるものでもない

= ni el reconocimiento a otros efectos que el de cursar una enseñanza de máster

 

・いかなる場合でも

= en ningún caso

 

・スペイン語が母国語でない生徒

= los estudiantes que no tengan el español como lengua materna

 

・スピーキング、ライティングの高い能力がることを証明する

= demostrar un alto nivel de competencia oral y escrita en español

 

・Common European Framework of Reference for Languages

= Marco Común Europeo de Referencia/ヨーロッパ言語共通参照枠

 

・異なる経歴、異なる専門分野出身の生徒たちの基礎知識を最低限同じレベルにするため

= garantizar un nivel mínimo de homogeneidad en los conocimientos iniciales de estudiantes de distintos perfiles y procedentes de áreas diferentes

 

・異なる種類の奨学金を用意する

= poner a tu disposición varios tipos de becas

 

・成績優秀者に対する奨学金

= becas por méritos académicos

 

・入学審査員会が秀でた職務経歴を持つものに対して与える

= otorgadas por el comité de admisiones a los estudiantes con buen expediente profesional

 

・つねに/いつでも

= en todo momento

 

・我々の教育アドバイザーがそれぞれが有効かどうかにつき情報を出す

= nuestros asesores pedagógicos te informarán de la vigencia de cada una

 

・要件や申請方法について案内する

= orientar sobre las necesidades y pasos a seguir

 

・これらいずれの奨学金を申請する際に

= a la hora de solicitar cualquiera de estas becas

 

・このマスターはあなたが...として働くことを可能にします

= la maestría te faculta para trabajar como…

 

・このマスターは雇用の面においてのレファレンス

= esta maestría es un referente en empleabilidad e inserción laboral de los estudiantes que lo superan

 

このマスターの概要

つづいて、簡単にこのマスターの概要を紹介します。

このマスターの回し者ではありません。

 

もし、質問があれば問い合わせをください。

このページの中に書いてあることなら答えられます。

 

  • 学費:8,100ユーロ(今日のレートで約105万円)
  • 学位取得までの期間:1年半
  • 修士のタイプ:オンライン
  • 必須科目:11個
  • 選択科目:4〜6個のあいだ
  • 修士論文:必須
  • 博士への進学:可能
  • 世界大学ランキング:200位以内

 

この修士の必要取得単位

1学期目

  • 必須科目:5個
  • 選択科目:1〜2個(単位数次第で数が変わる)

 

2学期目

  • 必須科目:6個
  • 選択科目:0個(必須科目だけで時間が埋まるので考慮されていない)

 

3学期目

  • 必須科目:0個(選択科目だけで必要単位を取得する設計なのでゼロ)
  • 選択科目:3〜4個

 

これに修士論文がプラスされます。

博士までやりたくなった場合に、それが可能なように設計されてます。

 

しかし、さすがヨーロッパのマスター。

詰め込み加減が凄まじい。

 

これはオンラインとはいえ、めちゃくちゃハードなスケジュールです。

相当スペイン語力高くないと、しんどすぎて死ぬ目見るよ。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

あとがき

個人的には、オンラインのマスターって抵抗ある。

やっぱ、実際に通うことで “重み” が出ると感じる。

 

考え方、古いかな?

いざ修了したはいいけど、社会的に認められるのか。

 

そこが心配。

あとゲスいことを言えば...

 

実際に現地でマスターをすれば、スペイン美女との出会いがある可能性がある。

恋があるから、日々にもハリや精が出るわけで...

 

それをオンラインとは...

無味乾燥じゃないか?

 

タクミ

ケレタロ周辺でスケジュールが1日あまった旅人には “ペーニャ・デ・ベルナル” をおすすめする

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快適に記事を読んで頂くため、記事中の写真は解像度を意図的に下げています。

ちゃんとした写真が見たい方は、ググってみてください。

 

おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のためのメディア、Study Spanish。

今日は、スペイン語の紹介はしません。

 

今日は当ブログ初の旅記事

はい、今日ははじめて旅記事を書きます。

行き先は、

 

・メキシコの

・ケレタロ州にある

・ベルナルという小さな村です。

 

このベルナルには、

 

“ペーニャ・デ・ベルナル”

=「ベルナルの一枚岩」

 

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という観光名所があります。

その景色がどんなもんか見に行きました。

 

本当はスペイン語の表現をアップデートしたかった...

でも、外出したので、スペイン語をさがすヒマがなくなりました。

 

とりあえず、今日の記事はこれで。

メキシコ旅行の参考になればうれしいです。

 

ペーニャ・デ・ベルナルはどんな人が行くべき?

"ペーニャ" はこんな人におすすめです。

 

・ケレタロ周辺に用事があって行く

・でも、スケジュールに1日空きがある

・正直、この日は手持ち無沙汰で何をしていいか分からない

・せっかく旅しているのに、Yahoo!ニュースやYoutubeを見てしまいそう

・フォトジェニックな写真が撮りたい

・危なくないメキシコの田舎に行きたい

 

行かない方がいい人

こんな条件に当てはまる人は、行かない方がいいです。

 

・メキシコシティ、ケレタロ、グアナフアト周辺に滞在予定がない人

・スケジュールに空きがない人

・1日まるごと予定をつぶしたくない人

・のどかな田舎に興味がない人

・都会でメキシカンとウェイウェイやりたい人

・フォトジェニックとか興味ない人

・まずはメキシコのメジャーどころだけ抑えられたらいい人

 

いずれにしても、この “ペーニャ・デ・ベルナル” だけを見に行く必要はないです。

それを大前提として持っておいてください。

 

この記事が参考になる人

詳しいガイドはいらない。

行っとくべき or 行く必要なしの答えだけ欲しい人向けです。

 

たとえば、

 

・どういう状況にある人が、ベルナルに行くべきか知りたい人

・ちょっと写真を見て、雰囲気だけでも知れたらいい人

・お前が使ったレストランの良し悪しだけ教えてくれたらいいと思う人

 

この記事が参考にならない人

この記事、親切な旅のガイド記事を欲している人には向いてません。

具体的には、

 

・バスなどを使ったベルナルへの詳しい行き方を知りたい人

・ベルナルのおすすめスポットを知りたい人

・ベルナルのおすすめ土産屋を知りたい人

・ベルナルのおすすめレストランを知りたい人

 

こんな人には役に立たない記事です。

 

今回の私のルート

→(1) “ペーニャ・デ・ベルナル” の写真を撮る

→(2)駐車場探し

→(3)レストラン

→(4)町中ぶらり&写真撮影

→(5)土産屋散策

 

それではひとつずつ、今回の訪問で得られた情報をシェアします。

 

(1) “ペーニャ・デ・ベルナル” の写真を撮る

一番お気に入りのアングルはこれ。

 

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(2)駐車場探し

駐車場は町中どこにでもあります。

私が駐めたところは、1日で50ペソでした。

 

駐車場と行っても、自分の敷地の余っているところを使っているだけです。

たいていの場所は、舗装もされていません。

 

駐車場探しのポイントとしては、

・ある程度、車が停まっている場所にすること

(防犯対策)

 

・行きたい場所の近くに停めること

(目的地への移動のしやすさ重視)

 

・幹線道路に出やすい、渋滞が発生しにくい場所に停めること

(帰りのスムーズさ重視)

 

(3)レストラン

“El Mezquite” (エル・メスキーテ/エルメス着て)というレストランに行きました。

村の人に、"ドンデ・エスタ・エル・メスキーテ?”と聞けば教えてくれます。

 

(入り口)

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以下、寸評です。

 

・眺め

→ すばらしい。昔の金持ちの家の優雅な感じと “ペーニャ” の眺望、田舎のゆっくりさが良い感じに調和している。メキシコの昔の金持ちの家は、どこか手作り感があって、金銀とかがギラギラしてない素朴な感じがいい。

 

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・食べ物の味

→ 別に美味くはない。眺めを堂々と楽しむための料金と思えばいい。

 

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・サービス

→ 悪気はないが、サーブが遅い。オーダーからサーブまで40分くらいかかった。平日はここまで混んでないはずです。ただ、土日やバケーションのタイミングだと、1時〜4時くらいはかなり混みます。

 

・雰囲気

→ 良い。昔のメキシコの金持ちの家と田舎ののどかさに癒される。

 

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・価格

→ ひとり200ペソあれば食事+ビール2本くらいはできる。雰囲気の割には高くない。

 

・トイレ

→ もう少し、近代化してきれいにしてもいいのではと思った。

 

(4)町中ぶらり&写真撮影

まず、ベルナルは「村」です。

その村の中心はガチで小さい。

 

ただ、その素朴さの中に、オシャレな感じが混じってるからそこがいい。

どこがオシャレかは、実際に見てみたら分かります。

 

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(5)土産屋散策

土産屋は無数にあります。

売っているものは、

 

・食物加工品(はちみつやチーズ)

・衣料品(伝統手織物っぽい)

・風景が入った土産物(Tシャツ、マグカップ、キーホルダ、マグネットなど)

 

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自分はやってないけど、やってみたかったこと

・“ペーニャ” に登る

・ライトアップされた夜の “ペーニャ” を見る

・町中のテラス席があるカフェでくつろぐ

・“バイクタクシー” で町中を散策する

・トロッコみたいなバスで町中を散策する

・いろんなトウモロコシを食べ比べすること

 

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まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語圏を旅行したい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

最後に

日焼け止め、忘れないようにしてください。

かなり強烈な日差しにさされます。

 

午前9時頃に現地に着けると、人混みもなくゆっくりできると思います。

その時間だと、まだ人がいない “ペーニャ” から攻める。

 

そして、店がすべて開いている12時ころに村に戻る。

そこから、村の散策をはじめる。

 

16時頃には退散。

そんな流れで次は攻めたいですね。

 

今回は着いたのが13時で、もうゴチャゴチャしてました。

正味、食べて写真撮ってくらいしかしてないです。

"うわべだけの対策/思いつきの行動" をスペイン語でなんという?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のためのオンラインメディア、Study Spanish。

今日はベネズエラのニュースからスペイン語を紹介します。

 

 

・ビジネスのパートナーと時事について語る

・自分の会社を良くするために厳しいコメントをする

 

そんな目標の達成にこの記事で貢献できればと思います。

 

今日のスペイン語

この投稿ではつぎの表現を紹介します。

例文のママを「型」として、必要な単語を入れ替えてください。

 

(1)政府の混乱と現状理解の不足を示す脈絡のない措置だ

son unas medidas sueltas y aisladas que reflejan el estado de desorganización y falta de una comprensión adecuada del Gobierno para enfrentar la hiperinflación”

 

(2)経済措置は不完全、筋が通っていない、説明が悪い。悪い結果が出るのは間違いない

“las medidas económicas son incompletas, incoherentes y mal anunciadas. Tengo la plena y absoluta seguridad de que serán mal implementadas”

 

(3)この措置はインフレを解決にならない。うわべだけの措置だ

“esta medida no resuelve el problema de inflación, es una medida estética”

 

(4)単なる思いつきの行動だ

“es una improvisación”

 

ちょっと長いですが、きっと役に立つ場面がある表現たちです。

ちゃんと言えると「キメる」ことができます。

 

ネイティブはこう表現する

それでは一つずつ例文を見ていきたいと思います。

 

 

(例文1)

Estas son unas medidas sueltas y aisladas que reflejan el estado de desorganización y falta de una comprensión adecuada del Gobierno para enfrentar la hiperinflación.

Fuente: El Universal (Venezuela), 26 de julio de 2018

 

(内容1)

マドゥーロ大統領が打ち出した措置は脈絡がなく、政府の乱れとハイパーインフレに対処するための適切な現状認識ができていないことを示している

出所:2018年7月26日付、El Universal(ベネズエラ)

 

ビジネスシーンでの応用1

たとえば、こんな応用ができると思います。

 

(応用1)

“Estas son unas medidas sueltas y aisladas que reflejan el estado de desorganización y falta de una comprensión adecuada de ustedes para enfrentar la recurrencia de los defectos”

 

(応用の内容1)

あなたたちが提案している対策にはつながりが感じられない。この対策からは、あなたたちの組織の中や頭の中が整理されていなくて、品質不具合の再発に対処するのに必要な現状理解ができていないのが伝わってくる。

 

入れ替えた単語

・el gobierno → ustedes

・la hiperinflación → la recurrencia de los defectos

 

重要なワードが示すイメージ

“medidas sueltas y aisladas” →

 

・本来、問題の理解から理論的に考えて納得できる

・つまり、問題の解決につながると思える策が必要

・だけど、その理論の流れ(線)の外に孤立したように見える策

・孤立した=つながりが見えない

 

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“desorganización” →

 

・組織を構成するメンバーが、それぞれが果たすべき機能を果たせていない

・それぞれが何をしないといけないか分かっていない

・指揮統率しないといけない組織の上も何をしないといけないか分からない

・だから、上から下に指示がでなくて、良い策が打てない

 

“falta de una comprensión adecuada”

→「本来こう理解すべき」という理解の仕方から外れている状態です。

 

・何か問題があります

・ベネズエラ政府はこの問題は、AとBとCだと理解しています

・でも実際は、XとYとZが問題なのです

 

では、次の例文です。

 

(例文2)

Las medidas económicas anunciadas por el presidente Maduro son incompletas, incoherentes y mal anunciadas. Tengo la plena y absoluta seguridad de que serán mal implementadas.

Fuente: El Universal (Venezuela), 26 de julio de 2018

 

(内容2)

マドゥーロ大統領が公表した経済措置は、不完全で、筋が通っておらず、説明も悪い。これ以上ないほど間違いなくうまくいかないのが目に見えている

出所:2018年7月26日付、El Universal(ベネズエラ)

 

ビジネスシーンでの応用2

“Las medidas son incompletas e incoherentes. Tengo la plena y absoluta seguridad de que serán mal implementadas”

 

あなたが、何かの施策に関するプレゼンを受けたとしましょう。

そのプレゼンの内容に対してあなたが、

 

・カバーしなければならないこと全てカバーできていない

・うまくいかないのが目に見えている

 

という印象を受けたのなら、この表現はそのまま使えます。

 

 

(例文3)

Sobre la eliminación de los cinco ceros, sostuvo que esta medida no resuelve el problema de inflación, por lo que resulta ser una “medida estética.

Fuente: El Universal (Venezuela), 26 de julio de 2018

 

(内容3)

通貨の切り下げについては、「通貨切り下げがインフラの解決にはならないうわべだけの措置になるだろう」と意見した。

出所:2018年7月26日付、El Universal(ベネズエラ)

 

ビジネスシーンでの応用3

この表現は、応用の1と同じようなシチュエーションで応用できるでしょう。

 

(応用3)

“Esta medida no resuelve el problema de la recurrencia de los defectos, por lo que será una “medida estética”

 

(応用の内容3)

この対策は品質不良の問題の解決にはならない。うわべだけの対策になりますよ。

 

入れ替えた単語

・inflación → la recurrencia de los defectos

 

重要なワードが示すイメージ

この表現では、“medida estética” の部分が重要です。

ここでは、

 

・体裁はあるけど、実がない

・とりあえずやるだけ、だから効果は期待できない

 

そんなイメージです。

 

この “estética” のつかい方、この文章を読むまで知りませんでした。

以前の私だったら、“medida simbólica” と言っていたと思います。

 

同じような意味が出せます。

「とりあえずやるだけ」の方のニュアンスです。

 

  

(例文4)

Además, señaló que “pareciera evidente” que los servicios básicos van a aumentar su precio que, según él, se encuentran rezagados. “¿Ahora con la eliminación de los ceros cómo pagas el servicio? Es una improvisación”, aseguró Roig.  

Fuente: El Universal (Venezuela), 26 de julio de 2018

 

(内容4)

劣化している公共サービスの料金が上がることは明白。通貨の切り下げ後、どのように公共サービスの代金を払えばいいのだろう?思いつきによる策にすぎない。」そのようにロイグは述べた。

出所:2018年7月26日付、El Universal(ベネズエラ)

 

ビジネスシーンでの応用4

“Es una improvisación” 

この表現は、

 

・その提案、深く考えずに、思いつきで言ってるな

・思いつきでやってもうまくいかないから、そういうのやめてよ

 

そんな印象を受けたときに、そのまま使えます。

“improvisación” は、

 

・行き当たりばったり

・そのときの思いつきで行動している

 

こんなことを言い表したい場面で、結構よく使われます。

 

ベネズエラの「いま」を理解するための表現

・通貨切り下げ

= la reconversión monetaria

 

・発効/運用開始される

= entrar en vigencia

 

・メディアへの発言で

= en declaraciones a la prensa

 

・現行通貨からゼロを5つ引く

= la supresión de cinco ceros al cono vigente

 

・10万ボリバル=1ボリバルソベラーノ

= 100.000 bolívares actuales “equivaldrán a 1 bolívar soberano

 

・〜の点も特筆すべき

= cabe destacar que…

 

・流通開始される

= entrar en circulación

 

・あとでアップデート

= una base de cambios sustentado en el petro, anclaje que permitirá configurar un nuevo sistema monetario

 

・政府が推進する経済立て直しプログラムの枠内で

= en el contexto del programa de recuperación económica que impulsa el Ejecutivo

 

・あとでアップデート

= se debatió el establecimiento de una hoja de ruta para la entrega de las piezas que integran el nuevo cono monetario a la banca

 

・新しいケタ数の導入にむけたしかるべきテストの実施

= la realización de las pruebas pertinentes para la aplicación de la nueva escala monetaria

 

・国益のためになるこの資産の利用

= el uso de este activo para el beneficio del país

 

・中央銀行の機能にしたがって動く

= actuar en concordancia con las funciones del BCV

 

・昨日はマドゥーロ大統領が行った発表に対して

frente al anuncio que hiciera ayer el presidente Maduro

 

・通貨からゼロを5つ取る

= eliminar cinco ceros a la moneda

 

・8月20日に予定されている通貨切り下げに関して

= en el marco de la reconversión monetaria pautada para el 20 de agosto

 

・現金の不足は深刻になるだろう。少額紙幣がないからだ

= agravará la crisis de efectivo, porque no hay billetes de baja denominación

 

・今の通貨と新しい通貨の共生はすごく難しいだろう。管理が極めて複雑だ

= será muy difícil la convivencia entre el cono monetario actual con el nuevo, pues el manejo sería en extremo confuso 

 

・8月20日までに通貨切り下げの準備ができていない可能性が高い

= hay una probabilidad alta de que no se pueda tener lista la reconversión para el 20 de agosto

 

・新通貨の流通開始が遅れるかもしれない

= podría retrasar la entrada en circulación del nuevo cono

 

・中央銀行は現行通貨の紙幣をさほど持っていない

= no hay una cantidad importante de billetes del cono actual en BCV

 

・通貨からゼロを5つ減らすことはハイパーインフレの解決にはならない

= la eliminación de los cinco ceros a la moneda, no resuelve la hiperinflación

 

・ハイパーインフレに対して機能するのは、経済を破壊し信頼を損なう政府の介入的なやり方をやめることだ

= lo que sí funciona para hacerle frente a dicho fenómeno es quitando el modelo intervencionista que destruye la economía y pulveriza la confianza

注目:“pulverizar la confianza”

 

・その変化が起きない場合、あと数ヶ月してまたゼロを5つ取らないといけなくなるだろう

= sin ese cambio, necesitarán quitar cinco ceros más en meses, si no en semanas”. 

 

・ゼロを1つ取ることはすごく短期間的に運用プロセスを良くしてくれるかもしれない

= quitar ceros puede ayudar a muy corto plazo a procesos operativos que ya hacían inviable incluso las operaciones virtuales, digitales y fiscales

 

・総合的な改革がない限り、非常に短い時間でインフラが努力を帳消しにしてしまうだろう

= sin un modelo de reforma integral, la inflación se comerá esa ventaja en muy poco tiempo”

注目:“comerse esa ventaja en muy poco tiempo”

 

・彼は通貨切り下げはバーチャル上のものになるだろうとみている

= a su juicio, la venidera reconversión monetaria será virtual

 

・ 通貨の切り下げはハイパーインフレの猛威を示している

= eliminar cinco ceros al bolívar obedece a lo agresiva que ha sido la hiperinflación

 

・この通貨切り下げには、ガソリン価格の上昇が暗に含まれている。ゼロがなくなれば、ガソリンや公共交通機関の運賃を示す正確な数値がなくなる

= con esta reconversión viene “implícito un aumento de la gasolina”, ya que sin los ceros no habrá cifra exacta del coste del combustible o del transporte público

 

・私の見方では、マドゥーロ大統領は経済の根本的な健全化にとりかかるのが遅かった

= en mi opinión, el presidente Maduro llega tarde a un proceso de saneamiento profundo de la economía venezolana

 

・海外での資産の構築には厳しい制限がかかっている

= tiene severas restricciones para el levantamiento de capital en el exterior

 

・ハイパーインフレ現象

= el fenómeno hiperinflacionario

 

・1時間半の話をしたが、待っていた答えはなかったし、ハイパーインフレがおさまるとは言わなかった

= pese a que se habló una hora y media, no hubo respuestas y no se dijo que se iba a bajar la hiperinflación

 

・現状の解決のためには、市場が一つしかない状況を作ることだ。自由にドルの売り買いができる、いかなる統制もされていない市場だ

= la solución para la situación actual es que haya “un solo mercado”, donde la persona que quiere comprar y vender dólares pueda hacerlo libremente y sin controles de ningún tipo

 

・ベネズエラのインフラは今年末までで100万%にのぼる可能性があるとIMFが予測している

= En Venezuela, la inflación podría ascender a 1 millón por ciento para finales de año, según ha advertido el Fondo Monetario Internacional (FMI) en un informe sobre la evolución del indicador económico en el país, hecho público el lunes pasado

・今のベネズエラの経済状況は、第一次大戦後のドイツ、10年前のジンバブエが経験した状況と同じだ
= la situación económica en Venezuela puede compararse con lo vivido en Alemania después de la Primera Guerra Mundial o en Zimbabue hace una década

・マドゥーロ大統領のもと、ベネズエラは政治経済面での危機を迎えている。2017年のインフラは、4万6千%だった
Bajo la presidencia de Nicolás Maduro, Venezuela atraviesa una acusada crisis política y económica. En 2017, el país ya alcanzó una inflación del 46.000 por ciento

 

・その意味では、換金システムの議論の方がより効果がある措置かもしれない。換金に罰則を適用しないのであれば、前向きな措置だ

= En tal sentido, la medida que quizás tendrá mejor repercusión es la discusión del sistema cambiario. Es una medida positiva si van a empezar a despenalizar el sistema cambiario

 

・新通貨の切り下げは8月20日に発効する。新通貨のボリバルソベラーノはペトロに「杭打ち」される。新通貨からはゼロが5つ取られる。当初予定されていた3つではない

= la nueva reconversión monetaria entrará en vigencia el próximo 20 de agosto, con un Bolívar Soberano anclado al petro, al cual se le restarán cinco ceros, y no tres como inicialmente se había previsto. 

 

・新通貨が有効となる

= entrará en vigencia el nuevo cono monetario

 

・新しい通貨単位、もしくはボリバルソベラーノの登場は、今の、1,000、2,000、5,000、1万、2万、5万、10万の廃止を意味する

= la nueva unidad monetaria o "Bolívar Soberano" implica la eliminación del actual cono monetario de 1.000, 2.000, 5.000, 10.000, 20.000, 50.000 y 100.000 bolívares

 

・マドゥーロ大統領自身が2016年と2017年の間に流通させた。部分的には物価の急激な上昇を和らげるための措置だった

= el propio Maduro puso en circulación entre 2016 y 2017 para paliar en parte el incremento exponencial de los precios

注目:“paliar” = mitigar, suavizar, atenuar

 

・8月20日から、50センティモと1ボリバルのコインが流通する。これに加えて8種類、2、5、10、100、200、500も流通する

= a partir del 20 de agosto entrará en circulación una moneda de 50 céntimos y una de 1 bolívar, además de ocho billetes de 2, 5, 10, 20, 50, 100, 200 y 500 bolívares

 

・新通貨政策の技術面に関する国の銀行との会合を開始する。特に、新通貨のペトロへの杭打ちの実現に必要なメカニズムに関する会合だ

= se iniciarán las reuniones con la banca nacional para discutir los aspectos técnicos de la nueva política monetaria, en especial los mecanismos necesarios para hacer realidad el anclaje al petro de la moneda nacional

 

= el Ejecutivo busca combatir los efectos inflacionarios y parar el contrabando de extracción de la moneda nacional

注目:ここの “buscar” は = “pretender” や “intentar” と入れ替えできる。

 

・経済再建成長計画:2018-2025年

= el Programa de Recuperación y Crecimiento Económico 2018-2025".

注目:こんな経済再建プログラム作ってたんだ(笑)

 

・マドゥーロ大統領は前置きとして述べた

= como preámbulo Maduro indicó

 

・古いモデルはもうつかえない。だから、国内で実体経済が必要としているインプットを生産しないといけない

el viejo modelo rentista está agotado y por tanto es necesario comenzar a producir internamente todos los insumos que la economía real del país necesita

 

・違法換金に関する新法案を制憲議会に提出する。その目的は外貨での商取引の障壁の撤廃と自由な換金を後押しするため

= enviará a la Asamblea Nacional Constituyente (ANC) un nuevo proyecto de ley de ilícitos cambiarios, cuyo objetivo será eliminar las barreras para el intercambio comercial con monedas extranjeras y favorecer la libre convertibilidad

 

・中央銀行にオリノコ油田ベルトの一部を引き渡す

= entregar al Banco Central de Venezuela (BCV) el bloque Ayacucho II de la Faja Petrolífera del Orinoco

 

・29.298百万バレルの埋蔵が確認されている

= tiene reservas por 29.298 millones de barriles de petróleo certificados, como respaldo para la emisión de activos y reservas internacionales del organismo rector de la política monetaria

 

・資本財の輸入にかかる全ての税金の免除、資本財、機械類、原材料をベネズエラに持ち込む者に対する免税

= la exoneración de todos los impuestos a la importación de bienes de capital, para aquellos que traigan bienes de capital, maquinaria y materia prima

 

・ 少なくとも1年間、ベネズエラに資本財、原材料、資材、農業資材を持ち込む、個人または法人に対する免税を定めた法律

= un decreto con el que libra de impuestos por al menos un año a las personas naturales o jurídicas que traigan al país bienes de capital, materia prima, insumos y agroinsumos

 

・ 税金と輸入税の免除に取り掛かる

= proceder a exonerar de impuestos y desgravámenes a la importación de todos los bienes de capital

 

・大統領はテレビ演説で述べた

= dijo el mandatario desde en una alocución televisada

 

・免税は1年続く予定で、関税品目コードに沿って即座に適用される。

= la exoneración durará un año y se pondrá en marcha de inmediato según los códigos arancelarios que deban remitirse en los respectivos ministerios e instituciones tributarias del país

 

・この点に関してそれ以上の説明をすることなく

= sin ofrecer mayores explicaciones al respecto

 

・決定事項の達成を細かくフォローすること。これらの決定事項は、国の実態経済に即座に恩恵をもたらすこと、国民の経済的な幸せに寄与することを目指している。

= dar seguimiento a detalle del cumplimiento de estas decisiones que buscan beneficios de manera inmediata para la economía real del país y para la felicidad económica del pueblo

 

・ この措置は迅速に生産力を高めることに寄与するだろう。まずは国内の生産部門を支援することを目指している。国内の生産部門が自分たちが持っている外貨で、資本財、機械類、原料をまかなえるようにするためだ。

= esta medida servirá para fortalecer aceleradamente a las fuerzas productivas y busca en primer lugar apoyar al sector productivo nacional para que con divisas propias pueda hacerse de bienes de capital, hacerse de maquinaria, de materias primas

 

・IMFはベネズエラの今年のインフラが100万%になると予測している。2018年の経済成長率はマイナス18%、2019年はマイナス5%との予測。

= el Fondo Monetario Internacional pronosticó que la inflación en Venezuela cerrará en 1.000.000% y que la economía va a decrecer un 18% en 2018 y un 5% en 2019, 3 puntos porcentuales más y uno menos de lo calculado en abril

 

 

 

 

 

 

 

これで、ベネズエラの「いま」に少しは詳しくなれる。

ベネズエラやキューバの経済を理解できると、国の財政運営に相当詳しくなれる。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

“何でもかんでも認めるのはむずかしい/アクセントを自覚する” をスペイン語で何という?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のサポーター、Study Spanish。

あなたのスペイン語の幅を広げてくれる言葉づかいを紹介します。

 

今日のスペイン語

今日はこの2つの表現を紹介します。

 

(1)XX 出身としては何でもかんでも認めるのはむずかしい

“viniendo de XX es difícil darle ese crédito a cualquiera”

 

(2)自分のアクセントを自覚する 

“tomar conciencia de su propia tonada”

ココで言うアクセントは、「イントネーション」とか「発音のなまり」の意味です。

ここでは、“tonada” となっていますが、

 

・“entonación”

・“acento”

・“pronunciación”

 

とか、同じ意味で使われる単語は複数あります。

ただ、他の単語より、

 

・“tonada” の響きがキレイだな

・自分もつかいたい響きだな

 

と思ったので紹介します。

 

今日の例文では、何回も “tonada” が出てきます。

 

・“los mendocinos somos de tonada rara”

・“escuchas la tonada en una publicidad”

・“el cordobés exagera su tonada”

 

ネイティブはこう表現する

「XX 出身としては何でもかんでも認めるのはむずかしい」はこう表現します。

今日はアルゼンチン人が書いた文章が例文です。

 

 

話し言葉に近い書き言葉ですね。

その分、日常的な使い勝手はいいです。

 

“何でもかんでも認めるのはむずかしい”

(例文1)

¿Las mujeres más lindas? Mmmm, viniendo de Mendoza es difícil darle ese crédito a cualquiera. Son tal vez tan lindas como las mendocinas y como dicen también las rosarinas. El tema no es la belleza, el tema es la aglomeración de belleza. Esto es: si en Mendoza pasan 20 chicas lindas mientras cruzás la calle, acá pasan 45. O sea, es una cuestión de número más que lindura.

Fuente: “Diferencias entre los mendocinos y los cordobeses” En: Mendolotudo (Argentina), 16 de abril de 2016

 

(内容1)

いちばん美しい女性は?んー、メンドーサ出身としては、なんでもかんでも認めるのはむずかしい。メンドーサやロサリオと同じくらいキレイかもしれない。問題は美しさではなくて、美しさの集まり具合だ。たとえば、メンドーサで道を渡ると20人かわいい子とすれ違うとしたら、コルドバなら45人だ。つまり、数の問題で、美しさのレベルの問題ではない。

出所:“メンドーサ人とコルドバ人の違い” In: Mendolotudo (Argentina), 16 de abril de 2016

 

メンドーサ = 美人の産地

メンドーサは確かにアルゼンチンの美人どころとして有名です。

アルゼンチン男子が口をそろえて言いますね。

 

まだ現場検証には行っていませんが…

知り合いのメンドーサ人が、メンドーサに日本食レストランを開きました。

 

そのとき経営を手伝ってくれないか?と誘われました。

その誘いに乗っていれば、メンドーサの美しさについて語れていたかもしれませんね。

 

ココに注目1

“viniendo de 場所, es difícil darle ese crédito a cualquiera”

 

この表現をつかうと、

「オレ、〇〇出身だから〇〇にはうるさいよ。何でもかんでも認めたりはしない」

 

こんなニュアンスが出せます。

この例文の場合だと、

 

・「オレは、美人どころのメンドーサ出身だから、美人にはうるさいよ」

・「何でもかんでも美人と認めたりはしない」

 

という意味です。

 

ココに注目2

“el tema no es la belleza, el tema es la aglomeración de belleza…es una cuestión de número más que lindura”

 

この部分も口語調で、言いたい事を端的に伝えられている好例です。

メンドーサとコルドバのどっちが美人レベルが高いか?がテーマです。

 

筆者の主張は、「どっちも美人。数が多いか少ないかだけの問題」です。

その「美しさ」を、

 

・“belleza”

・“lindura”

注: 「美しさ」を “lindura” とするのは、アルゼンチンだけかもしれない。例えば、メキシコで言うと、「ナニソレ?」「そんなふうに言わない」て笑われるかもしれないです。

 

で表していて、「美しさは問題じゃない」、つまり「美しさに差はない」という主張を、

 

・“el tema no es la belleza”

・“más que lindura”

 

とシンプルに伝えています。

 

「数が多いか少ないかだけの問題」の方も同じです。

 

・“el tema es la aglomeración” → 「集積の問題」

・“es una cuestión de número” →「数の問題」

 

「多いか少ないか」とか具体的なことをは言っていません。

その「多いか少ないか」を「集まり/数の問題」とシンプルに簡略化しています。

 

ネイティブは必要最低限で伝わるラインを知っている

このシンプルさの何がスゴイのか?

ネイティブらしいのか?

 

それは、相手に意図が伝わるレベルで表現をシンプルにできることです。

非ネイティブだと、どこまでシンプルにしていいのか感覚が分からない。

 

ネイティブは、

 

・人の話をきく

・人に話す

 

このプロセスを無限にくりかえした経験があります。

このくりかえしの中で、「どこをどこまで削っても通じるのか」を感覚レベルで身につけるのです。

 

日本語だったら、「この部分はもう言わなくてもわかる」とか、なんとなく感覚で分かりますよね?

それと同じことをスペイン語のネイティブもやっているわけです。

 

“自分のアクセントを自覚する”

(例文2)

…hasta uno toma conciencia de su propia tonada, algo que tal vez alguna vez si grabaste tu voz o te escuchaste en algún video de amigos pudiste reconocer…Los mendocinos somos tipos de tonada rara Escuchas la tonada en una publicidad, en las noticias, en una llamada de alguna empresa de celular, en absolutamente todo y aunque a ellos les moleste esto es así el cordobés exagera su tonada

Fuente: “Diferencias entre los mendocinos y los cordobeses” En: Mendolotudo (Argentina), 16 de abril de 2016 

 

(内容2)

自分のアクセントを自覚するようになる。自分の声を録音したり、友達が撮影したビデオで確認できる自分のアクセントだ。メンドーサ人のアクセントは変だ。何かのPR、ニュース、携帯会社からの電話、すべての場面でコルドバのアクセントが聞こえてくる。コルドバ人はアクセントが大げさだ。

出所:“メンドーサ人とコルドバ人の違い” In: Mendolotudo (Argentina), 16 de abril de 2016

 

ココがポイント3

冒頭でも言いましたが、この表現を取り上げたのは、“tonada” という単語の響きが美しいからです。

それ以外にありません。

 

なので、“me gusta tu acento” とオーソドックスに言う代わりに、

 

・“me gusta tu tonada” とか、

・“me gusta como entonas” とか、

 

が出せるようになると、響きのいいスペイン語が繰り出せますね。

 

アルゼンチンのなかでの発音の違い、特徴

メンドーサでは、“s” を発音すると、ブエノスアイレスの人だと思われる。

 

・“los ojos” をメンドーサ人は、“ロオホ” と発音する。

・ブエノスアイレス人は、“ロスオホス” と発音する。

 

・メンドーサのように “ロオホ” と発音すると、コルドバではチリ人に間違われる。

・ブエノスアイレスでこの発音をすると、チリ人に間違われる。

 

メンドーサ人はチリ人に間違われるのが嫌らしいです。

 

県民性をタイタニックに例えると?

タイタニックに、

 

・メンドーサ人

・コルドバ人

・ブエノスアイレス人

 

が乗っていたらどうなるか?

そのときそれぞれがどんな行動をするか?

 

・ブエノスアイレス人

→ 数少ないボートに真っ先に乗ろうとする

 

・コルドバ人

→ 船が沈むまでバンド演奏でおどり続ける

 

・メンドーサ人

→ 船長室に押し寄せて何で船が沈んでいるのか問い詰める

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

おまけ

・あれこれ逡巡して物事をなかなか決められない人/あれこれ言うが核心的なことが言えない人/結論を言うまで時間がかかる人

= vueltero

注:今のところ、アルゼンチンで使うことは確認済みです。他の国でも通じはするかもしれないけど、その国の人は言わない単語かもしれない。

 

・いくつか事例を挙げる

= citar algunos ejemplos

 

・話の締めに移るが

= para ir cerrando estas reflexiones

 

・メンドーサにこれだけ似ている場所は知らない、小さいけど大きな違いはあるけれども

= nunca encontré una provincia tan parecida a nosotros a pesar de las grandes pequeñas diferencias

 

・大都市でありながら、地方であり続けるという魔法

= esa magia de ser ciudad grande pero sin dejar de ser provinciano

 

・何にでも名前を付けないと気が済まないコルドバの習慣

= esa costumbre cordobesa de tener que obligatoriamente ponerle un apodo a cualquiera

 

・名前はその名前で呼ばれるためについている

= los nombres son nombres y están para usarlos

 

・メンドーサの(人)

= mendocino, cuyano, menduco

 

・別の生き方をしてみたくなった

= quise buscar otros rumbos

 

・ブエノスアイレスは大きすぎ、ロサリオ以外の街は小さすぎたから、真ん中を取ってコルドバにした

= como Buenos Aires era demasiado y cualquiera otra ciudad excepto Rosario era muy poco me incliné por el medio, Córdoba

 

・トゥクマン人がボリビア人に間違われるのと同じくらい嫌

= molesta como a los tucumanos que los confundan con bolivianos

 

・コルドバではすべてを間違って発音する

= acá en Córdoba se pronuncia todo mal

 

・メンドーサ人と違うのは、分かっていて、楽しみながら、ひとつひとつの言い間違いを国家のようにいつくしむ

= a diferencia de los mendocinos, lo hacen sabiendo, disfrutándolo, acariciando cada pifie verbal como si fuera su himno nacional

 

・コルドバ人はみたまま発音する

= el cordobés se lo tomó a pecho y lo pronuncia como lo ve

 

・頭に浮かぶいくつかの例

= algunos de los ejemplos que ahora se me vienen a la cabeza

 

・数を上げたらきりがないくらいある

= les puedo asegurar que son innumerables

 

・そんなふうにホンモノでありたい

= les gusta ser así, auténticos

 

・平均的なメンドーサ人との大きなへだたりのひとつ

= uno de los grandes abismos con el mendocino promedio

 

・メンドーサ人は嫌う、コルドバ人は等身大の自分自身を愛する

= el menduco odia, el cordobés lo ama. Ama ser quién es

 

・俺らのことを良く知らない

= no nos conocen demasiado

 

・スクワット

= cuclillas

 

・我々メンドーサ人のように、いいところはもちろんたくさんある

= cosas buenas, sí tienen miles por supuesto como nosotros los mendocinos

 

・この短い考察はある地方の人間が別の地方の人間をみてどう思うかを描写することだ

= el sentido de esta pequeña reflexión es describir lo que un provinciano ve de otro provinciano

 

・コルドバは思いやりの楽園、メンドーサは仏頂面の楽園

= acá es el paraíso de la simpatía como en Mendoza el paraíso de la cara de culo

 

・コルドバ人は親切で、自分が助けられないなら助けられる人をさがす。よろこんで親切をする

= son muy predispuestos y si no te pueden ayudar buscan uno que sí lo haga y lo hacen con verdadero gusto

 

・メンドーサ人も親切はするが、表情はかえない。お金を渡したとしても

= el mendocino te hace el favor pero no cambia la cara de cajero automático ni regalándole dinero

 

・我々より上であって、それはあえて取り上げる必要はない

= nos sacan ventaja a nosotros, eso lo sabemos no hace falta recalcarlo.

 

・コルドバにはコルドバ人しかいない

= acá todo es cordobés, no existe el neutro argentino en los medios, es cordobés

 

タクミ

「つかまえたと思ったら手からすり抜ける」をスペイン語でなんと言う?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のサポーター、Study Spanish。

あなたのスペイン語の幅を広げてくれる言葉づかいを紹介します。

 

今日のスペイン語

今日紹介するスペイン語はコレです。

 

つかまえたと思ったら手からすり抜ける」

“se escapa cuando creemos haberlos captado"

 

つかまえられると思ったら手からすり抜ける」

“se escapa cuando creemos captarlo”

 

・「つかまえた」という過去のニュアンスを出すなら、“creemos haberlos captado”

・「つかまえられる」というこれから未来のニュアンスなら、“creemos captarlo”

 

私はそんなニュアンスの違いを感じます。

 

ネイティブはこう表現する

今日の例文はネット上にある社会学(たぶん)のサイトです。

その名も “Reflexiones Marginales”。

 

 

社会学の匂いがプンプンするタイトルです。

とっつきにくさが、全面に押し出されています(笑)

 

(例文)

Fascinante pero difícil, el concepto de “devenir” elaborado por Deleuze y Guattari es de los que se escapan cuando creemos captarlos. Demasiados conceptos permanecen sin fuerza, o lo parecen, por falta de una travesía lógica efectiva que siempre se restablece al siguiente día: uno se conforma con los lugares comunes, según afinidades intuidas o reconocidas. Nos gustaría ser capaces de exponer por nuestra cuenta lo que Deleuze y Guattari pensaban bajo el sustantivo de devenir: lo que sigue es solamente un esbozo provisional.

Fuente: http://reflexionesmarginales.com/3.0/que-es-un-devenir-para-gilles-deleuze/

 

(内容)

魅力的だが、難しい。DeleuzeとGuattariが作った “becoming” というコンセプトは、理解できそうだと思ったら、また分からなくなる類のものだ。-(中略)-。Deleuze と Guattari が言う “becoming” とは何だったのかを我々なりに表現できるようになりたい。以下の記述は、とりあえずの案にすぎない

出所:http://reflexionesmarginales.com/3.0/que-es-un-devenir-para-gilles-deleuze/

 

ココに注目

この例文では、“creemos captar” となっています。

なので、「“理解できそうだ” と思ったら」の方のニュアンスですね。

 

冒頭でした説明をふまえて、ニュアンスの違いを絵にしてみました。

 

・「つかまえたと思ったら…」 “creemos haberlo captado”

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もうつかまえています。

この状況からつかまえた何かがスルリとすり抜けて、常につかまえられている状態にない。

 

この例文で言うなら、「理解できていない」というニュアンスです。

「一度は理解したと思ったけど、やっぱりよく分からない」という感じです。

 

・「つかまえられると思ったら…」"creemos captarlo"

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もうつかまえられそうで、ほぼつかまえたと思っているけど、実際にはまだつかまえてない。

この状況から、スルッとすり抜けて、つかまえられない。

 

「もう理解できそうだと思ったけど、やっぱりよく分からない」という感じです。

この何かの理解は、「未来」に起きるという想定ですね。

 

私が感じる2つの違い、伝わったでしょうか?

 

ちなみに、「つかまえづらいコンセプト」だったら、

= “es un concepto fugaz (que no se deja atrapar)” です。

 

おまけの表現

(1)Deleuze と Guattari が言う “becoming” とは何だったのかを我々なりに表現する

exponer por nuestra cuenta lo que Deleuze y Guattari pensaban bajo el sustantivo de devenir

 

(2)これからする説明はとりあえずの案にすぎない

= lo que sigue es solamente un esbozo provisional

 

ぼやき

“Demasiados conceptos permanecen sin fuerza, o lo parecen, por falta de una travesía lógica efectiva que siempre se restablece al siguiente día: uno se conforma con los lugares comunes, según afinidades intuidas o reconocidas.”

 

この部分は何言っとるか全くわからん。

言葉の流れとかチョイスだけ見ると、いい感じの文章に見えるんですよ。

 

でも、全く筆者のメッセージが伝わってこない。

社会学っぽい文章ですね。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

「差別化要素をもたらす」をスペイン語でなんと言う?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人の味方、Study Spanish。

キューバ伝説のミュージシャンの伝記からスペイン語を紹介します。

 

過去に同じ本から紹介した表現はコチラです。

study-spanish.hatenablog.com

 

study-spanish.hatenablog.com

 

study-spanish.hatenablog.com

 

今日のスペイン語

この投稿では「差別化要素をもたらす/象徴するもの」を紹介します。

今日、私が出会った言い回しはこれでした。

 

「差別化要素をもたらす/象徴するもの」

“darle su sello a XX”

 

「差別化要素」よりも、より的確な日本語があるはずなのですが、頭に浮かびません。

浮かんだときに、またアップデートします。

 

今日の表現のポイント

今日の表現のポイントは、“sello” のつかい方です。

直訳すると「シール/スタンプを与える」です。

 

これでは意味が分かりません。

でも少し考えると、「シール」や「スタンプ」から、「何かを特徴づけるもの」という意味が比喩的に派生したことが分かると思います。

 

RAEの辞書の意味では10番目以降に出て来ます。

RAEの説明に定義されているのは、

 

“Carácter peculiar o especial de alguien o algo, que lo hace diferente de los demás”

出所:http://dle.rae.es/?id=XUsdYcB

 

直訳すると、

「誰かもしくは何かが備える特異、特別な性質のこと。その性質により、他のものと区別される」

 

こういう意味で「差別化要素」と言っています。

 

ネイティブはこう表現する

今日の例文は、再び Juan Formell の伝記からの抜粋です。

過去にもこの本から、いくつか表現を紹介しています。

 

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興味がある内容なので、スラスラ読めますね。

スペイン語にも注目しますが、音楽的にも、

 

・「えっ、それどう言う意味?」

・「もっとちゃんと誰か説明してよ!」

 

と思わされる部分が結構あります。

この本の著者に質問したい...

 

で、今日は同じ意味で “sello” を使っている例文を2つ出します。

まず、1つ目の例文から。 

(例文1)

Pero la verdad es que tuvimos suerte...encontramos a un cantante como el Lele, que provocó un verdadero fenómeno de popularidad con su estilo, y fue una de las gentes que contribuyó a darle su sello a Los Van Van.

Fuente: “Juan Formell y Los Van Van - La Leyenda -, por Rafael Lam 2015, pp 56

 

(内容1)

しかし、我々は運に恵まれた。レレのようなボーカルを見つけられた。レレは彼のスタイルのボーカルで本当の人気を生み出した。Los Van Van に差別化要素をもたらした人間の1人だ。

 

続いて2つ目の例文です。

(例文2)

El caso de Pedrito es muy singular, figúrate que en algunos países para representar a nuestra orquesta pintan un gran sombrero, del cual sale un enorme bigote, ese es su sello.

 

(内容2)

ペドロは非常に稀なケースだ。いくつかの国では、Los Van Van を絵に描くとき、大きな帽子、そこからはみ出る大きなヒゲが描かれる。彼らにとっては、それが Los Van Van を象徴するものなのだ。

注:ここで出て来るペドロさんは、Los Van Van の元ボーカルです。大きな帽子とヒゲが彼の特徴でした。

 

今日のポイント

今日のポイントは、上でも言いましたが、“sello” のつかい方です。

具体的に言うと、“sello” が「他のものとそのものを区別する特徴」という意味でつかっています。

 

例文1の方では、「差別化要素をバンバンにもたらす」の意味で、

= “darle su sello a Los Van Van” となっています。

 

例文2の方では、「それが象徴するもの」の意味で、

= “ese es su sello” となっています。

 

「他と区別化するための特徴」と聞いたら、“sello” が使えないか考えてみてください。「ネイティブっぽい」発想が出せる言い回しです。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

おまけ

(pp.59)

 

・俺はペドロに好きなようにさせていた

= Yo a Pedrito le dejaba hacer lo que quisiera

 

・ペドロはすごく人気があるが、のぼせ上がることはなかった

= Pedrito es muy popular, pero no se le han subido los humos (a la cabeza)

 

・愛情があり、シンプルで、いつも敬意をもって挨拶してくれる人だ。歌手につきまとう見栄やぶっきらぼうさはない

= es afectuoso, sencillo, de los que siempre con mucho respeto te saluda, sin vanidades ni la monotonía que persigue tanto a los cantantes

 

タクミ

“経験のなさが響く/振り返りをする/互角に戦う/ひるまない” をスペイン語で何という?

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のサポーター、Study Spanish。

あなたのスペイン語の幅を広げてくれる言葉づかいを紹介します。

 

今日のスペイン語

今日はつぎの4つの表現を紹介します。

 

(1)経験のなさが響く

“la inexperiencia juega en contra”

 

(2)~の振り返りをする

“hacer el balance de…”

 

(3)互角に戦う

“jugar de igual a igual”

 

(4)強豪相手にもひるまない

“no achicarse con los favoritos”

 

今日の例文の出所

今日の例文は、ペルーで最も権威ある新聞、エル・コメルシオからの抜粋です。

ペルーに潜伏中は、ほぼ毎日読んでいました。

 

 

今でもたまーにチェックします。

自分がいた頃の話題がどんなふうになっているのかチェックしてます。

 

なんだかんだで、潜伏したことがある国には愛着がわきますね。

そこにいるときは、「何でこうなんだろ?」と思わされることの方が多いのですが。

 

ネイティブはこう表現する

この記事では、タイトルと1段落だけで、4つも使い勝手がいい表現が出てきました。

こんなのなかなかないです。

 

出会えない日は、何記事も読んでも、使える表現に出会えないのに…

今日はいい日だった。

 

では、例文をみてみましょう。

 

(例文)

Pedro Gallese: “La inexperiencia nos jugó en contra”… Ya incorporado a la pretemporada del Veracruz, el ‘1’ de Perú hace su balance del Mundial Rusia 2018. “Jugamos de igual a igual contra todos los equipos. No nos achicamos con los favoritos”, dijo

Fuente: El Comercio (Perú), 17 de julio de 2018

 

(内容)

ペドロ・ガレーゼが語る「W杯での経験のなさが悪い方向に働いた」…所属先のベラクルスに合流したペルーの背番号1が、ロシアW杯を振り返った。「すべてのチームと互角に戦った。強豪相手にもひるまなかった。」とガレーゼは語った。

出所:2018年7月17日付、El Comercio(ペルー)

 

今日のポイント

(1)経験のなさが響く

= “la inexperiencia juega en contra”

 

経験のなさ = inexperiencia、まあ、ここは理解できます。

ポイントは、“jugar en contra” です。

 

“jugar” を「影響を与える」という意味で使うところがネイティブです。

この “jugar” のつかい方は教科書ではゼッタイ出てこない。

 

だから、

 

・ネイティブが話しているのをたまたま聞くか

・何かの文章でたままた見かけるか

 

この2つしか、この "jugar" のつかい方を知るすべがない。

でも、これを知っていて使えると「ネイティブ感」が出せます。

 

あと、例文は「我々」つまり “nos” が悪影響を受けた人たちです。

これが、「私」だったら、“me jugó en contra” になります。

 

経験のなさで悪影響を受けた相手によって入れ替える必要があります。

「型」ではその部分を抜いた形で示しています。

 

“la inexperiencia” を入れ替えると、いろいろな応用ができます。

 

(2)~の振り返りをする

= “hacer el balance de…”

 

この表現は、“balance” を

 

・「振り返り」とか

・「評価」とか

 

という意味で使っているところです。

 

(3)互角に戦う

= “jugar de igual a igual”

 

この表現のポイントは、「互角」= “de igual a igual” としているところです。

なかなか、”de igual a igual” は耳にしないですね。

 

かと言って、この表現以上に「互角」とピッタリはまる表現は思いつきませんが。

案外、「これなんて言おうかな?」みたいな日本語はたくさんあります。

 

(4)強豪相手にもひるまない

= “no achicarse con los favoritos”

 

“no achicarse” =「ひるまない」、としているところがポイントです。

“achicarse” って、「小さくなる」というのが、文字通りの意味です。

 

その「小さくなる」という原義から、「ひるむ」という意味を派生させてます。

この意味の派生のさせ方は口語的です。

 

で、誰相手にひるむのか?

それが例文の場合は「強豪」です。

 

“favoritos” を強豪と訳しました。

ただ、「優位とされるチーム」などが、原義に忠実な日本語でしょう。

 

どちらが勝つか?と質問されて、より多くの人がコッチだと言うチーム。

それが、“favorito” ですね。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

おまけ

・ガレーゼの賞賛すべき貢献を取り上げるものは少ない

= pocos rescataron el trabajo encomiable de Gallese

 

・ビッグプレーで厳しい状況に立ち向かうための生気、静かな闘志、気持ちをチームに吹き込んだ

= con grandes intervenciones le dio al equipo vida, temple y carácter para seguir lidiando en situaciones extremas

 

・早々の敗退にもかかわらず

= Pese a la pronta eliminación

 

・代表は喜びを与え続けられると確信している

= está convencido de que la selección seguirá regalando alegrías

 

・エル・コメルシオにそう語った

= así se lo confesó a El Comercio.

 

・ペルーにとってのロシアW杯はどんな大会だった?
= ¿Cuál es tu balance de la participación de Perú en el Mundial?

・決勝T進出という自分たちに課した目標は達成できなかったけど、良いイメージは残せたと思う。つねに良いサッカーをして、勝利を目指した

= Si bien no cumplimos la meta que nos pusimos, que era pasar a la siguiente fase, yo creo que dimos una buena imagen. Siempre mostramos un buen fútbol y fuimos a buscar el triunfo en los partidos

 

・ペルーは良いサッカーをしたとは具体的にどういう意味?
= ¿A qué te refieres con que Perú jugó un buen fútbol?

 

・すべてのチームと互角に戦った。優位とされるチームにもひるまなかった。もう少し結果が出てもよかった。次回大会に向けた経験として残るだろう。
Jugamos de igual a igual contra todos los equipos. No nos achicamos con los favoritos. Merecimos un poco más. Nos quedará como una experiencia para una próxima competición.

 

・なぜペルーは早々に敗退した?
= ¿Por qué Perú se fue eliminado pronto?

 

・いいプレーをして、世界にアピールしたいという気負い
= por las ansias que teníamos de hacer las cosas bien y de mostrarnos hacia el mundo

 

・経験不足が響いた

la inexperiencia también nos jugó en contra

 

・あなたの一番の夢を叶えられたと言える?
= ¿se puede decir que cumpliste tu máximo sueño?

 

・すべての子どもの夢
= es un sueño que todo niño tiene

 

・すべての選手がW杯でプレーしたい

= todo futbolista quiere jugarlo [el Mundial]

 

・夢の1つをかなえた

= cumplí uno de mis sueños.

 

・ガレーゼはフランスの攻撃からペルーのゴールを守った

= Gallese salvó la portería de Perú ante un ataque de Francia

 

・ペルー代表の背番号1はヘルナンデスからゴールの歓喜のさけびを奪った

= el '1' nacional le ahogó el grito de gol de Hernández.

 

・ガレカがペルーのサッカーにもたらした最大の遺産は何だと思う?
¿cuál crees que es la gran herencia que deja Gareca al fútbol peruano?

 

・団結、謙虚さ、自分たちを信じること、常にプラスアルファを出せること
= la unión, la humildad y que podamos creer en nosotros mismos y que podemos dar siempre más.

 

・将来のことを考えると
pensando de cara al futuro

 

・パオロ、ファルファンなしで戦えるか?

= ¿sin Paolo, Farfán podemos seguir siendo competitivos

・いい選手
= jugadores de mucha calidad

 

・チームに影響力がある

influyentes en el grupo

 

・前に進むためには今までやってきたことを続けないといけない

= si nosotros queremos salir adelante, tenemos que seguir como lo hemos venido haciendo

 

・新しいお手本が出てくるだろう

aparecerán nuevos referentes

 

・前から彼のプレーは見ていて、すごいキーパーだと今は言える
= yo lo seguía desde hace tiempo y ahora puedo confirmar que es un gran arquero

 

・2018年ロシアはキーパーの大会だった?
= ¿Rusia 2018 ha sido el Mundial de los arqueros?

・大会を通じて良いプレーがあった
=ha habido buenas actuaciones durante todo el torneo

 

・試合の均衡を保った

= han salvado partidos

 

・あなたのキャリアの次のステップは何?
= ¿qué sigue en tu carrera deportiva?

・レベルの高いリーグに早く移籍することが目標
= mi objetivo es estar pronto en una liga competitiva

 

・上位争いをすることはいいことだ

= luchar por los primeros lugares siempre es bueno

 

・優勝争いをする方が降格争いをするよりいい

pelear por el título es mejor que luchar por salvarse del descenso

 

タクミ

「楽な方に流れない」「100年に1人の逸材」をスペイン語で何という?:キューバ伝説のミュージシャンの伝記から

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おはようございます!

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

一段上のスペイン語使いを目指す人のサポーター、Study Spanish。

今日は、キューバ伝説のミュージシャンの伝記からスペイン語を紹介します。

 

今日のスペイン語

この投稿では、次の2つの表現を取り上げます。

 

(1)「楽な方に流れない」

no caer en el facilismo

 

(2)「100年に1人の逸材」

son personas que nacen cada 100 años

 

この2つの表現、過去の投稿で似たような言い回しを紹介したことがあります。

 

study-spanish.hatenablog.com

 

study-spanish.hatenablog.com

 

過去の記事で紹介した表現とは別の言い回しが出て来る...

この状況が来るのを待っていました。

 

それだけ、このメディア内に表現が蓄積されてきたということです。

蓄積が進んで、過去記事とかぶる表現が出て来るほど、読者さんに提供できる表現の幅が広がります。

 

1つの日本語でも、4つや5つの選択肢を持つことも可能でしょう。

それを状況や文体に応じて使い分けることができたら最高ですね!

 

ネイティブはこう表現する

またまた、キューバ人の心に生き続ける伝説のミュージシャン、Juan Formell の伝記から例文を抜き出してきました。

 

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Juan Formell を知らないキューバ人はこの世に存在しません。

キューバ音楽を進化させた人と評されています。

 

(例文1)「楽な方に流れない」

Aprendí mucho con él. Aunque estudié en una escuela de arte, mi padre me enseñó mucho. Tenía mucha “maldad” para pegar un número y sabía componer canciones, buscaba qué cosa quería el bailador. Evolucionó en la misma música. Se atrevió a no caer en el facilismo y no fue repetitivo.

Fuente: “Juan Formell y Los Van Van - La Leyenda -, por Rafael Lam 2015, pp 50

 

(内容)

父からたくさんのことを学んだ。芸術学校で音楽を学んだけれども、父がたくさんのことを教えてくれた。曲をヒットさせるコツを知っていたし、作曲もできた。踊りたい人が何を求めているかを常に探していた。同じ音楽の中で進化した。楽な方に流れず、単調ではなかった

出所:“Juan Formell y Los Van Van - La Leyenda -, por Rafael Lam 2015, pp 50

 

ここがポイント1

・“no caer en el facilismo”

この表現では、「楽な方」「簡単な方」という意味で、“facilismo” がつかわれているのがポイントです。

 

「楽な方におちる」= "caer en el facilismo" です。

「落ちない」と否定形なので、"no caer en el facilismo" となります。

 

RAE の辞書で確認してみたところ、"facilismo” はキューバなど複数の国だけで使われる単語のようです。

ただ、これだけネットが発達している時代なので、明日は別の国で使われるようになっているかもしれません。

 

しかも、その国の人が使わないだけで、意味はほぼ確実に通じます。

"fácil" からの派生ということはすぐに連想できます。

 

ついでですが、 “no fue repetitivo” =「繰り返しをしなかった」です。

転じて、「単調にはならなかった」という感じでいいでしょう。

 

(例文2)「100年に1人の逸材」

No pienso que un autor como él sea tan fácil sustituir. Son personas que nacen cada 100 años. El legó una escuela muy grande para todos los músicos de Cuba y la orquesta. En el mundo entero sintieron mucho su pérdida y con razón dejó una huella muy bonita en la música universal.

Fuente: “Juan Formell y Los Van Van - La Leyenda -, por Rafael Lam 2015, pp 50

 

(内容)

父のようなミュージシャンの代わりを見つけるのはそんなに簡単じゃない。100年に1人の逸材だから。父は大きな音楽の学校とオーケストラを後世に残した。全世界が彼の死を悲しんだ。世界中どこでも通じる音楽に美しい功績を残した。

出所:“Juan Formell y Los Van Van - La Leyenda -, por Rafael Lam 2015, pp 50

 

ここがポイント2

・“son personas que nacen cada 100 años”

この表現は「100年に1人の逸材」=「100年ごとに生まれる人」と発想しているところです。

 

日本語でいう「逸材」という特別感はスペイン語からは感じられません。

ただ、「100年ごとに生まれる」という気が遠くなる感じで、特別感が伝わります。

 

しかもその前のところで、”no…sea tan fácil de sustituir”…

「そんなに簡単に代わりはできない」と補足しています。

 

ここから、話のネタにされている人のレアさが感じられます。

このように、日本語では特別感がある表現でも、スペイン語にすると「ふつう」なことはよくあります。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。

 

おまけ

・依頼を受けてやった

= lo he hecho por encargo

 

・チャンギートが作った Los Van Van スタイルのドラムは別のバンドのフォーマットにも影響を与えた

= la batería al estilo Van Van, promovida por Changuito, influyó en los formatos de otras bandas

 

・たくさんのグループがそのスタイルを自分のグループの音に取り入れた。

= muchas agrupaciones lo llevaron a su sonoridad, como sucedió con Paulo FG, Manolin, el Médico de la Salsa, Isaac Delgado y Manolito Simonet y su Trabuco

 

・我々を特徴づけるミックスだ

= es una mezcla que nos diferencia

 

・我々のコンガの音はサルサやティンバで出される音とは違う

la sonoridad de nuestras congas no es igual a como se hace en la salsa o la timba

 

タクミ

「家族でも人前ではわきまえろ/馴れ馴れしくするな」をスペイン語でなんと言う?

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おはようございます。

スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミです。

 

スペイン語が上手になりたい人のためのブログ、Study Spanish

この投稿では、Netflixのドラマで出会った人間関係にまつわる表現を紹介します。

 

今日のスペイン語

「いくら家族でも人前ではわきまえろ/馴れ馴れしくするな」の表現方法を紹介します。

私が出会った言い回しはこれでした。

 

「いくら家族でも人前ではわきまえろ/馴れ馴れしくするな」

“aunque seamos familia no puedes tener esos excesos de confianza delante de la gente”

 

ネイティブらしい発想としては、“excesos de confianza” がポイントです。

すべて知っている単語なのに、日本語から考えると頭に浮かばないです。

 

今日の例文の出所

今日の例文は、Netflix オリジナルドラマに出てくる会話からの抜粋です。

そのドラマとは、“Club de Cuervos” というメキシコのサッカークラブの運営を題材にしたコメディーです。

 

 

例文の出所のドラマは、“Club de Cuervos” のスピンオフ作品という位置づけです。

ただ、スピンオフ作品ではなく、完全に続編(シーズン4)ですね(笑)

 

 

このシーズンでは、主人公たちが運営するチームが、ニカラグアでの大会に賞金目当てで参加します。

このドラマからの例文は、この投稿で2回目です。

study-spanish.hatenablog.com

 

このシーズンで、ほかにも紹介したい表現に出会っています。

複数回に分けて、ボチボチ紹介していきます。

 

ネイティブはこう表現する

では、今日の例文をどうぞ。

 

(例文)

¿En qué momento vas a entender que aunque seamos familia no puedes tener esos excesos de confianza delante de la gente?

Fuente: “La balada de Hugo Sánchez”, Episodio 2: por Netflix, visto el 16 de julio de 2018

 

(内容)

いつになったらお前は分かるんだ?いくら家族であっても、人前ではわきまえろ

出所: “La balada de Hugo Sánchez”、エピソード2、2018年7月16日、Netflixで視聴

 

ここがポイント

・いくら家族であっても = “aunque seamos familia”

・人前で = “delante de la gente”

 

この部分は日本語から考えても出てくると思います。

問題は、「わきまえろ」の部分をどうスペイン語で表現するかです。

 

“no puedes tener esos excesos de confianza”

 

ここが「わきまえろ」に該当する部分です。

「そういう信頼の過剰を持つことはできない」が直訳です。

 

“confianza” には、いろいろな意味があります。

ここでは「馴れ馴れしさ」という意味が近いです。

 

文章全体まで広げて考えると、「馴れ馴れしくするな」という感じになります。

"excesos de confianza"... やっぱりネイティブの発想ですね。

 

この表現がつかえるシチュエーション

この表現方法を紹介した意図は、やはり応用が利くからです。

つまり、スペイン語での表現の幅を広げてくれるからです。

 

この表現を見て「パッ」と使えるだろうなという場面がいくつか頭に浮かびます。

例えば、

 

・仕事とプライベート、両方で付き合いがある同僚との公私の線引き

(「プライベートでは気兼ねなくていいけど、職場では上下をハッキリしよう」とか)

 

・男女の関係

(「人前ではあんまりベタベタしないようにしよう」とか)

 

今日はたまたま、親子の関係というシチュエーションで例文を見ました。

でも実際は、もっと使える場面があるということです。

 

この応用性は、この表現だけに限りません。

 

「この言い回し、他にどういう場面で使えるかな?」

 

という目つきでスペイン語を観察すると、表現の幅と奥行きは格段にアップします。

そのためには、新しい表現をさがすためのアンテナを常に張っていないといけません。

 

この表現の背景

この言葉は、ドラマに出てくる父親が息子に対して言った言葉です。

ただ、大多数のメキシコ人からこういう言葉は出てこないです。

 

最初このセリフを聞いたとき、「メキシコ人でもこんなこと言うんだ」とビックリしました。

まあ、そこはドラマなので、ちょっと現実離れした設定です。

 

この言葉を発したお父さんは、すごく有名なサッカーの解説者という設定です。

元サッカー選手で、現役選手からもすごく尊敬されています。

 

このお父さんの息子が、クエルボスの選手としてニカラグア大会に遠征に行きます。

そこにお父さんも試合の解説者として参加していました。

 

このお父さんは人前で家族にベタベタされるのが好きじゃないタイプです。

ドラマの中に出てこないですが、おそらく息子とは前から離れて暮らしています。

 

息子は自分と距離を取る父親に対して反感を覚える一方で、父親に対する憧れや受けられなかった愛情を求めている感じが、ドラマの中での彼の行動から感じられます。

 

例えば、息子のチームメイトは、「あんなクールな親父がいてうらやましすぎるぜ」とか彼に言うのですが、息子は、「あんなクソみたいな父親」とか言います。

 

その反面、父親がニカラグアに仕事で来ていると知ったとき、息子はすごく興奮します。

「一緒にご飯食べようよ」、「親父の番組のインタビューに呼んでくれよ」とか、父親の関心を引こうとします。

 

息子がお父さんに寄っていったときに、お父さんが「人前ではわきまえろ」と言います。

当然息子は、かなりショックを受けていましたね。

 

このお父さん、別の場面で、「家族同士でやるクリスマスのプレゼント交換とかアホみたいなことお前好きだろ」とか、息子に対して言ってます。

 

まあ、普通に生活しててこういうメキシコ人には出会えないと思います。

何かの職業にのめり込んでいる人の考え方かなっていう気がしますね。

 

まとめ

この記事があなたの参考になればうれしいです。

 

もっとスペイン語が上手になりたい。

 

キューバに住み込みでダンス修行がしたい。

 

以上、スペイン語と日本語の現役プロ通訳、タクミでした。